スー・レイニー「雨の日のジャズ」
このところ、天気予報の的中確率が全く悪い。最近では、昨晩の予報で、明日以降も安定して晴れると言っていたと思ったら、翌朝、180度予報を翻して、雨になるから気を付けろと言う。これがまた、本当に雨になるからビックリ。昨晩の天気予報はなんだったのか。思わず、この2〜3年の天気予報の精度の悪さを振り返って、なんだか不安になってきた。
今日だってそうだ。昨晩の予報が概ね晴れ。朝も確かに晴れている。ウチの嫁はんなど、一気に洗濯を済ませて大満足。しかし、昼前から天気がぐずつきだし、鉛色の雲がたちこめて完全な曇天。夕方には雨も降り始めて、一体、昨晩の予報はなんだったのか、とその原因を教えて欲しいと思い始めた。とにかく日本の天気予報のレベルダウンは著しい。
午後3時頃、昼寝から目が覚めたら、シトシト雨が降っていた。これは、この時期特有の「時雨」の様な天候なのだが、それにしてはシトシト降り過ぎる。予報できて然るべき、天候の変化だと思われる。ほんと、最近の気象庁は何してるんや、なんて、ちょっと怒りを感じながら、仕方が無いので、雨に纏わるジャズ盤を探し始める。
そこでチョイスしたのが、女性ボーカル盤。Sue Raney『Songs for a Raney Day』(写真左)。スー・レイニーの「雨の日のジャズ」。白人美人シンガーのスー・レイニー。このアルバムを吹き込んだ時が19才。その若さを目一杯に、その歌唱の確かさと表現力と爽やかな色っぽさ。
一言で言うと「実に爽やかなボーカル」。とにかく歌声が爽やか。自分の名前のRaneyと雨のRaiinyをかけて、雨にちなんだ曲ばかりを集めた企画盤。このアルバムの雨は、雨とはいっても、ジメジメした梅雨のような雨ではなく、 サーッと駆け抜けて行くような爽やかな通り雨のようだ。
バックの演奏も、スー・レイニーの雰囲気を支えるように、過剰な装飾もなく実に清潔。とにかく爽やか。蒸し暑い夜には格好のBGMだった。そういえば、この雰囲気は、爽やかな秋の日にもよく似合う。
今日は、最近の天気予報の精度の悪さに軽い怒りを感じながらのリスニングだったが、スー・レイニーの爽やかなボーカルに、この盤が終わる頃には、軽い怒りも治まり、なんとなく清々しい気分になった。
昨晩の天気予報の酷さのおかげで、晩秋の週末がつまらないものになりそうだったんだが、なんとかその状態は回避できたようだ。やはり、スー・レイニーの歌声は爽やかだ。感謝である。
改めて思う。良いアルバム、良い音楽というものは、様々なスチュエーションに似合って、気分転換に実に有効な特効薬だ。
大震災から2年7ヶ月。決して忘れない。まだ2年7ヶ月。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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