R&B系のフュージョンは良い
R&B系のフュージョン・ジャズが大好きである。思いっきりファンキーで思いっきり黒い、リズム&ビートの効いたダンサフルなフュージョン・ジャズ。古き良き時代のブルースやR&Bを基調としたフュージョン・ジャズ。これが大好きで、今でも時々聴き直す。
もともと大学に入った時、当時のロックの先行きに見切りをつけて、ジャズかモータウン系、いわゆるR&Bに走るか、悩んだクチである。思いっきりファンキーでオフビートなR&Bは大好きなのだ。結局、インストがメインのジャズに走ったんだが、当時から今まで、R&Bは大好きだ。
Joe Sample & David T. Walker『Swing Street Cafe』(写真左)。クルセイダースのキーボード奏者ジョー・サンプルとソフト&メロウなフュージョン・ギタリスト、デヴィッド・T・ウォーカーの双頭リーダーのバンドである。この二人が組むと、ソフト&メロウなAOR系のフュージョン・ジャズをやってるのか、と思うのだがこれが全く違う。
この盤、曲目を見渡して「Hallelujah, I Love Her So」や「C.C. Rider」「Honky Tonk」などの曲名が目につく。もしや、これって、コッテコテR&B系のフュージョン・ジャズをやってるのか、なんてちょっと嬉しくなる。そして、盤から出てくる音を聴いて、思わず「うひょ〜」と歓喜の雄叫びを上げるのだ(笑)。
徹頭徹尾、コッテコテのR&B系のフュージョン・ジャズである。リリカルな切れ味の良いピアノが個性のジョー・サンプルが、これだけファンキーでR&Bなピアノを弾きまくるとは思わなかった。そして、ソフト&メロウなギタリストであるデヴィッド・T・ウォーカーも、思いっきりファンキーでR&Bチックなギターを弾きまくる。
徹底してR&Bなフュージョン・ジャズ。ラスト前の「Honky Tonk」で、そのノリと興奮は頂点に達する。ノリノリであり、ソウルフルであり、黒くてダンサフル。ベースにジェイムズ・ジェマーソン、ドラムにアール・パーマーというモータウン・レコーディング仲間。否が応でも「R&B」基調になる。
このアルバム、録音されたのが1978年、マスタリングが1981年、リリースが1982年。R&B系のフュージョン・ジャズである。当時、流行のソフト&メロウなフュージョン・ジャズでは無い。どういうマーケティングを経てのリリースかは判らないが、売れたのかなあ。
こればっかり聴き続けると、ちょっと飽きがきますが、ハードでシリアスはジャズを聴き続けた後、耳直しに聴く「R&B系のフュージョン・ジャズ」は格別です。あっけらかんと難しいことを考えず、ただただR&B系のリズム&ビートに身を委ねる。良い感じです。
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