夏はボサノバ・ジャズ・その24
さあ、やっとこさ、関東甲信地方が梅雨明け。我が千葉県北西部地方も雲が多いながらも、青空が半分程度の空模様で、まあなんとか梅雨が明けたかな、って感じです。今、外の気温は25度、湿度87%。じっとり湿気を感じる夜です。
さて、梅雨が明ければ「夏たけなわ」。さあ、梅雨が明けて夏たけなわの季節、今年もやってきました、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の特集月間「夏はボサノバ」。これから1ヶ月程度、ボサノバ&サンバ・ジャズの特集です。
さて、最初はこれ。Cal Tjader『Amazonas』(写真左)。1975年6月の録音。ちなみにパーソネルは、Cal Tjader (vib,marimba), Luiz Alves (b), Robertinho Silva (ds,per), David Amaro (g), Dawilli Gonga (key), Egberto Gismonti (p,key)。そして、プロデューサーはAirto Moreira、アレンジはGeorge Duke。
プロデューサーとアレンジ以外はあまり馴染みが無い。リーダーのカル・ジェイダーだって怪しいもんだ。それもそのはず。ミュージシャンの大半がブラジル出身。そりゃ〜馴染みが無い名前ばかりな筈である。そうそう、リーダーのカル・ジェイダーは、数多くのラテン・ジャズの好盤を残すヴァイブ奏者。なるほど、このメンバーがボサノバ&サンバ・ジャズをやるんだ。
1970年代のクロスオーバー・ジャズがベースの音作り。特にエレギの音に時代を感じる。しかし、テクニカルでエレクトリックでクロスオーバーな音が前提のボサノバ・ジャズはあまり聴いたことが無かった。このアルバムを聴いて再認識したのだが、電気楽器独特のグルーブがボサノバ&サンバなジャズに良く合うのだ。
スリリングな変拍子あり、正統なボサノバ的雰囲気ありで、スッキリしたクロスオーバー・ジャズな雰囲気がとっても良い。ブラジリアン・フュージョンというよりは、ブラジリアン・クロスオーバーという形容がピッタリ。
それから、このアルバムを聴いての新しい発見が、ヴァイブの音はボサノバ&サンバ・ジャズと相性が抜群に良いということ。グルーブ感溢れ、耳当たりがかなり良く、爽快感抜群。ヴァイブにボサノバ、ヴァイヴにサンバである。
しかし、このジャケットは無いよな。このジャケットでは、ジャズ者初心者の方々の触手は伸びないでしょうね。でも、内容は良いですよ。エレクトリックな、くすんだグルーブ感が楽しいブラジリアン・クロスオーバー。この趣味の悪いジャケットにびびらず、積極的に手にして良い好盤です。
震災から5年4ヶ月。決して忘れない。まだ5年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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