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2009年9月12日 (土曜日)

Beatles 来た! 来た! 来た〜!・1

昨日、待望の『The Beatles Long Card Box With Bonus DVD』(写真)が来た。長年待った「期待の」リマスター盤の登場である。来た! 来た! 来た〜! である(笑)。しかも、このボックスセット、ビートルズのオリジナル盤が全て入っている。ふふふっ、嬉しいなったら嬉しいな。心の中は、両手に日の丸、カンカン踊りである。

数枚しか聴いていないが、「音」が素晴らしいの一言に尽きる。CDのリマスターは「かくあるべし」の1つの良い例だろう。今まで聴こえなかった音が、新たに浮かび上がるように聴こえるとか、薄いベールを一気に剥がしたように音の見通しが凄く良くなるとか、とにかく音が良くなった、とかいうリマスターでは無い。

何て表現したら良いんだろう。LP時代のなめらかな音を再現しようとしているというか、ハイハットの音や高音のコーラス、ブラスの音、オーケストラの弦の音が「耳につかなくなった」。ギザギザしていた音の輪郭が「まろやか」になったとでも表現したら良いだろうか。

Beatles_stereo

そして、低音の輪郭がより明確になった。耳当たりが「アナログ」的な「まろやかさ」になって、今回のリマスター盤はとても聴き甲斐のあるものになった。それから、「倍音」の処理というか、「倍音」部分の音の表現が「らしく」なった。LP時代の耳当たりに近づいていて、聴いていて、とても心地良くなった。

特に、ステレオ盤はその効果が如実に表れていて、やっと耳当たりが「まろやか」で、心地良く、力強い、本来のビートルズが帰ってきたようである。「まろやか」とはいっても、演奏の力強さは当然しっかりとあるし、ビートルズが意図した録音の妙がシッカリと感じられる出来である。素晴らしいリマスターだと僕は思う。

最後に、僕の手元にやって来た『The Beatles Long Card Box With Bonus DVD』は、EMI(U.K.)のEurope盤。日本盤よりも1万円以上安く手に入れることが出来て大満足。歌詞や解説、ブックレットの日本語訳が必要な方はやはり日本盤を手に入れるほうが良いでしょう。それが必要ない方は、外国盤の方がコスト・パフォーマンスが良いですね。

いや〜まいった。さすが、ビートルズである。CDのリマスターについても、一味違ったアプローチで来て、もう脱帽である。今回のリマスターで、ビートルズの演奏が如何に優れているか、如何に上手いかを再確認した次第。しばらく、ビートルズ三昧になりそうである(笑)。
 
 
 
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コメント

こんばんは
期待に違わず 素晴らしい出来で良かったですね

自分は初期の頃の曲が大好きで ヘルプやシー・ラブズ・ユーなどが大好きです

後半はバラードが素晴らしいですね

彼らの作品はいつ聞いても心に訴えるものがありますね

いらっしゃい、ケンさん。松和のマスターです。

いや〜、ほんと、今回のBeatlesのリマスター盤は良好で、
良かったです。今回のステレオ盤は買いですね。
とにかく耳当たりが良いですね〜。

さすが、ビートルズ。常に、やることの「レベル」が違いますね。
 
 

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