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2019年10月23日 (水曜日)

いい音している伊ジャズの新盤

こういうコンテンポラリーな純ジャズなアルバムを「発見」すると嬉しくなる。リーダーの名前を見ても、どんな誰なのだか、さっぱり判らない。それでも、アルバムに詰まっている音はとても素敵なジャズで、音は明らかに「今」風。洗練されたリズム&ビートと新しい響きのモーダルなフレーズ。

Enrico Le Noci『Social Music』(写真左)。2019年7月のリリース。Enrico Le Noci (g), Gadi Lehavi (p), Giulio Scianatico (b), Andrea Niccolai (ds), Felix Rossy (tp)。2019年1月、A.MA Records Studioでの録音。ギターとトランペットがフロントで、バックにピアノ・トリオが陣取る、ちょっと変わった構成のクインテット。

Enrico Le Nociは、1996年、イタリアのマルティナ・フランカ生まれ。14歳でギターを始め、Liceo Musicale Architaでクラシックギターを学び、優秀な成績で卒業。その間に彼は、サルバトーレ・ルッソとモダン・ジャズ・ギターの勉強を始め、それが彼をジャズへと導いた。
 
 
Social-music-enrico  
 
 
2014年には、彼は米国テキサス州オースティンで過ごし、デューク・エリントン ジャズフェス・オブ・ニューオーリンズなど、アメリカの多くのフェスティバルに参加。その後、イタリアに戻り、様々なミュージシャンとセッションを重ね、オランダに留学し、ハーグ王立音楽院のジャズギター学士号を取得。彼は現在、様々なバンドのサイドマンとして活躍している、とのこと。

さて、このアルバムであるが、コンテンポラリーでモーダルなジャズがメイン。比較的センスの良いクールな曲や明るく判り易いオープンな感じの曲もあって、3曲でトランペットが入る。ギターとトランペットのユニゾン&ハーモニーというのがユニーク。このエンリコ・レ・ノキのギターとフェリック・ロッシーのトランペットのユニゾン&ハーモニーが絶妙。このコンテンポラリーな響きが実に個性的。

バックのピアノ・トリオのリズム・セクションも実に良い音を出している。典型的なアコースティックなピアノ・トリオの音が実に生々しく、とても躍動感溢れる演奏になっていて、聴き応えがある。イタリアのジャズであるが、実にレベルが高い。しかも新しい響きに満ちていて、実に立派な内容だ。
 
 
 
東日本大震災から8年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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