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2009年7月23日 (木曜日)

久しぶりにジャコのライブ

本当に梅雨が明けたのか? なんだか雨が多くて梅雨真っ只中の様相を呈している、我が千葉県北西部地方。そして、とにかく湿気が多くて、疲労感抜群。う〜ん、体に堪えるぞ。

で、景気付けに、パンチのあるジャズが欲しくなる。パンチのあるジャズかあ。ビッグバンド系やなあ。と言いながらも、バリバリ、ビッグバンドもちょっと、この湿気の多さで堪った疲労感には、ちと酷か。ということで、そうそう、聴きそびれていた、ジャコ・パストリアス・ビッグバンドのライブ盤を一枚チョイス。

Jaco Pastorius『The Birthday Concert』(写真左)。ジャコ・パストリアスの1981年12月1日、フロリダでのライヴ録音。「Birthday Concert」と銘打っているが、これジャコの誕生日のライブ盤。ジャコ・パストリアス・ビッグバンドのライブ盤は幾枚か出ているが、このライブ盤が、一番気に入っている。まず曲順の構成が良い。

1. Soul Intro/The Chicken
2. Continuum
3. Invitation
4. Three Views of a Secret
5. Liberty City
6. Punk Jazz

と、実に魅力的な曲が、演奏が続く。特に、1曲目の「Soul Intro/The Chicken」は絶品。大好きな曲である。ビッグバンドの魅力がぎっしり詰まった、そして、ソロイストの演奏も抜群。旧来のビッグバンドの音を踏襲しつつも新しい響きが満載のジャコ・パストリアス・ビッグバンド。疾走感、分厚さ、魅力的なユニゾン&ハーモニー。どれをとっても超一級品。

 

Jaco_the_birthday_concert

 
2曲目の「Continuum」と3曲目「Invitation」は、打って変わって、ジャコのベースが堪能できる。ソロイスト、ジャコ・パストリアスの独壇場。ビッグバンドの演奏をバックに、弾きまくるジャコのベースは「天才」そのもの。後生のベーシストが、真似しようにも真似できない、凄腕のエレベが炸裂する。特に「Invitation」は、ジャコ、マイケル・ブレッカ-、ボブ・ミンツァ-、ドン・アライアス、ピ-タ-・ア-スキンという2管編成で、17分43秒も演ってしまう。そのエネルギーとバイタリティに脱帽。

そして、4曲目。きた〜っ「Three Views of a Secret」。名曲である。とにかく、素晴らしい曲。硬軟自在、緩急自在、旧来の音と斬新な音のせめぎ合い。ソロイストを引き立たせ、そして、めくるめくユニゾン&ハーモニーの連続。素晴らしい。とにかく素晴らしい。

そして、5曲目は「Liberty City」。この曲も凄いぞ。1曲目の「Soul Intro/The Chicken」の向こうを張る、素晴らしいビッグバンド演奏。そして、次に続く演奏は、破天荒なビッグバンド演奏で度肝を抜かれる「Punk Jazz」。このメリハリの効いた、ダイナミックなビッグバンド演奏は、凄く刺激的。脳味噌の髄にギンギンに響く。く〜ったまらん。

そして、ジャコの誕生日を祝う、「Happy Birthday」は「ご愛嬌」。とここまでは、ジャズ者初心者の方々にも、絶対お勧めのジャコ・パストリアス・ビッグバンド。で、続く、

8. Reza
9. Domingo
10. Band Intros
11. Amerika

は、マニアの世界。ジャズ者ベテラン向きの「玄人好み」の演奏が続きます。6曲目までのジャコ・パストリアス・ビッグバンドを代表する名演を「万人向き」とするなら、8曲目以降の4曲は「玄人向け」。聴きようによっては「冗長」にも感じる、秩序のあるフリー演奏といって良い、非常に自由度の高い、インプロビゼーションの嵐。

まさに「ジャコ絶頂期の Birthday Concert」に相応しい名演。良いライブアルバムです。エネルギッシュで、スリリング、そして、爽快感。特に、1曲目〜5曲目までの演奏は、一気に聴き切ってしまうほど、密度も高く、充実感溢れる演奏です。このところの湿気の高さに参っていた体に、ピリっとした刺激。いや〜、スカッとしたぞ。
 
 
 
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