サザン・ロックの「今」の音です
2014年1月10日、アトランタのFOXシアターにて一夜限りで行われた、グレッグ・オールマン(Gregg Allman・写真右)のトリビュート・ライブ。参加メンバーを見ただけでドキドキする。長年やってきたサザン・ロック好きには堪らない。
『All My Friends : Celebrating the Songs & Voice of Gregg Allman』(写真左)。ジャケットのデザインも素晴らしい、新たなサザン・ロックの名盤の出現である。
参加メンバーを並べてみる。主役のグレッグ・オールマンを筆頭に、ウォーレン・ヘインズ、デレク・トラックス、チャック・リーヴェル、スーザン・テデスキ、デヴォン・オールマン、ロバート・ランドルフ、ジミー・ホール、サム・ムーア、ケブ・モー、ブラントリー・ギルバート、ジェス・フランクリン、パット・モナハン、ザック・ブラウン、ドクター・ジョン、ジョン・ハイアット、タジ・マハール、ヴィンス・ギル、ジャクソン・ブラウン、etc.etc.
いや〜凄いなあ。もはや今では、グレッグ・オールマンはサザン・ロックの重鎮、サザン・ロックにおける「長(おさ)」な存在である。そんなグレッグの下に馳せ参じる、男も女も分け隔て無い、サザン・ロックの若き精鋭達、ベテラン達。サザン・ロックの歴史と勢力図を広く俯瞰する感じで、サザン・ロック者の僕としては、思わず「クラクラ」する。
しかし、グレッグも45年間のミュージック・キャリアを数えるのか。当方も歳を取る訳である(笑)。このライブ盤の参加メンバーを見渡せば、これって「オールマンズ・ファミリー」やん、って思う。なるほど、今や、サザン・ロック=オールマンズなんやね。長年、グレッグと交流のあったミュージシャン達ばかりで、これまた、思わず「クラクラ」する。
ウォーレン・ヘインズとデレク・トラックスが脱退というアナウンスがあり、今年で一旦、活動停止するオールマン・ブラザーズ・バンドですが、このライブ盤では、「オールマンズ・ファミリー」の演奏として、見事にオールマンズの音世界が再現されていて、思わず「クラクラ」する(笑)。
こうやって改めてサザン・ロックを聴き返してみると、ロック、カントリー、ブルース、ソウル、ゴスペル、R&B、ジャズといった幅広いジャンルの音楽を上手く吸収、応用していて、サザン・ロックって、意外と懐の深い演奏スタイルなんやなあ、と改めて感心する。米国ルーツ・ミュージックとアフリカン・アメリカンな音世界の融合。リズム&ビートはロック。
米国ルーツ・ミュージックを融合した泥臭いブルース・ロック。そんなサザン・ロックの「今」の音が、このライブ盤にギッシリと詰まっています。CD2枚組とボリューミーな内容ですが、ダレたところは全く無し。捨て曲無し。サザン・ロック者には堪らない内容です。
震災から3年7ヶ月。決して忘れない。まだ3年7ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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