『この素晴らしき世界』を聴く
今日は猛暑がぶり返した千葉県北西部地方。湿度も高くて、朝からグロッキー気味。これだけ暑いとシビアなジャズは聴けない。ボサノバ・ジャズも良いんだが、選盤としては「ありきたり」。最近、ネットを徘徊していて、この人のアルバムを見つけた。ルイ・アームストロング、愛称は「サッチモ」。久し振りに、サッチモのボーカルを聴きたくなった。
Louis Armstrong『What a wonderful world』(写真左)。1968年、NYとラスベガスでの録音。パーソネルは、Louis Armstrong (vo, tp), Tyree Glenn (tb), Joe Muranyi (cl), Marty Napoleon (p), Buddy Catlett (b), Danny Barcelona (ds)。伝説のトランペッター&ボーカリスト、ルイ・アームストロング(愛称:サッチモ)の大ベストセラー盤。
邦題『この素晴らしき世界』。ベタな話だが、冒頭のタイトル曲がダントツに良い。味のあるダミ声、ダミ声だが優しい響き、音程のしっかりとれたボーカル。ジャズを聴き始めた頃、僕はサッチモのボーカルが苦手だった。ダミ声がどうにも駄目で、暫く遠ざけていた。サッチモのボーカルが「良い」と感じたのは、40歳を過ぎる頃だったか。ジャズ・ボーカルに対する「耳」も肥えて、サッチモのボーカルの良さをダイレクトに感じることが出来た。
さて、このタイトル曲『What a wonderful world(この素晴らしき世界)』、ポジティヴな哀愁感漂う伴奏に乗って、優しいダミ声、正統派なサッチモのボーカルが流れてくる。聴けばいつも、心がホッとし、気分が明るくなり、なんだか晴れ晴れする。聴くといつも思うんだが、サッチモのボーカルは説得力がある。声という「楽器」を聴いているが如く、である。
冒頭のタイトル曲ばかりがもてはやされるが、2曲目「Cabaret」以降、ラストの「Hellzapoppin'」まで、聴き応えのあるサッチモのボーカルとバックの小粋な伴奏が続く。どの曲も良くアレンジされ、サッチモのボーカルも好調、ダレた曲、平凡な出来の曲は全く無く、心地良いテンションの中、心ゆくまで、サッチモのボーカルを堪能することが出来る。
サッチモ入門盤としてお勧めの内容。久し振りに聴いて、改めて、その内容の良さに感心した。ちなみに愛称「サッチモ」の由来であるが、WIkipedia等によると、サッチモという愛称は「satchel mouth」(がま口のような口)というのをイギリス人記者が聞き違えたとする説と「Such a mouth!」(なんて口だ!)から来たとする説などがあるそうです。とにかく、ルイの印象的な「口」に関するニックネームみたいですね。お後がよろしいようで(笑)。
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