北欧ジャズのピアノ3の好盤
沖縄では梅雨入りだそうだ。ここ千葉県北西部地方もあと2週間もすれば梅雨入りだろう。昨日今日と気温が低めで、外を出歩くには薄手の長袖が必要なんだが、先週などは半袖で出歩ける「夏日」。これだけ気温が上がってくると、北欧ジャズが耳に心地良く響くようになる。
北欧ジャズとは「スカンジナビア諸国」で発展しているジャズ。国としては、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、加えてフィンランドの4ヶ国を指す。1950年代後半、ハードバップ全盛時代から、北欧のジャズ・シーンは無視出来ない。どこでどうなったのか、理解出来ないところがあるのだが、北欧においてジャズは確実に市民権を得ている。
Emil Brandqvist Trio『Falling Crystals』(写真左)。2016年の作品。スウェーデンのドラマーEmil Brandqvist率いるピアノ・トリオ。ちなみにパーソネルは、Emil Brandqvist (ds, per), Tuomas Turunen (p), Max Thornberg (b)。一部、弦楽四重奏とパーカッションが入る。
Emil Brandqvistは、仮名読みで「エミル・ブランクヴィスト」と読む。ここではエミルと呼ばせていただく。エミルはスウェーデンのドラマー。1981年生まれみたいなので、今年で36歳になる。バリバリ中堅のドラマー。ドラマーがリーダーのアルバムなんだが、コンセプトがしっかりしていて、エミルのイメージする音世界が良く表現されている。
Tuomas Turunen(ツォマス・ツルネン)はフィンランドのピアニスト。Max Thornberg(マックス・ソルンベルグ)はスウェーデンのベーシスト。どちらもリリカルでダイナミック、アクティブで繊細。北欧ジャズ独特のソリッドな雰囲気。北欧ジャズの雰囲気に加えて、ダイナミックでアクティブな部分が個性。このアルバムでは、このツルネンのピアノとソルンベルグのベースが実に良く効いている。
自然の雰囲気を宿した「ネーチャー・ジャズ」な雰囲気と現代ジャズ・ピアノのコンテンポラリーな部分とが上手く共存しています。元祖ジャズの個性であるファンクネスは皆無ですが、北欧ジャズ独特のクリスタルな響き、クールなダイナミズムが十分に感じられる、北欧ジャズのピアノ・トリオの好盤です。
震災から6年2ヶ月。決して忘れない。まだ6年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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