ながら聴きのジャズも良い・14
暮れも押し詰まって、今日から3連休。3連休初日、ゆったりホッコリのんびり。こういう日は聴き流しのジャズが良い。あまり、ガッチガチに相対する様な、聴き込む様なジャズは疲れる。ゆったり休みたい日には「聴き流し」のジャズが良い。
最近の「聴き流し」ジャズのアルバムは、H ZETTRIO『PIANO CRAZE』(写真左)。今年のリリース。CRAZE=熱狂、夢中。タイトルは「ピアノ・熱狂」。ふむふむ。ジャケット・デザインもなかなか良い。お洒落なジャズ盤である。
H ZETTRIO=エイチゼットリオ、と読む。純日本のジャズ・ピアノ・トリオ。「大人も子どもも“笑って踊れる”」をテーマに掲げるピアノトリオ・バンドである。メンバー3名は、鼻を青・赤・銀に着色。ちなみにパーソネルは、H ZETT M (p), H ZETT NIRE (b), H ZETT KOU (ds)。リアルな姓名は伏せられている。
メロディー・ラインがキャッチャーで流麗。演奏の雰囲気はポップでジャジー。ダンサフルで明朗なサウンド・トーン。とにかく聴き易い。曲のタイトルを見ていて、なんとなく感じるのだが、それぞれの曲は明確なコンセプトがあって印象的。流れる様に、時にパッションに、気持ち良い、ポジティブな演奏が続く。
加えて、このピアノ・トリオ、演奏のポテンシャルが高い。テクニックのレベルが高い。聴いていて、アドリブ・フレーズなど「流麗」の一言。ではあるが、演奏のテンションは高い。アグレッシブである。ポップでジャジーではあるが「攻めるピアノ・トリオ」である。
今までのジャズの演奏トレンドや演奏スタイルとは全く無縁の、新しいジャズの演奏スタイル・演奏の雰囲気である。スムース・ジャズな要素も色濃く漂う。メリハリも効いてきて「聴き流し」のジャズに最適な内容である。こういうピアノ・トリオなサウンドが純日本のメンバーで創造される。素晴らしい成果である。
震災から5年9ヶ月。決して忘れない。まだ5年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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