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2019年11月26日 (火曜日)

日本発の現在進行形エレ・ジャズ

ダウンロード・サイト経由で聴いて「これは面白い」と思った。「こういうジャズがまだ出てくるんだ」と感心した。エレクトリック・ジャズ、エレ・マイルスが好きなジャズ者であれば、きっと気に入ると思う。20世紀のエレクトリック・ジャズを洗練させて、今のエレクトロ機材をふんだんに使用した「現代のエレクトリック・ジャズ」。

THE DOOOD『DOOODISM』(写真左)。今年の9月のリリース。バンド名は「THE DOOOD」=「ザ・ドゥードゥ」と読む。メンバーは、斎藤タカヤ (p, Rhodes, key, Program, vo), 松岡”matzz”高廣 (perc), 大津 惇 (ds)。現代の現在進行形の最先端の「ジャズ」の音世界がこの盤に詰まっている。エレ・ジャズ好きには堪らない。
 
1960年代後半のエレ・マイルスから聴き始め、リアルタイムでエレ・マイルスを体験して来た「耳」には、この盤の音は「堪らない」。音世界の基本は「アフロ・キューバン」と「1970年代のジャズ・ファンク」。そこにメロウなファンク・グルーヴとハウス・ミュージック的なビートを融合させている。
 
 
The-doooddooodism  
 
 
1960年代〜70年代のエレ・ジャズと異なるのは、ロックの要素が全く感じられないこと。感じるのは「ジャズ」の要素のみ。ファンク、アフロ・キューバンなど、1960年代のジャズの要素が現代の最新のエレクトロ機材を通じて、新しい「エレクトリック・ジャズ」の響きを形成している。どこまで即興演奏で、どこまで準備されているのかは判らないが、この盤の音世界は確実に「コンテンポラリーな純ジャズ」。
 
面白いのは「日本人」によるエレ・ジャズであるが故、ファンクな要素メインなんだが、決して「黒く」無い。乾いたライトなファンクネスが特徴。日本人のエレ・ジャズの特徴をしっかりと引き継いでいる。これがまた「良い」。流麗でメロウで切れ味の良い展開など、きめ細やかな日本人ジャズの良いところが、そこかしこに感じる。
 
宣伝文句どうり、現在進行形の「エレクトリック・ジャズ」。今までのジャズが吸収してきた「ファンク・ソウル・ラテン・R&B」などを反映して、現代の最先端のジャズの「リズム&ビート」に乗せて、メロウにメロディアスに展開する。聴き味抜群、切れ味抜群の「エレクトリック・ジャズ」。エレ・ジャズ者にとっては「マストアイテム」。
 
 
 
東日本大震災から8年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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