ファンキー&ダンサフルなチック
今日も、Chick Corea Elektric Bandの話を。今日は、Chick Corea Elektric Bandの2枚目のアルバムについて。このChick Corea Elektric Bandの2枚目のアルバムは『Light Years』(写真左)。
1曲目のタイトル曲「Light Years」の前奏を聴いただけで、チック者にとっては、なにやら様子が違うのに気が付く。この「Light Years」の前奏を聴いただけでは、チックのアルバムとは思わないのではないか。実にファンキーでダンサフルなのだ。エレクトリック・ファンキー、エレクトリック・ダンス・ミュージックの趣。
それまでのチック・コリアについては、少なくとも「ファンキー&ダンサフル」な曲調、演奏には手を染めていない。恐らく、Chick Corea Elektric Bandのメンバーである、John Patitucci(ジョン・パティトゥッチ)の趣味だと思うんだが、チックも「ちょっとやってみようなか」と思ったんだろうな。同じマイルス・スクールの優等生、ハービー・ハンコックは、この「ファンキー&ダンサフル」なエレクトリック・ジャズは得意中の得意だしな。
この『Light Years』では、チック・コリアらしくない「ファンキー&ダンサフル」な演奏がギッシリと詰まっている。らしくないと言えばらしくないんだが、らしいと言えばらしいんだよな、これが・・・(笑)。
「ファンキー&ダンサフル」な演奏なので、あっけらかんと明るく、アッパラパーかつ脳天気に「ファンキー&ダンサフル」な演奏に没入すれば良いのに、さすがはチックとでも言おうか、あっけらかん、アッパラパーなんてとんでもない。意外とタイトで硬派なエレクトリック・ジャズになっていて、これはこれで、チックらしい。
そして、9曲目の「View From The Outside」辺りから、従来のChick Corea Elektric Bandの本質である、硬派なエレクトリック・ジャズになっていて、これはこれで聴き応えがある。この「View From The Outside」など、結構、エレクトリックで壮絶な演奏で、かなりの聴き応えである。
以降、10曲目以降「Smokescreen」「Hymn Of The Heart」「Kaleidoscope」と聴き応え満載の超絶技巧、ダイナミックかつきめ細かい、上質のエレクトリック・ジャズを聴くことが出来る。
この『Light Years』は、チックらしくない、とは言え、ジャズ者の僕たちからすると、ちょっと苦笑いしながらも、チックらしい、タイトで硬派な「ファンキー&ダンサフル」なエレクトリック・ジャズを愛でつつ、後半、特に9曲目以降、超絶技巧、ダイナミックかつきめ細かい、上質のエレクトリック・ジャズを堪能することが出来る、意外に内容のある佳作だと思います。
でも、初めてこのアルバムを聴いた時、1曲目のタイトル曲「Light Years」の前奏を聴いた時、チックの身に何が起こったのか、チックになにが起きたのか、ブッたまげたのを昨日事のように思い出します(笑)。
それほど、「ファンキー&ダンサフル」な曲調、演奏は、チックに似合わない。でも、「ファンキー&ダンサフル」な曲調、演奏とは言え、意外とタイトで硬派なエレクトリック・ジャズになっているので、許しちゃいますね。まあ、本当のファンってそんなもんでしょう(笑)。
★震災についての状況や松和のマスターの周りの様子や気持ちなどは、毎日、出来る限り、Twitterにて、つぶやくようにしました。ユーザー名は「v_matsuwa」、名称は「松和のマスター」でつぶやいていますので、よろしくお願いします。ユーザー名「v_matsuwa」で検索をかけたら出てきます。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« Chick Corea Elektric Band | トップページ | 日本向け仕様のライヴ盤 『洪水・live In Japan '75』 »
« Chick Corea Elektric Band | トップページ | 日本向け仕様のライヴ盤 『洪水・live In Japan '75』 »
コメント