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2022年2月20日 (日曜日)

サッチモのディズニー・ソング集 『Disney Songs The Satchmo Way』

ルイ・アームストロング(Louis Armstrong・愛称「サッチモ」)に関連するトリビュート盤を聴きながら、サッチモの盤で、今まで一番聴いてきた盤ってどれかな、と考え始めた。『Ella and Louis』(1956年)か、いや『Louis Armstrong Plays W.C. Handy』(1954年)もよく聴いた。しかし、一番よく聴いたのは、この盤だろう。

Louis Armstrong『Disney Songs The Satchmo Way』(写真)。邦題『サッチモ・シングス・ディズニー』。1968年5月、ロサンゼルスでの録音。ディズニー映画の主題歌や挿入歌をチョイス、ニューオーリンズ・ジャズ・スタイルのアレンジで、サッチモの味のあるボーカルと相まって、とても楽しい内容になっている。

サッチモのダミ声っぽい渋いボーカルが、ディズニー・ソングに合うのだろうか、という疑義が頭を掠めるが、これが意外とマッチしている。サッチモの歌声の「暖かさ」と「優しさ」が、ディズニー映画のキャラや主題歌に合うんだと思う。これって大人も子供も楽しめる雰囲気で、とにかく聴いていて、とても楽しい気分になること請け合いである。
 

Disney-songs-the-satchmo-way

 
サッチモのトランペットも良い音していて、ディズニー・ソングに花を添える。サッチモのトランペットは、とてもジャジー。このトランペットの音ひとつで、このディズニー・ソングのカヴァー集を「ジャズ」に染める。サッチモのトラペットが鳴り響くからこそ、このディズニー・ソングのそれぞれは「ジャズ」の楽曲として成立している。

特に、『白雪姫』より「Heigh-Ho(ハイ・ホー)」、『メリー・ポピンズ』より「Chim Chim Cher-ee(チム・チム・チェリー)」、『シンデレラ』より「Bibbidi-Bobbidi-Boo(ビビディ・バビディ・ブー)」、『ピノキオ』より「 When You Wish Upon A Star(星に願いを)」などが、サッチモのボーカルにバッチリ合っていて、何回聴いても楽しい。

この盤、僕がジャズを本格的に聴き始めた今から40数年前、某大手レコード屋の「ジャズの初心者向け入門盤」の一覧リストの中にあって、ディズニー・ソングが好きな僕は思わず購入してしまった思い出の盤。冒頭の「Zip-A-Dee-Doo-Dah」でのサッチモのダミ声ボーカルに初めて出会った時、仰け反ってしまった記憶がある(笑)。でも、直ぐに愛聴盤の一枚になりました。サッチモのボーカルの良さが判って「よかった、よかった」である。
 
 
 
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