気持ちの良いピアノ・トリオ
僕のお気に入りのピアノ・トリオとは・・・。ドライブ感溢れる曲は、ピアノがしっかりとしたタッチで、疾走感溢れ、ドラムがドスン、ドドドと響き、ベースがブンブンと唸りを上げる。そして、バラードは、ピアノはリリカルで情感溢れ、ドラムは芯がしっかり入った繊細なサポート、ベースは寄り添うような優しいベースラインで支える。
こんなピアノ・トリオが良い。ピアノはしっかりとしたタッチで、ドライブと歌心溢れ、近代的な響きと、そこはかとなく芳るファンキーな雰囲気が良い。そんなジャズ・ピアノの担い手、そのお気に入りの一人が「トミー・フラナガン」。
1970年後半以降の彼のピアノ・トリオのリーダー作は、どれもが優れている。特に、Red Mitchell (b) Elvin Jones (d)とのトリオは名人芸、職人芸の極みである。
今日は、久しぶり(2年ぶり位かな〜)に『Super-Session』(写真左)を聴く。先にご紹介した、Tommy Flanagan (p) Red Mitchell (b) Elvin Jones (d)の職人芸トリオである。1980年2月の録音。収録曲は以下の通り。
1. Django
2. Minor Mishap (Minor Perhaps)
3. Too Late Now
4. I Love You
5. Richel's Rondo
6. Things Ain't What They Used To Be
どの曲もどの曲も、素晴らしい演奏ばかり。ジャズの良さ、ジャズの楽しさが満載の良いアルバムです。1曲目の「Django」を聴き始めたら、ついつい最後まで聴いてしまう、魅力的な演奏が詰まっています。
トミー・フラナガンは、しっかりとしたタッチで、ドライブと歌心溢れ、近代的な響きと、そこはかとなくファンキー芳る、実に僕好みのピアニストです。ドライブ感溢れる彼のピアノは、実に爽快です。
トミー・フラナガンは「伴奏でこそ、その真価を発揮する」なんて、お門違いな評価をされていたりしますが、とんでもないです。トミー・フラナガンは、純正バップ・ピアニストです。しかも、彼の演奏技術は非常に高く、伴奏時には、それぞれのソロイストに合わせて、そのソロイストを引き立てるような弾き方、音色でサポートすることができる。
でも、自らがリーダーの場合は違う。自らが一番やりたいスタイル、自らが一番映えるスタイルで勝負する。そのフラナガンのスタイルが、このアルバム『Super-Session』に溢れている。
良い感じのピアノ・トリオ。気持ちの良いピアノ・トリオ。今日も梅雨空だけど、このフラナガンのピアノを聴けば、エルビン・ジョーンズのドラミングを聴けば、そして、レッド・ミッチェルのベースを聴けば、心はスカッと爽快感 (^_^)v。
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