ミスター・クラリネット
相変わらず寒い日が続く千葉県北西部地方。とにかく気温が上がらない。明日の夜からは雪になるらしい。明後日の午前中まで降り続くとかで、月曜日の朝の通勤が心配だなあ。
さて、今日は、一日ノンビリ過ごしている。今週は何かと疲れたからなあ。といっても、朝は7時頃一旦起きて、朝ご飯食べて、午前中に車で買い出しして、昼ご飯を食べる。ここまでは、いつもの土曜日。
その後、午後2時くらいから昼寝。寒いので、エアコンで暖房をしながら、湯たんぽを抱いての贅沢な昼寝。寝室には、ちょっとした小規模のステレオが置いてあるので、ノンビリ、いい音で、ジャズを聴きながらの優雅な昼寝。
今日の昼寝のBGMは、Buddy DeFranco(バディ・デフランコ・写真右)の『ミスター・クラリネット』(写真左)。ジャズ・クラリネット奏者の第一人者、バディ・デフランコの代表作のひとつ。パーソネルは、バディ・デフランコ(cl)、ケニー・ドリュー(p)、ミルト・ヒントン(b)、アート・ブレイキー(ds)、1953年4月15,20日の録音である。
ベニー・グッドマンの活躍に代表されるように、スイング期は花形楽器だったクラリネット、ビ・バップ以降になると、その音色を聴くと、ついついスイング・ジャズをイメージしてしまうことが敬遠されたのか、あっという間に廃れてしまった。しかし、そんな時代の中、ビ・バップ〜ハード・バップ時代を通じて、クラリネットで、モダンなアプローチを追求し続けたのがバディ・デフランコ。
その代表作の一枚が『ミスター・クラリネット』。クラリネットの音色は、サックスと違って、ちょっとユーモラスで柔らかで優しい感じがする。これが良いんですね。これが心地良いのですね。なにを隠そう僕はクラリネット・ジャズが大好きです(ベニー・グッドマンなんて最高さ!)。特に、ジャズ・クラリネット奏者の第一人者バディ・デフランコは、大のお気に入り。
でも、ジャズを聴き始めた学生時代から、つい最近まで、デフランコのリーダー・アルバムは、なかなか入手できなかった。が、何が動機かは知らないが、この1〜2年で、バディ・デフランコのリーダー・アルバムがこぞって、リイシューされた。喜ばしい限りである。
『ミスター・クラリネット』は、当時バリバリの若手ハード・バッパーだった、ケニー・ドリュー(p)、ミルト・ヒントン(b)、アート・ブレイキー(ds)を従えた、ハード・バップ真っ只中のアルバムで、特に、当時売出し中だったケニー・ドリューのピアノが、ゴンゴンガンガン弾きまくっているのが印象的。
その尖ったドリューのピアノをバックに従えて、デフランコの、ちょっとユーモラスで優しい音色のクラリネットが、意欲的にインプロビゼーションを展開していく。その対比と爽快感が癖になる。ブレイキーのドラミングが、これまた小粋で、リーダーのデフランコにピッタリと寄り添うような、歩調を合わせる様なドラミングを披露する。いたずらにフロントを煽りまくるのではない、実に味のあるドラミングである。
選曲もスタンダード中心で、内容も良く、演奏のテンポも良く、リラックスして聴けるアルバムです。この名盤を聴きながら、ウトウト昼寝。至福の一時である(笑)。
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