プロコル・ハルムに触れた日
高校1年の夏、当時のロックの最先端に出会って以来、暫くは「プログレ小僧」だった。EL&P、Yes、Pink Floyd、King Crimsonを、軍資金が全く僅かだったので、徐々に徐々に聴き漁っていた。そういう時に、クラブ(僕の場合は映画研究部)の先輩の「所有LP貸し」の支援は実に有り難かった。LPを借りて、カセットにダビングして聴く。これが当時、所有アルバムを増やす唯一の手段だった。
そういう映研の先輩の支援の中でも、先代部長N先輩の支援がとても嬉しかった。昨日も書いたが、N先輩とは音に対する感覚が良く似ていて、N先輩の面白い、とするアルバムはどれもが気に入った。他の先輩、同期の部員連中が「これはちょっとなあ」というアルバムについても、N先輩と二人で良く聴かせて貰った。1つ下の弟の様に可愛がってもらったなあ。
そんなN先輩、当時、僕と一緒で「プログレ小僧」。ELP、イエス、フロイド、キンクリなどの有名どころを聴き進めて行くと、皆がなかなか聴くことの無い、我々しか知らないプログレ・バンドの音が聴きたくなる。つまり、僕達が見つけた、僕達のお気に入りバンドが欲しくなるのだ。まあ、可愛い「マニア気取り」である(笑)。そして、1975年3月だったかなあ。N先輩はこのアルバムを映研に持ち込んだ。
Procol Harum『Exotic Birds And Fruits』(写真左)。邦題『異国の鳥と果物』。1974年の作品。プロコル・ハルムは、英国のロックバンド。クラシックやブルース、R&Bの要素を取り入れた英国プログレッシブ・ロックな音作りが個性。特に、この『異国の鳥と果物』は、アルバム全体の流れも良く、収録されたそれぞれの楽曲も内容が充実していて、当時の「プログレ」の音作りの個性をしっかりと踏襲している。
ハモンド+ピアノの音がベース、骨太かつ多彩なドラミング、トーンコントロールの効いたエレギが絡みつく様に響き渡る、独特の音空間がこのアルバムの個性。クラシック的なアプローチとはいえ、サウンドは決して華奢では無い、流麗かつ力強いサウンド。音の雰囲気は、夕暮れ時の夕日のくすんだ輝き、というか、ウェットな柔らかなエコーがかかった様な音は、明らかに「ブリティッシュ」ロックな音で、これがまた魅力なのだ。
N先輩、僕にこの『異国の鳥と果物』を聴かせて「どや?」。勿論、どストライクである。プロコル・ハルムというプログレ・バンド、そして、この『異国の鳥と果物』と前作の『グランド・ホテル』は、N先輩と見出して評価した、僕達の高校のロック仲間の間での「最初の成果」だった。今でもこのアルバムの美しいジャケットを見る度に、当時のN先輩の得意満面な笑顔を思い出す。
東日本大震災から6年6ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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ミュージックライフでイメージ検討して、レコード屋で試聴するしか判断できなかった時代に、このアルバムはジャケ買いしそうになりました!
74年は名盤豊作の年でしたからかなり迷いました。
バドカンのデビューアルバムか?クラプトンの461か?
迷った挙げ句getしたのはプルッツェルロジック/スティーリーダンでした。
たしかプロコルハルムってロビントロワーも在籍してたバンドでしたか?
投稿: ショッポ | 2017年10月 2日 (月曜日) 18時00分