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2007年9月 6日 (木曜日)

フュージョンの標準パターン 『Live on Tour In Europe』

台風来る。今、東の窓に、凄い風と雨が吹き付けて、ゴウゴウと音を立てている。まだ、伊豆半島辺りにいるはずなんだが、この激しい風雨はなんなんだ。おかげで、通勤の帰りは相当に疲れた。レインコートと登山用スパッツを用意していったので、さすがに上着とズボンの下の部分はまあまあ救われたが、ズボンの腿の部分はベトベト。台風は今日の夜中に、我が千葉県北西部地方に再接近する。我が家に被害の無いように祈るだけ。

純ジャズの話題が続いたので、今日はフュージョン。ちょっとスカッとするフュージョンが聴きたくて、iPodのジョグ・ダイヤルをグルグルしていたら、 Billy Cobham & George Duke Band 『Live on Tour In Europe』(写真左)に気がついた。今日の通勤音楽はこれである。

Billy Cobham(ds)、George Duke(key・写真右)の双頭バンドによる、76年のヨーロッパツアーの様子を収録したアルバムです。フュージョン・ファンの中では有名なアルバムですよね。他のミュージシャンを見渡すと、ジョン・スコフィールド(g)、にアルフォンソ・ジョンソン(bs)が参加。4人とも、超絶技巧な野郎ばかり。演奏のテクニックと精度には比類無きものがあります。
 

Billy-cobham-george-duke-band-live-on-to

 
2曲目の「Ivory Tattoo」のGeorge Dukeの弾き語り(?)には、ドン引きしますが、これ以外は、フュージョン演奏のスタンダードと言える演奏が続きます。とにかく、4人とも上手い。めくるめく超絶技巧の世界。70年代後半のフュージョンならではの、ジャズ畑からフュージョンに転身したミュージシャン達独特の「純ジャズ的フュージョン感覚」。

テクニック優先のペラペラ・フュージョンと比較すると、とにかく、ミュージシャンのコテコテの個性と、他を寄せ付けない筋金入りのテクニックが、実に魅力的です。

とにかく、難しいことを何も考えずに、フュージョンの優秀なライブを楽しむことができます。70年代フュージョン・ファンにはお勧めです。フュージョン初心者には、2曲目の「Ivory Tattoo」のGeorge Dukeの弾き語り(?)が鬼門ですかね。

しかし、このアルバムのジャケット、改めて眺めてみると、気色悪いですね〜。このジャケット・デザインが、このアルバムの有名度合いを阻害しているのかもしれんなあ。確かに、今見ても気色悪い。誰がこんなデザインを採用したんだろう。
 
 
 
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