日本のポップ・ロックの第一人者
我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、このお盆休みの時期の特集として、夏の季節にピッタリな「70年代Jポップ」のアルバムをご紹介しています。さて、今日は、70年代Jポップとしては「ちょっと反則」ですが(笑)、1980年に遡ります。
僕にとって、夏と言えば「山下達郎」でもある。山下達郎の出会いは、1978年12月リリースの『Go Ahead!』。このアルバムから、山下達郎との長い付き合いが始まった。1979年には、シングル「Ride On Time」の大ヒットによって、山下達郎も一躍メジャーな存在になった。確か日立マクセル・カセットテープのCMのタイアップ・ソングでしたね。
米国ポップ・ロックをベースとした山下達郎は、大学時代から、僕の大のお気に入りのミュージシャンの一人である。R&B、ポップス、ア・カペラ、ドゥーワップ、オールディーズのテイストを配した彼の楽曲は、聴いていて実に粋で格好良い。日本のポップ・ロックの第一人者と言っても良い存在である。
そんな山下達郎が粋なアルバム、というかカセットを出した、という噂が、いきつけの喫茶店中心に流れた。1980年の春のことである。なんと、そのカセットは、レコード店での店頭演奏向けに制作された販売促進用のためのアナログLPをベースにしたカセットとのこと。
A面はディスコのDJ風、B面はハワイのKIKIラジオ・ステーションの再現という内容。山下の曲の合間に、小林克也が担当したDJが入り、ノンストップで繋いでいくという構成。途中、英語に堪能な竹内まりやがDJとの掛け合いで入るという趣向もあるとのこと。これは欲しい。これは聴きたい。でも、LP全盛時代、小遣い叩いて、高いカセットを買うのもなあ、と思い悩んでいたら、友人のNがどこからか手に入れてきた。
そのカセットとは『COME ALONG』(写真左)。山下達郎通算1作目のコンピレーション・アルバムである。カセットだけの発売ならという条件で商品化されたものである。後にLP化され、CD化もされた。2002年、RCA/AIR時代のカタログのリマスター再発の折にも、この『COME ALONG』はリマスターされた。目出度し目出度しである。
とにかく格好良い内容で、何回聴いても良い。A面は「ボンバー」「レッツ・ダンス・ベイビー」「ソリッド・スライダー」「愛を描いて(レッツ・キス・ザ・サン)〜 ドリーム・オブ・ユー」「ついておいでよ(フォロウ・ミー・アロング)〜 螢の光」「ラスト・ステップ」と、ディスコ・ティックでロックンロールな山下ワールド。
B面は「ラヴ・スペース」「ウインディ・レディ」「サーカス・タウン」「素敵な午後は」「ペーパー・ドール 〜 ザ・クッド・ビー・ザ・ナイト」「潮騒(ザ・ウィスパリング・シー)」と、 米国ポップ・ロックの世界がドバーッと押し寄せて来る。リゾート・サマーの陽光眩しい、キラキラと輝くAOR。
1980年夏、このカセット『COME ALONG』を友人にダビングさせて貰って、カセット・テレコで聴きながら、僕は北海道を周遊券一枚で1ヶ月彷徨した。この『COME ALONG』には、僕の学生時代の夏の想い出が一杯に詰まっている。
それ以来、何かにつけ、この『COME ALONG』を流した。特に、床に入って寝入るまでのBGMとして、この『COME ALONG』は大活躍。この『COME ALONG』には、僕の学生時代の想い出が一杯に詰まっている。
大震災から2年4ヶ月。決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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