フュージョンの標準パターン 『Live on Tour In Europe』
台風来る。今、東の窓に、凄い風と雨が吹き付けて、ゴウゴウと音を立てている。まだ、伊豆半島辺りにいるはずなんだが、この激しい風雨はなんなんだ。おかげで、通勤の帰りは相当に疲れた。レインコートと登山用スパッツを用意していったので、さすがに上着とズボンの下の部分はまあまあ救われたが、ズボンの腿の部分はベトベト。台風は今日の夜中に、我が千葉県北西部地方に再接近する。我が家に被害の無いように祈るだけ。
純ジャズの話題が続いたので、今日はフュージョン。ちょっとスカッとするフュージョンが聴きたくて、iPodのジョグ・ダイヤルをグルグルしていたら、 Billy Cobham & George Duke Band 『Live on Tour In Europe』(写真左)に気がついた。今日の通勤音楽はこれである。
Billy Cobham(ds)、George Duke(key・写真右)の双頭バンドによる、76年のヨーロッパツアーの様子を収録したアルバムです。フュージョン・ファンの中では有名なアルバムですよね。他のミュージシャンを見渡すと、ジョン・スコフィールド(g)、にアルフォンソ・ジョンソン(bs)が参加。4人とも、超絶技巧な野郎ばかり。演奏のテクニックと精度には比類無きものがあります。
2曲目の「Ivory Tattoo」のGeorge Dukeの弾き語り(?)には、ドン引きしますが、これ以外は、フュージョン演奏のスタンダードと言える演奏が続きます。とにかく、4人とも上手い。めくるめく超絶技巧の世界。70年代後半のフュージョンならではの、ジャズ畑からフュージョンに転身したミュージシャン達独特の「純ジャズ的フュージョン感覚」。
テクニック優先のペラペラ・フュージョンと比較すると、とにかく、ミュージシャンのコテコテの個性と、他を寄せ付けない筋金入りのテクニックが、実に魅力的です。
とにかく、難しいことを何も考えずに、フュージョンの優秀なライブを楽しむことができます。70年代フュージョン・ファンにはお勧めです。フュージョン初心者には、2曲目の「Ivory Tattoo」のGeorge Dukeの弾き語り(?)が鬼門ですかね。
しかし、このアルバムのジャケット、改めて眺めてみると、気色悪いですね〜。このジャケット・デザインが、このアルバムの有名度合いを阻害しているのかもしれんなあ。確かに、今見ても気色悪い。誰がこんなデザインを採用したんだろう。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« 真実は小説より奇なりとは・・・ | トップページ | 何故か今日はビートルズ »
コメント