久々の女性ボーカル期待株
ジャズ・ボーカルは得意な方では無い。といって、アルバム・コレクションの方のことで、ジャズ・ボーカルの良し悪しについては、ちょっとは判っているつもり。
それでも、どうしても最近のボーカリストのアルバムには触手が伸びない。特に、日本のマーケットにおいては、ジャズ・ボーカルのアルバムが乱発され過ぎだと僕は思う。毎月、何人かのボーカルの新人、それも女性ばかりが出てきては、ファースト・アルバムをリリースする。
後が続かない人がほとんどなのだが、きっと、レコード会社的には、このファースト・アルバムだけでも、それなりの利益を享受できるのだろうな。それでないと、この新人女性ボーカリストのファースト・アルバムの乱発は理解できない。
しかしながら、海の向こう米国では、この21世紀に入ってから、ニュータイプのジャズ系ボーカリストが出てきて(こちらも女性が大勢を占めるのだが)、なかなかに楽しませてくれる。特に、ブルーノートからデビューした、ノラ・ジョーンズは痛快だった。2002年にリリースされた『Come Away With Me』は絶品だった。ちなみに、以降、彼女は今でも最前線で活躍中である。
そのノラ・ジョーンズの『Come Away With Me』に匹敵する女性ボーカル・アルバムがリリースされている。Nina Vidal(ニーナ・ヴィダル)の『Nina Vidal』(写真左)である。
Nina Vidalとは・・・。NY出身。7歳の頃からピアノのレッスンを受け、10代前半から詩を書き始める。NYUにて音楽を専攻し、マンハッタン内の名門クラブで精力的にライヴ活動を始める。2005年、シングル『Do It Again』でデビュー、とある。昨年、この『Nina Vidal』をリリース。実は彼女、本名がニーナ・シモン・ヴィダル(彼女のお母さんの命名だそうですが)。ジャズ・ボーカルのファンなら、思わずニンマリしてしまいますね。
この『Nina Vidal』ってアルバム、良い雰囲気です。まず、Nina Vidalのボーカルが良い。知的な感じのする、透明感のあるハイトーン・ボイスが印象的で、とにかく歌唱力が抜群。実に上手い。そして、音全体の雰囲気は、ジャズ、ソウル、ポップスをシームレスにミックスしたハイ・クオリティな極上ポップスです。聴きやすいけど甘くない。しっかり芯の通った伴奏がバックに控えています。
僕がよくネットで徘徊するiTunes Store でも大人気。久しぶりに、ノラ・ジョーンズ以来、僕にとっての「女性ボーカル期待株」の出現です。純ジャズ鑑賞の合間合間に、はい、もうヘビー・ローテーションです(笑)。
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