CCRの傑作アルバムは...
大幅な午前様帰りで(正確には朝帰りか)終わった今年の仕事。今日からは9連休。年賀状の裏書きや情報メールの読込みなどで、なんだか一日が慌ただしく終わる。年の瀬を意識している訳では無いが、なんだか忙しなく感じる今日この頃。
さて、一昨日の続き、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(以下CCRと略す)のアルバムについて、である。
CCRの音は、音の作り、リズム、ボーカルの雰囲気ともに、サイケデリック・ロックの雰囲気が色濃く出ていて、どう聴いても「サザンロックの先駆者的存在」とは言えないだろう、と僕は思っている。
「70年代ロックの新しい音に乗り切れない、1960年代後半のヒッピー文化を色濃く引きずったCCRは、サンフランシスコのロック・シーン、ひいては西海岸ロック・シーンの中で、実に個性的な存在だったことが窺い知れる」と書いた。1960年代後半にリリースされた、『Creedence Clearwater Revival (1968)』『Bayou Country (1969)』『Green River (1969)』『Willy and the Poor Boys (1969)』までは、やはり、サイケディック・ロックの名盤としてのテイストを楽しむべきアルバムだろうと思う。
しかし、1970年に入って、『Cosmo's Factory (1970)』については、サイケデリック・ロックからの脱皮を図ろうとするが、70年代ロックの新しい音に脱皮しきれない、CCRの苦悩、というか不器用さが見え隠れしているが、6枚目『Pendulum (1970)』は、その苦悩からスルッと脱皮したような、なんか憑きものがとれたように、サイケデリック・ロックの雰囲気が薄められ、アメリカン・ルーツ・ロックの要素を自分たちの音楽の中に上手く採り入れ、新しいCCRサウンドを獲得している。
6枚目『Pendulum (1970)』(写真左)は、演奏のテクニックも一段と向上した感が強く、やっと1970年に入って、新しい「ロックの波・ロックの音」に追いつきかけた、というか順応し始めたCCRが魅力的だ。当然、このアルバムで一番の曲は「Have You Ever Seen the Rain?(雨を見たかい)」だろう。この曲については、過去のブログ(2007年5月9日のブログ)を参照されたい。
この「雨を見たかい」を聴けば判るが、明らかに、それまでのサイケデリック・ロック色は払拭されている。オルガンなどのキーボードの導入が実に効果的で、泥臭くて、荒々しくはあるが、西海岸ロックならではのきめ細やかさもあり、CCRの絶対的な個性がキラキラしている。
続く7枚目の『Mardi Gras (1972)』(写真右)は、CCRのラスト・オリジナル・アルバムである。ジョン・フォガティのワンマン・バンド的な印象を払拭すべく、各メンバーの曲やボーカルも取り入れた民主的な作品であった。が、結果的に商業的に失敗に終わり、バンドはあっけなく解散した。
でも、先に書いた、CCRの「サイケデリック・ロック」の雰囲気を色濃く出していたのは、ジョン・フォガティのボーカルであり、ギターなんだから、ジョン・フォガティの存在を後退させて、バンドとしてのグループサウンズに重きを置いた分、『Mardi Gras』は、1970年代ロックの音に追従する、1970年代のロックの中で遜色のない、CCRとしての個性的な音世界を獲得している。このアルバムで解散したことは実に惜しい。
1970年代ロックとして、CCRを評価するなら、6枚目『Pendulum』、7枚目のラストアルバム『Mardi Gras』に尽きる。米国西海岸ロックの中で、イーグルスの様に爽やかでは無く、ドゥービー・ブラザースの様に荒々しくワイルドでは無い。イーグルスとドゥービー・ブラザースに挟まれて、1960年代後半、ヒッピー・ムーヴメント、サイケディック・ロックの生き残りとしての音を、そこはかとなく香らせながら、、微妙な位置をキープできただろうに思うんだが、どうだろう。
アメリカン・ルーツ・ロックをベースとした、新しい70年代ロックの音を創造した成果のひとつとして、CCRは十分評価に値するバンドだと思います。
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C.C.R.懐かしい!中学校のころ、私も毎日のように聴いていました。
スイート・ヒッチハイカーとサムデイ・ネバー・カムだったかな、とても良い曲です!いなかぽくて、不器用で、垢抜けしていないところが、魅力でもあり・・・
投稿: takachann | 2009年1月 5日 (月曜日) 04時21分
takachannさん、いらっしゃい。松和のマスターです。
スイート・ヒッチハイカーとサムデイ・ネバー・カムですか〜。
懐かしいですねえ。
確かに、takachannさんの言うように、不器用で垢抜けしない
ところが、魅力でもあり、ウィークポイントでもあり・・・。
下手やなあ〜、とも思うんですが、なぜか後に引くんですよね。
恐らく、彼らの醸し出すビートが良い感じではないのかと思う
んですよ。サイケディック・ロックの雰囲気を抜け出た感じの
時代の楽曲が、特にそう感じます。
良いバンドでしたね〜、CCRって。
投稿: 松和のマスター | 2009年1月 5日 (月曜日) 20時53分
初めてコメントさせていただきます。
私のCCRは「グリーンリバー」です。
日本では東芝リバティから発売され、確か
スージーQとバイヨーが前後していたと思います。バイヨーは赤盤でした。
CCRのときにサザンロックという言葉は無かったような気がします。
サザンロックは、オールマン、マーシャル等でレイドバックと共に出てきたのではないかと。
サイケですか・・・?サイケはJエアプレーンやクイックやモビーですね?年がばれますね(笑
でもCCRは大好きです!
投稿: N1号 | 2009年1月 6日 (火曜日) 12時46分
はじめまして、N1号さん。松和のマスターです。
「グリーンリバー」ですか。ビートの効いた、サイケディック・
ロックンロールですね。荒削りなロックンロールが魅力ですね。
N1号さんのおっしゃるとおり、サザンロックという言葉は、
CCRの時代には無かったです。確かに、オールマンズの台頭が
きっかけだったかと思います。
CCRって、いろいろなジャンルの音楽が上手くミックスされて
いる、とてもユニークなバンドでしたよね。
投稿: 松和のマスター | 2009年1月 6日 (火曜日) 20時49分
そうですね、ユニークという言葉がピッタリですね。
演奏自体はへたくそだし・・・でもJフォガティの唄はすばらしかった。
ロックンロールにアメリカンルーツが流れていたような。
投稿: N1号 | 2009年1月 7日 (水曜日) 10時16分
N1号さん、まいど〜。松和のマスターです。
CCRって確かに演奏自体はへたくそですよね。You Tubeの動画を
みてもお世辞にも上手いとは言えない(笑)。
でも、いわゆる「へたうま」なんですよね。加えて、おっしゃる
通り、フォガティのボーカルが良いですね。アメリカン・ルーツ・
ミュージックを彷彿とさせる彼のボーカルが、CCRの個性を決定
付ける大きな要素であることは、誰も否定できないのではないで
しょうか。
投稿: 松和のマスター | 2009年1月 7日 (水曜日) 20時43分