スティービーは天才である・・・
このアルバムを聴いた時、この人は天才だと思った。当時のジャンルのネーミングは「ソウル・ミュージック」。その後、R&Bとも呼ばれたジャンル。僕が中学生の頃は「モータウン・ミュージック」とも呼ばれた。
その頃の「ソウル・ミュージック」は一発狙い。シングル・ヒット狙いとして、良く出来た、キャッチャーなフレーズを散りばめた、ダンサフルでファンキーな音世界。LPアルバムとして、曲を揃えて世に問うなんてことは無かった。
しかし、Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)は違った。このアルバムを聴いた時、僕は「この人は天才だ」と思った。そのアルバムとは『Innervisions』(写真左)。1973年のリリース。スティービーのなんと、16作目のオリジナル・アルバム。ジャケットデザインと共に、その内容も含めて、申し分の無いアルバム。
捨て曲無し。アルバム全体の雰囲気を統一して、コンセプト・アルバムとしても評価出来る、当時として先進的な内容。ほとんどの楽器をスティーヴィー自身が演奏。ヒット曲狙いの「ソウル・ミュージック」が、ここまでアーティスティックな表現を実現出来るとは・・・。ほとほと感心したことを、昨日のことの様に覚えている。1976年、高校3年の春のことである。
アフリカン・アメリカンの音楽のルーツをしっかり押さえた、アーシーでファンキーな音世界。ソウルあり、ブラコンあり、ファンキーあり、そして、ゴスペルあり。そこに、歌詞をのせて唄うスティービーは、徹頭徹尾、何から何まで「神々しい」。
スティービーについては、その歌唱は言うまでも無いが、キーボードの使い方、特に、シンセサイザーの使い方が素晴らしい。マルチ楽器奏者の側面を、このアルバムでは前面に押し出してはいるが、スティービーの一番優れた才能を見せてくれる楽器は「キーボード」。
とりわけ、シンセの使い方は唯一無二。スティービーにしか出せない、個性的な音が、このアルバムの中で、しばしば聴くことができる。
スティーヴィーは1973年当時、弱冠23歳。若き天才である。曲作りもボーカルもキーボードもその他の楽器も、その才能は素晴らしいが、僕は、この人のアレンジの才能に「ひれ伏す」。一点の曇りも無い「完璧なアレンジ」。この『Innervisions』でのアレンジは完璧。天才の成せる技である。
大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。
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コメント
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此処のところたびたびお伺いして御迷惑をお掛けしておりますが、黙っておれずつい投稿してしまいました。
スティービーは日本公演のとき追っかけをしたことがあります。
このアルバムはシンセもさることながら、ホーナーのクラビネットD6がファンキーな感じで良いです。ハイアーグランドはトーキングブックの迷信の続編といった感じですがリズムのノリが違うので聴き応えがあります。
投稿: 藤按 | 2012年6月28日 (木曜日) 07時27分
はじめまして、藤按さん。松和のマスターです。コメントありがとうございます。
ホーナーのクラビネットD6。懐かしい名前です。確かに良い音ですよね。
投稿: 松和のマスター | 2012年6月29日 (金曜日) 00時03分