小春日和にボサノヴァを... 『The Composer of Desafinado, Plays』
昨日今日と、千葉県北西部地方は、穏やかな晴天の天気が続いている。ちょっと風が強かったりもするんだが、風が止むと、「小春日和」という言葉がピッタリの穏やかな日和。太陽の光は柔らかく眩しく、ふんわりと優しい。
この柔らかな「小春日和」の日差しに包まれて、メインのステレオでジャズを聴きながら、詰将棋を10題ほど解いて、ジャズCDのデータベースなどを更新したりしている。ノンビリとした11月最後の日。もう明日からは師走。12月なんですね〜。ノエルのシーズン到来である。
さて、小春日和の長閑な雰囲気の中、久々に、アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァを聴く。今日聴いたアルバムは『The Composer of Desafinado, Plays(邦題:イパネマの娘)』(写真左)。ボサ・ノヴァの帝王ジョビンの自作自演集。1963年5月ニューヨークでの収録。当時のジャズの大手レーベルである「ヴァーヴ」からのリリース。ジョビンの全米デビュー作である。
アントニオ・カルロス・ジョビン (Antônio Carlos Jobim, 1927〜1994年)は、ブラジルの作曲家・編曲家・ミュージシャン。1950年代後半、ジョアン・ジルベルト、ヴィニシウス・ヂ・モライスなどとともに、ボサノヴァという音楽ジャンルを創生したと言われている。1960年代前半、ジャズのジャンルでも、ボサノヴァ・ジャズ・ブームが到来し、スタン・ゲッツとのコラボが代表的。
今日は、ボサノヴァの本家本元の演奏を聴いた訳だが、音のシンプルさ、音の重ね方、間の取り方、リズムの整え方など、ボサノヴァならではの部分が、やはり素晴らしい(当たり前か・笑)。ジャズ・ミュージシャンだけでは、こうはいかない。シンコペーションを伴う独特のリズムは、やはりボサノバの地元、ブラジルのミュージシャンならではの個性なんだろうな。
セブンスのコード進行が心地よさをもたらす曲の数々。クラウス・オガーマンのウォームなアレンジが、ジョビンの演奏を更に引き立たせる。今で言う「癒しの音楽」ですね。ヒーリング効果抜群です。「イパネマの娘」「おいしい水」「コルコヴァード」「ワン・ノート・サンバ」「デサフィナード」というボサ・ノヴァの名曲がズラリと並ぶ選曲は圧巻です。ボサノバ・ジャズの源流を確認できる、ジャズ・ファンにとっても「必聴の一枚」でしょう。
従来から「夏はボサノヴァ」というのが、僕の持論だったが、今日の様な「小春日和」の陽光長閑な昼下がりにも、ボサノヴァはピッタリである。良い音楽って言うのは、季節を選ばない。気候や取り巻く環境が、他の季節よりも更にフィットして「より良く聴ける」という観点でのみ、季節を選ぶんだろうな〜。
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