『At the Stratford Shakespearean Festival』
今日は早起きをして(朝5時起き)、ドライブがてら、カミさんの実家まで「お彼岸の墓参り」。今日は朝から快晴で、午前中から日差しは強く、グングン気温は上がる。東京では最高気温は18度を記録した。ここまで気温が上がって、日差しが強いと、暖かいというよりは「ちょっと暑い」。
さて、学生時代から30余年、ず〜っと細く長く、ジャズのアルバム蒐集を続けているが、最近、それぞれのアルバムにまつわる「縁の問題」を感じる。
ジャズの入門本やアルバム紹介本やジャズ雑誌のアルバム・レビューを読んで、アルバムを購入する訳だが、内容のある、そのミュージシャンを理解するには外せないアルバムであるに関わらず、どういう訳か、なかなか購入に至らないアルバムが幾枚かある。
今回、やっと購入に至った、Oscar Peterson(オスカー・ピーターソン)の初期の名盤『At the Stratford Shakespearean Festival』(写真左・邦題「シェークスピア・フェスティヴァルのオスカー・ピーターソン」)は「かなり縁遠かった」アルバム。
オスカー・ピーターソンは、ジャズを聴き始めた頃からのお気に入りで、この『At the Stratford Shakespearean Festival』の存在は、アルバム紹介本を通じて知っていました。が、これがなぜか、なかなか購入に至らなかったんですよね〜。
このアルバムは、1956年の録音、カナダでのライブ盤。ギターのハーヴ・エリス、ベースのレイ・ブラウンと組んだ、ドラムレス・トリオの傑作です。
今では、モダン・ジャズピアノの祖、バド・パウエルが採用した「ドラム+ベース+ピアノ」のトリオ編成がポピュラーですが、1950年代前半までは、ジャズのピアノ・トリオといえば、この「ギター+ベース+ピアノ」のドラムレス・トリオの方がポピュラーだったんですよね。そういうジャズの演奏編成の歴史的な価値を体験できることからも、このアルバムは「必聴」なんですが、なぜか今まで触手が伸びませんでした。
今回、やっとこさ購入した『At the Stratford Shakespearean Festival』ですが、3人が気持ちよくスウィングするインタープレイが素晴らしく、演奏もノリノリ。特に、ピーターソンの若さが爆発。「テクニックばりばり+強烈なスイング感」でグイグイ押しまくります。それでいて、押しつけがましくならないのは、その優れたテクニックに裏打ちされた「端正さ」ゆえだと思います。
アルバムにまつわる「縁の問題」って、人との「縁の問題」に通じるものがあります。奇しき縁で偶然手に入ったり、なんとなく縁遠かったり、相性が良かったり、悪かったり。アルバム蒐集も長年続けていると、なかなか奥が深かったりします。
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