ノーマン・ブラウンって知ってる?
寒い。年末から正月にかけても寒かったが、それ以上に今回は寒い。コロナ禍のお陰で「ステイ・ホーム」が染みついたので、朝早く外を出歩くことが無くなったので、早朝の厳しい寒さを体感することは無いが、それにしても寒い。外出が憚れるくらいで、こういう日は「巣ごもり」に限る。巣ごもって、ジャズを聴く。
とにかく寒いのと、昨日の夕方から緊急事態宣言下になっているので、シビアでハードな純ジャズはちょっと辛い。こういう時はフュージョン・ジャズやスムース・ジャズが良い。ただ単に耳当たりの良いものは飽きるので敬遠している。どちらかと言えば、ジョージ・ベンソンやラリー・カールトンなど、ブラック・ミュージックをベースにしたコンテンポラリーなAOR風なものが好み。
Norman Brown『Heart to Heart』(写真左)。2020年8月のリリース。スティーヴィー・ワンダーやボーイズIIメンなどの作品に参加、自身も90年代モータウンからリーダー・アルバムもリリースしてきたスムース・ジャズ系ギタリスト、ノーマン・ブラウンのアルバムである。プロデュース陣にポール・ブラウン、ジェフ・ローバー、クリス・”ビッグドッグ”・デイヴィスの名が見える。
もともと僕は若い頃から、ジャズを聴かなかったら「モータウン」に走っていたかもしれない位、R&Bやブラコンなど、ブラック・ミュージックがお気に入り。なので、ブラック・ミュージックのエッセンスが入った、フュージョン・ジャズやスムース・ジャズを耳にすると、絶対に聴きたくなる。このノーマン・ブラウンの新作もそうである。ちょっとサブスク・サイトで試聴して「これ良い」と即ゲット。
この盤については、このブラック・ミュージックをベースにしたコンテンポラリーなスムース・ジャズで、ノーマン・ブラウンの「クリーンで端麗なトーン」が映えに映える。プロデューサーでもあるジェフ・ローバーがプレイヤーとしても全11曲中4曲で参加していて、盤全体の音の傾向は「ジェフ・ローバー」風だが、ノーマン・ブラウンのギターはどこか「フュージョン風」でジョージ・ベンソンなどを想起させて、なかなか聴き応えがある。
ブラック・ミュージックをベースにしている感じなので、演奏全体に快い躍動感があり、メリハリが効いているところがとても素敵である。これだけ内容の良い盤をリリースするギタリストなんだけど、ノーマン・ブラウンって、我が国では人気が低いんですよね。「スムース・ジャズ系」というところがウケないのかなあ。でも、このギタリスト、フュージョン・ジャズ全盛期だったら、絶対に人気ギタリストの1人になっていたと思うんですよね。一聴をお勧めの一枚です。
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