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2009年10月10日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・10

さて、今日は「ジャズ喫茶で流したい」シリーズの10回目。懐かしのDENONレーベルでの作品。1970年代、日本国内レーベルDENONは素晴らしい仕事をしていました。カタログにあるアルバムは、ジャズとして、どれも良い出来でした。

そんなDENONレーベルの中の、Archie Shepp(アーチー・シェップ)『Ballads For Trane』(写真左)。1977年5月の録音。パーソネルは、Archie Shepp (ts, ss), Albert Dailey (p), Reggie Workman (b), Charlie Persip (d)。なんと渋いメンバーなのか。

ジョン・コルトレーンの直系といわれる、テナー奏者、アーチー・シェップが、コルトレーンゆかりのバラード・ナンバーだけを集中して取り上げたアルバムです。コルトレーン亡き後、フリー・ジャズの旗手として認識されていたアーチー・シェップでしたが、どうしてどうして、正統な、メインストリーム・ジャズを演奏させてみれば、あ〜ら不思議、テクニック、歌心を共に持ち合わせた、正統派テナー・マンに早変わり。
 

Ballads_for_trane

 
収録されているバラード曲は以下の通り。

1. Soul Eyes, 2. You Don't Know What Love Is, 3. Wise One, 4. Where Are You?, 5. Darn That Dream, 6. Theme For Ernie

う〜ん、良い選曲だ。これらコルトレーンゆかりのバラード曲を、時には、旋律を噛みしめるようにむせび泣き、時には、感極まった雰囲気でエモーシャルに吠え叫び、時には、喜びの表情で明るく伸びやかに、縦横無尽にテナーを吹きまくる。

このバラードに特化した演奏を聴くと、とにかく、アーチー・シェップのテナーは上手いということを再認識する。とにかく上手い。コルトレーンが着目していた若手テナーマンだということを実感する。とにかく、聴いていてリラックスできる。聴いていて感動する。細かい説明は意味をなさない。久しぶりにこの一言、「聴けば判る」。

パーソネルの選定、コルトレーンゆかりのバラード・ナンバーだけを固めた選曲など、ジャズ先進国、日本ならでは企画である。実に良いアルバムを残してくれたものだ。DENONレーベルに感謝したい。
 
 
 
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コメント

お疲れ様です
キムチ鍋ですか?
いいですねぇ〜 寒い一日の終わりには 最高ですね


さて Ballads_for_trane そそられますね

本当は 即買いなのですが今月はちょっとお金を使い過ぎの傾向にありまして 涙を飲んでAmazonの欲しいものリストにチェックしました


( ̄◇ ̄;)
でも 今すぐ欲しいな

今夜はジュリー・ロンドンを聞いています

彼女の声が一番好きかな

ラブレターズが最高ですね

ダイアナ・クラールやナット・キング・コールの同曲も捨て難いですが・・

では 失礼します

こんばんわ、ケンさん。松和のマスターです。

ジュリー・ロンドンですか〜。良いですね〜。「Love Letters」
名唱ですね。『Around Midnight』が僕は好きです。夜中、
寝る前にたまに聴きます。良い声ですよね〜。ジャケットも
小粋で良いです。
 
バラードを歌うように吹き上げるアーチー・シェップ。なかなかに
魅力的です。サックスの「声」を使ったボーカリストの様です。
 

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