ワトソンのネオ・ハードバップ
Bobby Watson(ボビー・ワトソン)。1977〜81年、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに在籍し、ファンキーではあるがメロディアスで小粋なアルト・サックス奏者。フュージョン・ジャズ全盛期だったので、その存在をリアルタイムで体感した訳では無いが、CDリイシューで耳にして以来、僕の中で記憶に残るアルト・サックス奏者の1人だった。
Bobby Watson『Keepin' It Real』(写真左)。2020年の作品。Smoke Sessions Records からのリリース。ちなみにパーソネルは、Bobby Watson (as), Josh Evans (tp), Giveton Gelin(tp 2, 4 & 5), Victor Gould (p), Curtis Lundy (b), Victor Jones (ds)。アルト・サックス1本、トランペット1本のフロント2管のクインテット編成を基本に、3曲だけ、トランペットがもう1本増えたセクステット編成。
改めて、ボビー・ワトソンは、1953年、カンザス州生まれ。パット・メセニー、ジャコ・パストリアス、ブルース・ホーンズビー、そして、カーティス・ランディと同時期にマイアミ大学に在籍したいたというから「縁」というのは恐ろしい。1980年半ば以降は、ベーシストのカーティス・ランディとドラマーのヴィクター・ルイスと一緒にバンド「Bobby Watson&Horizon」を結成し、新伝承派の1人として、ネオ・ハードバップ畑で活動。
本作『Keepin' It Real』は、メンバーを刷新しての新バンド「New Horizon」としての作品。この「New Horizon」、マイアミ大学時代からの長い付き合いのベーシスト、カーティス・ランディを筆頭に、ベテラン・ドラマーのヴィクター・ジョーンズ、ジョシュ・ エヴァンスとギブトン・ジェリンの二人の若手トランペッター、人気急上昇中の若手ピアニスト、ビクター・グールドと、なかなかイケてるジャズマンが集っているのだ。
これだけイケてるメンバーである。その演奏内容が悪い訳が無い。冒頭のジャッキー・マクリーン作の「Condition Blue」から、極上のネオ・ハードバップが展開される。ワトソンのアルト・サックスが相変わらず良い音を出している。ファンキーではあるがメロディアスで小粋なフレーズは健在である。ワトソンのメロディアスなオリジナル曲がこれまた良い雰囲気で、とっても聴き心地の良いネオ・ハードバップ盤に仕上がっています。
現在はミズーリ大学カンザス・シティ音楽院のジャズ研究のディレクターとして教鞭も執っているとのこと。ジャケット写真見たら、確かに教鞭を執っている先生と言っても違和感はありませんね(笑)。
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