音楽喫茶『松和』の昼下がり・23
ジャズって、こういうアルバムがいきなり出てくるから隅に置けない。新譜のリサーチも怠りなく、というのを再認識する。見逃したら、この素晴らしい音世界を知らずに人生が終わってしまうのだ(笑)。
今回、これはこれは、と感心したアルバムがこれ。Joe Lovano & Dave Douglas Sound Prints『Live At Monterey Jazz Festival』(写真左)。新生ブルーノート・レーベルの最新作である。まあまあ、ジャケット・デザインもしっかりブルーノートしていて、このアルバムの内容がかなり期待出来る。
2013年9月21日、モントルー・ジャズフェスティバルのライブ録音になる。ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts), Dave Douglas (tp), Lawrence Fields (p). Linda Oh (b), Joey Baron (ds)。日本においてはマイナーな存在のジャズメンばかりである。
テナーのジョー・ロヴァーノとペットのデイヴ・ダグラス。日本では人気が無いんですね〜これが。知る人ぞ知る、実は優れた中堅ジャズメンなんですけどね。聴けば、その優秀性がすぐに判るんですがね。日本のレコード会社の関係者、ジャズ評論家の方々って、何を聴いて、何を感じて、リコメンドなコメントを認めているんでしょうか。
このライブ盤の優秀性は聴けば判る。純ジャズ系のコンテンポラリーなジャズが思いっきり展開されている。聴き応え満点のメインストリーム・ジャズ。これだけ先進的なハードバップな演奏になると、言葉で表現するには無理がある。とにかく、皆さん、一度、聴いてみて下さい(笑)。
しかし、さすがはブルーノート・レーベルのライブ盤である。録音も良いし、ミックスも良好。ジャズメンの演奏ばかりで無く、録音やミックスにもしっかりとした拘りを見せ、ブルーノート・レーベルならではの個性を反映した録音イメージやミックスの調子は、とにかく聴き応えがある。他のレーベルの追従を許さない、さすが老舗のジャズ・レーベルである。
テナーのジョー・ロヴァーノとペットのデイヴ・ダグラスについては、日本ではもっと再認識されるべき、優れたジャズメンである。この二人のリーダー作には駄作が無い。そういう意味では、もっと、我がバーチャル音楽喫茶『松和』のジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログでも、積極的に紹介すべきジャズメンなんだろうな。ちょっと反省している。
しかし、本当にジャズって隅に置けないよな〜。こんなライブ音源が何気なく新譜としてポロッと出てくる。別にとりわけジャズ雑誌のレビュー欄を賑わす訳では無いし、ジャズの有名ブログに大きく採り上げられる訳でも無い。そんなライブ盤なんだが、聴けば判るが、それはそれは素晴らしい内容なのだ。
これぞジャズ者冥利に尽きる話ではある。ジャズ雑誌のレビュー欄を賑わす訳では無いし、ジャズの有名ブログに大きく採り上げられる訳でも無い。しかし、自腹で投資をし、しっかりと自分の耳で聴けば、このライブ盤の良さは一耳瞭然。こういうことが時々あるので、ジャズ者、ジャズ盤コレクションは止められない。
★震災から4年2ヶ月。決して忘れない。まだ4年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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