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2015年9月23日 (水曜日)

1970年代サンタナの総括盤

1970年代後半、大学に入って音楽鑑賞のメインがジャズに移った後も、ロックの中で「サンタナ」は聴き続けていた。サンタナと言えばラテン・ロックの雄なんだが、そのインストとナンバーなどは、フュージョン・ジャズを想起させる優れたものが多くて、AOR全盛のロックの中でも特別にクールな存在だった。

そんなサンタナの「1970年代のサンタナ・ミュージック」を総括する様なアルバムが1981年にリリースされている。そのアルバムとは、Santana『Zebop!』(写真左)。それまでのサンタナのラテンロック、ジャズ・フュージョンな音楽性を踏襲しつつ、ポップ・ロックな雰囲気を織り交ぜた好盤である。

「The Sensitive Kind」「Winning」などの従来のラテン・ロックっぽいナンバーもあれば、「Searchin」「Over and Over」などのアメリカン・ロックっぽい曲もあれば、「I Love You Much too Much(哀愁の旅路)」「Tales of Kilimanjaro」といった、サンタナの十八番である「泣きもの」のギター・インストのナンバーもあって、それまでのサンタナの音楽志向のショーケースの様な内容になっている。
 

Zebop

 
1970年代のサンタナを聴き込んだ「サンタナ者」の方々は、どうも1980年代以降のサンタナを敬遠する傾向にあるが、この『Zebop!』は外しちゃ駄目なのでは、と思います。それまでのサンタナの様々な音楽志向が楽しめ、もちろん、カルロス・サンタナ自身のギターも充実、アルバム全体のアレンジやコンセプトも良好で、サンタナの代表作の一枚として、この『Zebop!』は外せない存在でしょう。

しかし、このアルバムには一つだけ難点がある。このジャケット・デザインはなんなのか。恐らく、このアルバム・ジャケットのイメージで、このアルバムは結構、損をしているのでは無いか、と思われる。なんだか、全面的にCGを使った初のロックアルバムのジャケットらしいが、このデザインは酷い。その時代の流行が時代の流れに耐えられない「最たる例」だろう。

サンタナのアルバム紹介の中では、あまり出てこないアルバムなんですが、サンタナの音楽志向が気に入った「サンタナ者」の方々であれば、必ず楽しめる内容です。このチープなデザインのジャケットに引くこと無く、一聴することをお勧めします。フュージョン・ファンの方々にも良い感じな盤なのでは、と思います。

 
 

震災から4年6ヶ月。決して忘れない。まだ4年6ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

サンタナのアルバムには「穴」がすくないですよね。(^^ゞ

昨晩テレビで初めてラグビーの中継を見ながら、やはりつまらんなあ・・ルールがようわからんしぃ・・格闘がウリなら総合格闘技のほうがおもろいし、わかりやすいしぃ・・・なんてぼやきつつ、この今や日本ではマイナー化したかつての花形(サッカー以前の)スポーツの「こしかた・いくすえ」?を心配しちまいました。笑

悪友の一人は「ラグビーは後ろ向き(パスが?)だからメジャーになりにくい」とボケておりましたが、その意味ではジャズも似ているかなあ?笑

ジャズと同じかなあ・・このままいくと完全に忘れられた音楽になりそうだなあ・・とか。^_^;

スイングジャーナルが何故いつまでも50年代のジャズ中心であったのか?何故現役の集客力をもつアーティストが育たなかったのか?
どうやらこのあたりも改めて考えてしまいますです。(~o~)

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