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2008年3月28日 (金曜日)

時には英国ハードロックなど...

我が千葉県北西部地方は、桜がほぼ満開である。朝の通勤の電車の中から見ていても、どの桜もほぼ満開状態。こりゃー明日が勝負やな。今日は一日ぐずついた天気模様だったけど、明日は晴れるとか。明後日は天気はいまいちみたいなので、やっぱり、花見は明日が勝負やな。

さて、ジャズとフュージョンが専門で、合間に70年代ロックを愛でるという「音楽鑑賞スタイル」が身についてから、早20年。ジャズやフュージョンを中心に聴いていると、無性にロックが聴きたくなる時がある。まあ、洋食ばかりを食べていると和食が無性に食べたくなると言うか、和食ばかりを食べていると洋食が無性に食べたくなるというか、そんな感じである(笑)。

春めいてきたからか、ロック、それもハード・ロックが聴きたくなった。ハード・ロックと言えば、ブリティッシュ・ハード・ロックである。英国ハード・ロックが聴きたい。ツェッペリンとクイーンは日頃から良く聴くし・・・、と思っていたら、ディープ・パープル系の音がフッと脳裏をよぎった。

といって、ディープ・パープルは、アルバムによって出来不出来の差があるので、一発必中で、スカッとできるかどうかは保証の限りではない。と思いながら、iPodのホイールをグリグリしていたら、レインボーの行き当たった。おおっ、レインボーか。リッチー・ブラックモアズ・レインボーや。

Rainbow

早速、『銀嶺の覇者』(写真左)と『虹を翔る覇者』(写真右)を続けて聴く。『銀嶺の覇者』の出だしの一曲目「Man on the Silver Mountain」の前奏を聴くだけで、「おお〜、パープルの音じゃ〜」と思うくらい、「マシン・ヘッド」の頃のパープルの音にそっくり。う〜ん、やっぱり、リッチー・ブラックモアは、あの時代の音が好きだったんやなあ。

続く『虹を翔る覇者』を聴く。出だしの「Tarot Woman」の前奏での長々とした、こけおどし的なシンセサイザーの音からも判るように、ファースト・アルバムに比べて、ちょっとコマーシャルになったけど、演奏を聴くと、やっぱり「おお〜、パープルの音じゃ〜」と思ってしまう。う〜ん、ブラックモア、飽きないか? 

真面目な話をすると、「マシン・ヘッド」の頃のパープルの音って、リッチー・ブラックモアの音楽性がモロに反映されていたんだと思う。米国へ行くにはファンキーな音にならなければならない、といった英国ロック・バンドの大いなる誤解故に、アメリカナイズされた音を追求したあげく、終わってしまった英国ロック・バンドの多いこと多いこと。でも、ブラックモアは、その「ファンキーな音」が大嫌いだったんだろうな。

『銀嶺の覇者』と『虹を翔る覇者』を聴くと、ブラックモアって、ホントに、判りやすくて印象的なリフ、判りやすくて印象的なフレーズを創り出すのが上手い。アルバムに収録された曲全てに、印象的なリフ、印象的なフレーズが散りばめられていて、聴いていて実に楽しい。バックのリズム・セクションは、ファンキーなノリは一切排除。1970年代前半のパープル黄金時代のリズムとビートを供給する。

「判りやすくて印象的」なので、繰り返し聴くと飽きも早いが、時たま、ジャズ・フュージョンの合間の「耳休め」には、この「判りやすくて印象的」な所が、何にも考えずに聴くことができて、単純に「乗る」ことができる理由なんでしょうね。

時には、単純で判りやすいロックを聴くのも良いもんだ。何にも考えずに、足を軽く踏みならしながら、「ノリノリ」で聴くことのできるハード・ロックのアルバムも時には良いもんだ。
 
 
 
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