純ジャズなXmasジャズ盤です。
今日は冬至。いよいよ暮れも押し詰まってきました。明後日はクリスマス・イヴ。さて、今年のクリスマス・シーズンは、今まで書き溜めた「クリスマス・ジャズ」のお話しを、大々的に蔵出ししています。
さて、これは、ゴージャズで正統派、純ジャズなクリスマス・ジャズ盤です。Ray Brown 『Christmas Songs With the Ray Brown Trio』(写真左)。基本となるレイ・ブラウン・トリオのパーソネルは、Ray Brown (b), Gregory Hutchinson (ds), Geoff Keezer (p)。1999年のリリースになる。
ベテランの女性ボーカリスト、ディー・ディー・ブリッジウォーターをはじめとして、今をときめく、人気ナンバーワンの、ダイアナ・クラール、中堅どころの、ナンシー・キングやマリーナ・ショウなど、ジャズボーカル界の実力者たちが、レイ・ブラウン・トリオの演奏に乗って、クリスマス・ソングを歌い継いでいく。
これだけの実力者ぞろいなので、このアルバムの内容については、悪かろうはずがない。素晴らしく良い。今まで、クリスマス企画というのは、なんだか取って付けたように、クリスマス・ソングをジャズで無理矢理アレンジして、演奏する方も適当に演って、正月を過ぎて聞き返してみると、なんだか興ざめするようなものに出くわした経験もあって、あんまり期待しないのだが、これは違う。
まず、レイ・ブラウン・トリオ自体が「只者では無い」のだ。このトリオのみの演奏も何曲か入っているが、どれもが素晴らしい出来だ。
レイ・ブラウンのベースは折り紙付きで、そのベースワークが素晴らしいのは当たり前として、このアルバムでは、とりわけ僕は、ピアノのジェフ・キーザーが素晴らしいと思う。歌伴に回れば、ボーカルを引き立たせる、やさしく確実なサポート。トリオになれば、 伸縮自在のダイナミックな展開。
実は、1999年、この盤を入手して、ジェフ・キーザーを初めて知ったのだが、いやいや一目惚れであった。そうそう、ドラムのグレゴリー・ハッチンソンも確実で柔軟でとても良いドラムだ。加えて、ボーカル陣は前に述べたような人達が、歌を競うわけだから、このアルバムの内容については、悪かろうはずがない。
但し,ラストのドラムのグレゴリー・ハッチンソンが演る「The Christmas Rap」だけは蛇足の様な気がするけど(笑)。
まあ一度、聴いてみて下さい。今まで、クリスマス・ソングといえば、なんとなくクラシックが中心でしたが、ジャズのクリスマス・ソング集も、アルバムを選べば、素晴らしい演奏に出くわすこと請け合いです。
★大震災から2年9ヶ月。決して忘れない。まだ2年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
« ベーゼンドルファーの敬虔な響き | トップページ | フュージョンなXmas企画盤 『Snowbound』 »
コメント