B・ストライサンドのAOR
Barbra Streisand (バーブラ・ストライサンド)。米国では絶大なる人気を誇った女性ミュージシャンである。どれほど、絶大な人気であったのか。Wikipediaを紐解くと・・・。
バーブラ・ストライサンドはデビュー以来、60作以上のアルバムを録音、1970年代の終わりには、米国で最も成功した女性歌手として認識された。彼女のアルバムのセールスは凄まじく、当時、彼女より多くのアルバムを売り上げていたのはエルヴィス・プレスリーとビートルズだけであった(wikipediaより)。
他の女性ミュージシャンからの尊敬を集める「ミュージシャンズ・ミュージシャン」でもあるそうですが、僕が米国ポップスにはまっていた1970年代、日本では意外と地味な存在だった記憶があります。少なくとも、米国での人気を全く実感出来ない位の地味さだった、と思います。
バーブラ・ストライサンドという名を初めて意識したのは、1974年の「The Way We Were(追憶)」。良い声をした、とても歌が上手い女性シンガーだなあ、と思いました。でも、この「バーブラ・ストライザンド」という名前が長くて、響きが独特なので覚えにくく、その辺も、日本での人気の停滞に繋がっていたのかな、と思います。
さて、そんなバーブラ・ストライザンド。1974年の「追憶」以降、音楽雑誌やFM雑誌ではその活躍とその姿を見たり読んだりするんですが、彼女の歌声をLPレベルで聴き込んだことは全く無かったですね〜。
そして、1970年代後半、突如やってきたAORブーム。そんなAORブームの真っ只中で、久し振りにバーブラ・ストライザンドの名前に再会します。1980年リリースの傑作アルバム『Guilty』(写真)です。
このアルバム『Guilty』は、映画「Saturday Night Fever」のサウンドトラックの大ヒットで、当時、勇名を馳せていたビージーズのBarry Gibb(バリー・ギブ)の全面バック・アップを得て製作された、ポップ・ロック、ソフト・ロック中心のAOR系アルバム。
メリハリの効いたポップでキャッチャーなメロディ、そして、バーブラとバリーの絶妙なデュエットが絶品のタイトル曲「ギルティ」から始まるこのアルバムは、AOR時代の極上のポップ・ロックな名盤です。
このタイトル曲はシングル・カットされ、米国で最高位3位となる大ヒットとなりました。この曲、実に良い雰囲気で、とにかく、バーブらとバリーのデュエットが上手い。聴き心地満点で、この曲が冒頭にあるということで、この『Guilty』は、当時、個人的にかなりのヘビロテ盤になりました。
冒頭のタイトル曲だけでこれだけの出来を誇っている訳ですから、後に続く8曲ついても、それはそれは素晴らしい出来の曲ばかりです。どの曲が良くて、どの曲がどう、ということなんてとても言えない(笑)。
曲の出来、演奏の内容、優れたボーカル、アレンジ、プロデュース、どれをとっても非常に優れた結果を出していて、このアルバムをAORの傑作の一枚としています。確かに、AORという、都会的で大衆的でソフィストケートされた「大人のロック」という形容がピッタリの内容になっていますね。
今の耳で、このアルバムを聴いてみると、当時、ほぼ楽器として定着したシンセサイザーをストリングス代わりにアレンジした、バリー・ギブのアレンジメントの手腕が素晴らしいことに改めて気付く。やっぱり、名盤というものには「優れたアレンジメント」が必須な要素なんですね〜。
1980年当時、この盤『Guilty』を聴いて、バーブラ・ストライザンドって、歌がむっちゃ上手いんやな〜、と感動したことを、今でもはっきりと覚えています。そして、バリー・ギブの趣味の良いアレンジもお気に入りでした。今でも、AORの名盤は、と問われると、このアルバムの名前は絶対に出てきますね。名盤です。
大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
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