コルトレーンの「最初の一枚目」
さすがにこれだけ寒い日が続くと、体調も落ちてくる。ちょっと風邪気味である。東京は、今晩から明朝にかけて雪になるとか。明日の朝は寒いんだろうなあ。嫌やなあ〜。
さて、今日も昼寝をしながら、ジャズ鑑賞。「なんと物ぐさな」とお思いの方もおられるかと思うが、これが結構心地よくて止められない。布団にくるまって、読書をしながらの、ジャズ鑑賞である。そして、眠くなったら、そのまま寝る。風邪をひく心配もなく、本も読めるし、ジャズも聴ける(笑)。
今日は久しぶりに、ジョン・コルトレーンの『A Love Supreme(邦題:至上の愛・写真左)』。この『至上の愛』って、コルトレーンの代表作として、ジャズ初心者向けの「コルトレーン入門盤」として、しばしば紹介されている。
しかしながら、タイトルからも、コルトレーン作のライナーノーツからの判るように、かなり宗教性に満ちたアルバムである。ライナーノーツには「God=神」の文字が溢れる。重厚で緊密な音楽ではあるが、「a love supreme」と19回も唱和されるのは異色。コルトレーンを知らない、ジャズ初心者の方が聴いたら、恐らく大多数の方が「ひく」だろうな〜。
確かに、演奏の内容は、ジャズの最高峰の演奏である。伝統的なジャズ演奏の最高峰の演奏内容だ。しかし、いきなり、このアルバムからの「コルトレーン体験」はきついだろうなあ、と思いながら、聴き返していました。
この『至上の愛』は、初期のコルトレーンの他のアルバムを聴いて、彼の音楽の良さと彼の音楽の特徴を理解してから、初心者の方々の「ジャズ初心者を卒業する時の卒業試験的なアルバム」の一枚だと思います。決して、焦って、このアルバムに手を出さないように。ジャズ初心者の方々が、このアルバムを手を出す時は慎重にね。
で、じゃあ、ジャズ初心者の方々にとっての、コルトレーンの「最初の一枚目」に相応しいアルバムは何かって。まあ、色々ご意見はあるでしょうが(笑)、僕は『ソウルトレーン』(写真右)をお勧めします。コルトレーンの歌心からテクニックに至るまで、バラード演奏からシーツ・オブ・サウンドまで、コルトレーンのショーケースの様なアルバムです。ちょっとハードな面はありますが、それがジャズっていうことで...。
窓の外は、すっかり日が落ちて、しんしんと冷えてきました。やっぱり、今晩から雪になりそうです。
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