ウィンウッドの「ハモンド」盤
70年代ロックのアルバム・コレクターとして、雑誌「レコード・コレクターズ」は手放せない。コレクションを進める上で、この雑誌の情報は役に立つ。バックナンバーも含めて、読み返したら読み返しただけ、コレクションについてのヒントがある。
さて、今月号の「レコード・コレクターズ」の特集は「20世紀のベスト・キーボーディスト/ビアニスト100」。2000年までにデビューしたキーボード奏者の中から、ロック/ポップスの世界に大きな影響を与えた人を30名を選出とある。これはなかなかに面白い特集だ。
その中で、これは、と思ったキーボーディストが「スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)」。英国ロック史上、屈指のキーボーディスト。トラフィックからブラインド・フェイス、そしてソロ時代に渡って、彼のキーボードの卓越したテクニックとフレーズには常に感心して来ました。
そして、この「レコード・コレクターズ」特集で挙げられていたアルバムが、Steve Winwood『About Time』(写真左)。2003年のリリース。当時、デビュー40周年のスティーブ・ウィンウッドが6年ぶりに新作を発表。でもあの頃は、僕にとって、もうウィンウッドは過去の「レジェンド」となっていて、触手は伸びませんでした。
しかし、「レコード・コレクターズ」の特集記事でこのアルバムのことを思い出した。そして即ゲット。聴いてみてビックリ。特集記事の通り、このアルバムでは、彼はプロデュースの他はボーカルとハモンド・オルガンに専念しており、このハモンド・オルガンが実に良い。これだけセンスの良いハモンド・オルガンはそうそう無い。
ジャズ・オルガンに遡って、様々なオルガン・プレイを総括して、ウィンウッドなりに解釈した「極上のハモンド・オルガンのプレイ」をこのアルバムでは聴くことが出来る。なんと、ベース・パートまでフット・ペダルで弾いていて、彼の意気込みが聴いて取れる。
ハモンド・オルガンのマニアにとっては堪えられない内容である。ウィンウッドのキーボード・プレイは、今も昔も変わらず「格好良い」。これだけ趣味の良いアプローチ、テクニック優秀、歌心溢れるフレーズはなかなか聴くことが出来ない。ウィンウッドのキーボード・センスを見直したのは言うまでも無い。
ロックのジャンルにおいて、これだけ内容のあるハモンド・オルガンの使い手はいない。ブラインド・フェイスやトラフィックを彷彿とさせるジャズ&ファンク的色合いが色濃く出ていて、70年代ロックのマニアにとっても「聴きもの」の内容になっている。しかしまあ、ウインウッドは隅に置けない。
震災から5年2ヶ月。決して忘れない。まだ5年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
« 「悪友」たちのライブの記録 | トップページ | 「マシュー・ハルソール」とは »



コメント