The Very Best of Ringo Starr
最近、若い女性と団塊の世代のじいさん、ばあさんのマナーの悪さが目に余る。人の背中にゴンゴン本をあてながら、満員電車の中で、平気で本を読む女。平気で新聞を読む団塊の世代。
まず、理解に苦しむのは、なぜ満員電車の中で本を、新聞を広げて読もうとするのか? そして、他人の背中を本の角でゴツゴツ突いたり、新聞で他人の頭を叩いたりして、睨まれても、注意されても謝ることなく、本を新聞を読み続けるのはどういうことなのか? 団塊の世代はどうしようもない、若い女性はもっと始末が悪い。人への迷惑も理解できない、人の格好をしていて人でない連中が増えてきた。これは、地球温暖化に匹敵する大問題だと僕は思うのだが・・・。
閑話休題。昨日、やっと「The Very Best of Ringo Starr」が手元に届いた。一度、発売日が延期になって、もしかしたら発売中止かも、なんて思ったりもしたが、こうやって手元に届いて、パッケージを手にとって、思わず、口元が緩む。フフフッ。
リンゴ・スター3枚目のベスト盤にしてオールタイムのベスト盤である。ビートルズ解散後、キャピトルからレコードをリリースしていたリンゴだが、キャピトルを離れ後、アトランティック、マーキュリー、ボードウォーク、プライヴェート・ミュージック、Kochなど色んなレーベルを渡り歩いていただけに、それぞれのレーベルに対する交渉、調整が大変だろうと気をもんでいた。その多くのレーベルの調整を経て、レーベルを越えたオールタイムなベスト盤となった事は、実に喜ばしいことである。
今回は、レーベルを越えたオールタイムなベスト盤とはいえ、このベスト盤だけで、リンゴ・スターの全てが判るわけではないが、リンゴ・スターの個性を感じるには、十分意義のあるベスト盤だと思う。収録曲には、ちょっと偏りがある。ヒット曲連発の70年代前半にリリースされた曲が12曲収録。その後、約30年間にリリースされた曲は8曲(しかも、70年代後半にリリースされたアルバムに収録された曲については、セレクトされていない)。それでも、リンゴの音楽性を個性を感じるには、格好のベスト・アルバムである。
それから、リマスタリングされているのか、既発のCDの音に比べて、今回のベストアルバムは、格段に音が良い。特に冒頭の「Photograph」など、音の粒立ちが良くなり、分離が良くなり、ブラスの響きが輝いて、モヤが晴れたような、実にクリアな音に変身しているようだ。今日は、iPodでの試聴なので、はっきりしたことは言えないが、明日はメインのステレオで、聴きこもうと思っている。楽しみだ。
今回、この「The Very Best of Ringo Starr」を聴いて意外に思ったのは、どの曲にも、あの職人芸的なリンゴのドラムがあまりフューチャーされていないということ。このブログでも何度か書いたが、リンゴのドラムは上手い。そして何より「味」がある。ワン・フレーズ聴いて、リンゴだとはっきり判る、独特の個性がある。もう少し、ドラマーとしてリンゴをプロデュース出来なかったのか。かえすがえすも残念である。
リンゴのボーカルはテクニックで聴かせるボーカルでは無い。「味」で聴かせる、人間味溢れるボーカルである。この「The Very Best of Ringo Starr」は、そのリンゴのボーカルは、とことん堪能できる。加えて、「コレクターズ・エディション」を手に入れたんで、DVDが付いている。恐らく、収録曲の中からピックアップした曲のプロモーション・フィルム、プロモーション・ビデオの類が収録されていると思われる。
そういうことで、明日は「Ringo Day」となって、リンゴ・スター三昧の一日なりそうな気配である(笑)。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« スムーズ・ジャズの父である | トップページ | いつの時代も良いものは良い »
コメント