ふふふっ、もうすぐ夏やねえ 『マリーン sings 熱帯JAZZ』
やっと晴れたっ。我が千葉県北西部地方は、やっとのことで晴れた。この3日間、雨模様で、なんとなく気持ちは鬱ぎ気味。忌野清志郎さんが亡くなったり、ちょっと体調がすぐれなかったりで、なんとなく、鬱ぎ気味。そんな鬱ぎ気味の気分に、今日のような、朝日溢れる晴天は、なによりの特効薬。
朝は、ちょっと寒い風が吹いていたが、昼に向かってどんどん気温は上がる。昼を過ぎる頃には、完全にバッチリと初夏の陽気。僕は夏が好きだ。今日のような、照りつける太陽、熱気を感じる乾いた風。まあ、この熱気を感じる乾いた風が、「湿った風」になるから、日本の夏はちょっとだけ「辛い夏」になるんだけどね。
照りつける太陽、熱気を感じる乾いた風。ブラジル、サンバの雰囲気。ジャズは抱擁力のある音楽フォーマットである。サンバだって、ジャズにしっかりと取り込まれた。サンバ・ジャズ。ジャズの熱気とサンバの熱気が融合して、カラッと乾いたオープンなジャズ。
そんなサンバ・ジャズの「優れものアルバム」が出た。『マリーン sings 熱帯JAZZ』(写真左)。今年デビュー30周年を迎えるマリーンのメジャーレーベル復帰第2弾。うふふっ、マリーンか〜。大学時代、密かにファンやったなあ。そうか、もう30年経つのか。
パンチを効かせた、シャウト型の女性ジャズ・ボーカルは、日本では数が少ない。というか、マリーンくらいしか思い浮かばない。マリーンの伸びのよいボリューム感のある歌声が、このアルバムでも全開。というか、マリーンのボーカルって、サンバ・ジャズにピッタリなのね。
しかも、今回、熱帯JAZZ楽団とのコラボレーション3曲が目玉。熱帯JAZZ楽団って良いよね。パンチの効いたブラスの響き。ファンキーで馬力のあるドライブ感。その熱帯JAZZ楽団をバックに、マリーンが熱唱する。1曲目「Mais Que Nada」、2曲目「Falling Deep」、8曲目「It's Magic」がその3曲。確かにこの3曲は特に出来が良い。突出している。
他の曲も良い。バカラックやバリー・マニロウ等々、ラテンの雰囲気満載。特に、ラテン系のテンポの速い曲で、彼女のボーカルの特質が最大限に発揮されるところが聴き所。ラテン・アルバムは自身初ということで、二度ビックリ。マリーンの、はち切れるようなポジティブなボーカルは、ラテン・ジャズとピッタリという印象で、もう幾度か経験済みとばかり思っていた。
良いアルバムです。これからの季節にピッタリ。久々に、すんなりノルことのできるラテン・ジャズに出会いました。ラテン・ジャズって良いですよ。カラッとしていて、ノリノリで。今年の夏フェスには、きっと「引っ張りだこ」になるだろうな。エエ感じや〜『マリーン sings 熱帯JAZZ』。
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