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2008年2月 7日 (木曜日)

祝・忌野清志郎、復活!

昨晩、NHKの番組「SONGS」で、忌野清志郎を観た。「雨上がりの夜空に」を唄う清志郎を見て、感動した。以前より、歌を噛みしめて唄う清志郎に感動した。

2006年7月11日、喉頭(こうとう)がんのため入院し、予定されていたイベント出演や単独ライブなどをすべてキャンセルすることを明らかにした。

比較的早期の発見とはいえ、ボーカリストの命である声帯を含む場所の癌だったので、復帰に時間がかかるとする専門家の見解もあった。僕もそう思った。清志郎の心中いかばかりか、と思った。喉頭がんは他人事では無い。僕の母親方の祖父は、喉頭がんで亡くなっている。

昨年1月に、スポーツ紙でインタビューに答えた、という記事を読んだ時は嬉しかった。もしかしたら、がんを克服して復活するか、と期待した。それから、さらに一年経って、元気にテレビで唄う姿。感動しない奴はどうかしてる。

闘病生活は結構ハードだったらしい。確かに、往年のボーカルに比べると、ちょっとだけ、迫力に欠ける。でも、それが良い。噛みしめるように唄う清志郎。唄うことがホントに好きなんだな〜、と感じる。一生懸命、汗だくになりながら唄う姿。本当に良かった。帰ってきてくれて良かった。

忌野清志郎と言えば「RCサクセション」。僕は、エレキ化した後のRCが好きだ。特に、忌野清志郎が良い。現在の風貌からしてこれである(写真右)。当時は「RCサクセションが良い、特に忌野は素晴らしい」と言うと「え〜っ、RCが好きなんか〜」と眉をひそめる友達が多かった。それでも、良いモノは良い(笑)。

Rc_please

エレキ化後のメンバーは確か、忌野清志郎(vo,g)/仲井戸麗市(g,vo)/小林和生(b)/新井田耕造(ds)/Gee2wo(key)と記憶する。そして、このメンバーで、1980年12月にリリースした『PLEASE』(写真左)が、一番のお気に入りである。

メンバーいわく「音が軽くてサイテー」らしい。確かに、音の細いアルバムだ。しかし、それを差し引いても、とにかく内容が良い。収録された曲全てが良い。「ダーリン・ミシン」「トランジスタ・ラジオ」「モーニング・コールをよろしく」「たとえばこんなラヴ・ソング」「DDはCCライダー」などなど、名曲の数々。とにかく、忌野のボーカルが良い。チャボのギターが良い。音が細いのを差し引いても、RCのグルーブ感がたまらん。

学生時代、このアルバムはホントに良く聴いたなあ。下宿で本を読みながら、卒論の下書きを書きながら、手紙を書きながら、試験勉強しながら、麻雀しながら、行きつけの喫茶店でコーヒー飲みながら、友達の車で古墳堀りの遠征の行き帰り、等々、元気が無くなったり、気合いを入れたい時に良く聴いた。

「ダーリン・ミシン」から始まり「ぼくはタオル」辺りで、気合いの充電完了。そして「ミスター・TVプロデューサー」以降は、皆で大合唱。アンコールは「トランジスタ・ラジオ」。聴き終わったら、元気回復。さあ、やるぞ、って雰囲気になる、僕にとって「リポビタンD」みたいなアルバムです(笑)。

特に「トランジスタ・ラジオ」は思い入れが強く、思い出深い曲。僕の高校〜大学時代の生活風景そのものの歌詞、個性的な曲作り。確かに、高校〜大学時代、こんな生活送っていたよな。常に音楽が鳴っていた。常にロックを聴いていた。常にジャズを聴いていた。しっかり学問もした(ホントだよ)。そして、いろいろ悩みながらも、結構、自由に生活していた。

そして、今日、久しぶりに『PLEASE』を聴いて、「あの頃」を久しぶりに思い出した。しかし、今でも、この歳になっても、高校〜大学時代の感覚で、結構、自由に生きていることに改めて気がついた。


トランジスタ・ラジオ  
作詞・作曲 忌野清志郎/Gee2wo

Woo 授業をさぼって 
日の当たる場所にいたんだよ
寝ころんでたのさ 屋上で 
タバコのけむり とても青くて

内ポケットにいつも トランジスタ・ラジオ
彼女、教科書広げてる時 
ホットなナンバー 風に溶けてった
こんな気持ち うまく言えたことが無い
NAI AI AI・・・

(以下略)
 
 
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