ジョン・レノンの41回目の命日
今日、12月8日は、日本人にとって忘れてはならない日である。80年前の日米開戦、真珠湾攻撃の日。そして、僕たち、音楽ファン、とりわけロック者にとって、忘れられない日。ジョン・レノンの命日である。その日は、1980年12月8日。41年前のことになる。
ジョンはビートルズ解散後、ソロ活動を経て、しばらく息子の育児に専念した。そして、5年ぶりに音楽活動を再開。妻オノ・ヨーコとアルバム『Double Fantasy』をリリース。1曲目の「(Just Like) Starting Over(再出発)」が、連日、FMから流れていた。Xmasを控え、世界がジョンの復帰を祝っているかの様だった。その矢先のこと、ジョンはNYの自宅アパート前でファンを名乗る男に銃で撃たれ、命を落とした。40歳だった。
僕は大学生協のテレビでその事を知った。最初は「撃たれた」だった。その時は何故か「ジョンは大丈夫、還ってくる」と確信していた。その後、ジョンが亡くなった、との報に触れる。ジョンを失った。あの時の喪失感と無力感は忘れる事が出来ない。無情感、絶望感、寂寞感が一気に押し寄せ、しばらく大学に戻ることは無かった。
あれから、41年が経った。生きていれば、ジョンは81歳の翁である。生きていたら、ジョンって、81歳の今でも唄っていたかなあ。
ジョンの命日の前後には、僕は、ジョンの曲の「ジャズのカヴァー」を聴く。ジョンの曲って、シンプルなロックな曲が多くて、なかなかジャズ化し難いのだが、探せばやはり「ある」。特に「Imagine」はジャズの「ニュー・スタンダード曲」化している。だが、僕がジョンの曲で好きなのは、「Imagine」はもちろんなのだが、「Mind Games」であり、「(Just Like) Starting Over」であり、「Give Peace a Chance」なのだ。で、探してみるとあるもんですね〜。
Mike Makhalemele『Mind Games - A Jazz Celebration of John Lennon』(写真左)。1990年の作品。マイク・マカレメレは南アフリカのサックス奏者。このジョン・レノンのトリビュート盤、英のプログレバンド、イエスのトレヴァー・ラビンのプロデュース。アルバム全体のアレンジが実にジャジーで良い感じ。
「Mind Games」「Mother」「Imagene」の3曲のみの選曲なのだが、3曲とも「聴きもの」なのだ。情感溢れるマカレメレのテナー・サックス。「Mind Games」など、16分の長尺なのだが、全く飽きが来ない。旋律部とアドリブ部、原曲のメロディーとコード進行を損なうこと無く、とっても上手くアレンジされていて、聴き応え十分。
12月8日はジョンの命日。そして、2週間もすれば、Xmas、そして、その後、1週間もすれば年が明ける。ジョンの命日が終わったら、我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、ジョンの「Happy Xmas (War Is Over)」が連日、流れる様になる。
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