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2007年9月13日 (木曜日)

このとんでもない65歳は何だ

涼しくなったんだが、昨日よりは蒸し暑い東京です。じっとしていると涼しいんだけど、ちょっと歩いたりすると、ちょっと汗ばむ蒸し暑さ。今日は、ちょっと秋という感じではないなあ。秋の気配はちょっと後退です。

昨日、医者兼ジャズ評論家の小川隆夫さんのブログを読んでいて、ポール・マッカートニーの「iTunes Festival: London」の存在に気がついた。小川さんもブログで書いておられるが「うっかりしていたら見逃すところでした」。おいおいApple、もっとちゃんとアナウンスしてくれよな〜。小川さんのブログ、覗かなかったら気がついて無かったぞ。

900円という手頃な価格もあって、即ダウンロード。これは7月にロンドンで1ヵ月間にわたって開催された英アップル主催のフェスティヴァル「iTunes Festival」のライヴ音源です。このポールのライブ、イギリスで「iTunes Festival : London - Paul McCartney」として放映されたそうです。う〜ん、羨ましいぞ、ロンドン。

収録された曲は、順に、「Coming Up」「Only Mama Knows」 「That Was Me」「Jet」「Nod Your Head」「House of Wax」。「Coming Up」と「Jet」以外は、最新アルバム「追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル」から。
 

Paul_mccartney_ipod

 
出だしが「Coming Up」で、ちょっと苦笑い。う〜ん、これから来るのか。ボール、何か特別な思い入れがあるのかなあ。でも、スピード感のある演奏はなかなか。「Only Mama Knows」 「That Was Me」は、最新のオリジナル・アルバムの中でも、なかなかポールらしい曲で、僕は好きなんだが、う〜ん、ライブで聴けるとは。

そして、僕の大好きな「Jet」。もうこれは何もいうことはありません。ただただ、感じ入って聴き惚れるのみです(笑)。そして、フフフ、「Nod Your Head」を歌うのか。悲しく腹立たしい出来事があった後のポールらしいというか。ヘビーな音がライブで響く。ヘビーでもポールらしさが滲み出るのが面白い。

そして、またまた最新アルバムから、「House of Wax」。このiTunesのライブ、最新アルバムからの演奏が充実していて良いですね〜。今朝から、もう4通り聴きました。良いです。飽きません。

しかし、なんという65歳だろう。このとんでもない65歳はなんだ。ボーカルの声質は、若かりし頃と比べると衰えたなあと感じるが、それを「味のある、深みのある」ボーカルとして聴かせる旨さ。そして、余裕を感じる、おおらかな「ノリ」。このライブのポールの「ノリ」は凄く良い。楽しそうで、おおらかで、余裕があって、しっかりと地に足がついていて、これが65歳の「ノリ」なのか、と半ばあきれる位の素晴らしさ。

ビートルズの歴史的名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド』で、「僕が64歳になったら・・・」と歌ったポール・マッカートニー。そのポールが65歳となって、リリースされたライブ。このライブは良い。iTunes Festivalのポールの日に呼ばれた人達は幸せだったでしょうね。あ〜、僕も聴きたかったなあ。ライブハウスサイズで聴くポール。想像しただけで「至福の時」である。
 
 
 
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