今年のロバーノのライブ盤が良い
今年の新盤であるが、一聴して、これがなかないの内容で、思わす速報である(笑)。今年の7月のブルーノート・レーベルからリリースされたライブ盤である。これが、内容良し、音良しの好盤なのだ。
そのライブ盤とは、Joe Lovano Quartet『Classic! Live at Newport』(写真左)。2005年8月14日、ニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音。 ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts), Hank Jones (p), George Mraz (b), Lewis Nash (ds)。錚々たるメンバー、ズラリ、レジェンドが名を連ねる。
まず、このパーソネルを見れば、そのライブの内容が悪いはずが無い。充実のライブ盤である。主役のジョー・ロバーノのテナーは絶好調。これだけ吹きこなすロバーノはなかなか他では聴かれない。しかも、少し歪んだロバーノ独特のテナーの音色については、このライブ盤で強く感じることが出来る。ロバーノのテナーの個性はこれだ、と判る、ロバーノ入門盤として良い内容だ。
ジャケットはちょっとジャズらしく無いのですが、一応、ニューポートの海岸風景のようです。あまり気にしないでおきましょう。
バックのピアノ・トリオも充実のパフォーマンス。伴奏に回った時の燻し銀の様な、渋いバッキングが相変わらずのハンク・ジョーンズ。とにかく典雅であり、とにかく粋だ。間合いは絶妙、アドリブ・ラインは流麗。そして、その底に横たわるファンクネス。素晴らしいピアノだ。
ベースのジョージ・ムラーツも素晴らしいベースを聴かせてくれる。鋼の様にしなやかで骨太なウォーキング・ベース。ソリッドの心地良くブンブン唸る。そして、ルイス・ナッシュのドラムが実に堅実。このライブ演奏をしっかりと整え、しっかりと支える。ナッシュのドラミングが、このライブ演奏の底をガッチリと支えている。
レジェンド達のモーダルなジャズなんだが決して古く無い。逆に新しいインスピレーション、新しい展開が感じられる。それが素晴らしい。決して懐古趣味に走らない、あくまで自らのジャズを前進させるレジェンド達の心意気が素晴らしい。
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