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2019年12月15日 (日曜日)

JMの復活・『Art Blakey in Sweden』

つい最近知ったのだが、今年って、アート・ブレイキーの生誕100年だそう。そうか、ブレイキーは1919年10月11日生まれだから、確かに今年で100歳になるのか。うっかりしていたなあ。どうりでジャズ雑誌とかで、ブレイキーの特集が組まれてる訳だ。そう言えば、ブレイキーは1990年10月16日に亡くなっているので、来年は没後30周年になる。

アート・ブレイキーと言えば「ジャズ・メッセンジャーズ」。リーダーのブレイキーが1990年に亡くなった時点で活動終了となる迄、35年以上に渡って存在したジャズ・コンボで、優秀な若手ジャズマンの登竜門として、多くの一流ジャズメンを輩出している。そういう面から「ブレイキー・ジャズ道場」とも呼ばれている。

活動のピークは2度ある。最初のピークは、1950年代後半、ベニー・ゴルソンを音楽監督として迎えた時期に「モーニン」「ブルース・マーチ」などのヒットを放った頃から1960年代中盤まで。2回目のピークは、1980年、わずか18歳のウィントン・マルサリスが加入して以降、1980年代後半までである。特に、トランペット奏者に恵まれた時期に、コンボとしての充実期が被る傾向にある(と僕は思っている)。
 
 
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Art Blakey & the Jazz Messengers『Art Blakey in Sweden』(写真左)。1981年の作品。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Wynton Marsalis (tp), Bobby Watson (as), Bill Pierce (ts), James Williams (p), Charles Fambrough (b)。ウィントン・マルサリスとボビー・ワトソン、ビル・ピアースをフロントにフィーチャー。新しい響きだらけのハードバップ。

1970年代後半、スターと呼ぶべき魅力のある若手サイドメンが不在となり、ジャズ・メッセンジャーズの暗黒時代と呼ばれる時期を経て、1980年代初頭、天才トランペッターウィントン・マルサリスの参加によって、ジャズ・メッセンジャーズは完全に息を吹き返し、2度目の活動のピークを迎えることになる。その片鱗が、このライブ盤に詰まっている。とにかく、ハードバップではあるが響きが全く新しい。

1980年代半ばの「純ジャズ復古」に向けて、この新生「ジャズ・メッセンジャーズ」から、新しい時代の、新しいハードバップが始まった。ジャズは即興の音楽。アドリブの音楽。自由度の高い音楽。この新生「ジャズ・メッセンジャーズ」の音を聴いていると、ジャズの可能性はまだまだ無限だなあ、と改めて感じる。『Art Blakey in Sweden』、良いライブ盤である。
 
 
 
東日本大震災から8年9ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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