こんなアルバムあったんや・89
今日は、昨日のコンサート明けの「お疲れ休み」。そうそう、昨日はとある中堅ミュージシャンのコンサートに参戦していて、ブログは急遽お休みしました。3時間20分超、立ちっぱなしのコンサートに参戦して、家に帰りついたのが22時過ぎ。さすがにブログは打てません(笑)。
さて、午前中はまだ良かったんですが、今日の午後は昨日のコンサートの疲れで、ずっと伏せっていました(笑)。そんな時はゆったりとした、聴いて耳当たりの良いジャズが良いですよね。さて、何が良いか。ピアノ・ソロはありきたりだし、ソロかデュオ盤が良いんでしょうが、ということで選んだ盤がこれ。
Courtney Pine『Song(The Ballad Book)』。2015年のリリース。ちなみにパーソネルは、Courtney Pine (b-cl), Zoe Rahman (p)。Courtney Pine=コートニー・パイン。1964年生まれのジャマイカ系イギリス人。サックス奏者。しかし、この盤では「バス・クラリネット」一本で吹きまくる。これが実にユニーク。
女流ジャズピアニスト最注目のゾーイ・ラーマンとのデュオ。ピアノとバス・クラリネットとのデュオ。バス・クラリネットと言えば「エリック・ドルフィー」が浮かぶが、僕の記憶の中では、他にこの組合せの盤を知らない。が、僕はこの盤を聴いて、心から感心した。バス・クラリネットのソロの音色は静的ではあるが「スピリチュアルでエモーショナル」。
バス・クラリネットの音がこんなに心地良いものと感じたのは久し振り。エリック・ドルフィー以来。しかも、ピアノとのデュオが実に合う。素早いフレーズには不向きな感じだが、ゆったりとしたフレーズには、本当に「その威力を発揮する」。ダニー・ハサウェイ、デューク・エリントン、サム・リバース、サド・ジョーンズ、ブライアン・マクナイトのヒット曲などを演奏していますが、どれもが「スピリチュアルでエモーショナル」。
この盤、とっても良いです。バス・クラリネットの音色がこんなに「スピリチュアルでエモーショナル」だとは思わなかった。そういう意味では、1960年代早々から、バス・クラリネットを吹いていたエリック・ドルフィーは先見の明があった。そして、バス・クラリネットの魅力を再発掘したコートニー・パインは素晴らしい。ジャズ者中堅〜ベテランの方々に、一度は聴いて欲しい好盤。
東日本大震災から6年6ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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