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2007年8月23日 (木曜日)

遠い〜いにしえの恋の〜、っと

朝起きたら、待望の雨。涼しい風が吹いて、汗かきかきの通勤から、一時解放された。強い日差しが雨雲に遮られて、ホッと一息。明日から、また暑い日が戻って来るらしいが、今日はこの「ちょっと涼しひととき」を喜ぼう。

ちょっと涼しくなったけど、今日も通勤音楽は70年代のJポップである。今日は、凄くマニアックな路線で、このところ無かった、ちょっと涼しい通勤を楽しんだ。僕と同年代の方々、覚えているかなあ、「日暮し」というグループを。「い・に・し・え」というシングルを。

「日暮し」は、女性ボーカル+男性2人の3人編成。ボーカルは杉村尚美。杉村尚美は「日暮し」解散後、ソロとして「サンセットメモリー」(写真右)をヒットさせた。他に初代RCサクセションのリーダー武田清一と中村幸雄、デビューは1973年4月発売の『待ちぼうけ』という曲。

日暮しの「い・に・し・え」は、1977年11月のリリース。ラジオで初めて聴いた時、その前奏のリズム溢れる、プログレっぽさにビックリ。それもそのはず、ドラムは村上秀一、ギターは大村憲司。そして、ちょっと不安定ではあるが、す〜っと伸びた透明な女性ボーカル。徹頭徹尾、アレンジが抜群な曲でしたね、この「い・に・し・え」。凄く雰囲気のある曲で、当時、かなりヘビー・ローテーションなった思い出があります。
 

_

 
この「い・に・し・え」が収録されたアルバムが『ありふれた出来事』(写真左)。このアルバム、先にあげた、ドラム・村上秀一、ギター・大村憲司が、バックで大活躍しているアルバムで、非常に地味でシンプルなフォーク・グループのアルバムです。

ですが、優秀なバックにも恵まれ、シンプル中にも淡いパステル画の様な、淡い中にも豊かな色彩がそこはかとなく感じられ、忘れた頃に幾度となく聴きたくなるアルバムです。昔は、友達からLPを借りて、カセットにダビングして聴いていたのですが、そのカセットが壊れて以来、このアルバムとはご無沙汰だった。

5年ほど前、中古レコード屋で偶然見つけて、即ゲットしました。当然LPですよ(笑)。PCに取り込んでデジタル化して、iPodに吸い上げて、時折、楽しんでます。アルバムの全体トーンは「冬のひだまり、早春の輝き」って感じなのですが、その透明感のあるシンプルさが、かえって夏に向いている、って感じて、夏に良く聴くのは僕だけですかね〜(笑)。

アルバムの中でも、「い・に・し・え」は、やっぱり突出していますね。
 
 
 
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コメント

こんにちは。懐かしく、どこかしら
暖かく感じるブログをみてホッとします。
日暮しの『い・に・し・え』を初めて聴いたのは15歳の時でした。
お尋ねしたい曲名があります。
「あなたのいつかほんの少しのつれない仕草と言葉が、私の心を一人ぼっちだと思わせる・・・」という歌詞で始まる曲名をご存知ありませんか?一部間違っているかも知れません。宜しくお願いします。 

チョイワルサーP38さん、コメントありがとうございます。
バーチャル音楽喫茶『松和』のマスターです。

お尋ねの「あなたのいつかほんの少しのつれない仕草と言葉が...」
が出だしの曲名ですが、判りませんでした。申し訳ありません。
私が所有している日暮しのアルバム「ありふれた出来事」には、
見当たりませんでした (^_^;)。う〜ん残念です。
 

マスターさん、こんにちは。
早速、調べて頂いた様で恐縮です。
件の曲は、歌詞の中に「月明かりをたどって屋根に登るの・・・」という一節もあり
ました。また、何かの機会でお気づきの
事がありましたら宜しくお願いします。

中学から高校時代にかけて、色んなアーチストの曲を聴きましたが、ニューミュージックやフォークが多いでした。
グループもかぐや姫 オフコース 紙風船 甲斐バンド 青い三角定規 アリス ハイ・ファイ・セットなど等・・・

昨年、つま恋2006で、拓郎の『今日からそして明日から』を二十数年振りに
聴いた時、思わず涙が溢れてきました。
我武者羅に突っ走ってきて、ふと振り返る時間ができた時、これでよかったのかと不安がよぎる様になりました。
そんなときでした。静かに過ぎた時間を
確認し、『これでよかったんだ、これからもこれで貫き生きていこう』と勇気づけられました。古きよき音楽が、時を越えてメッセージを与えてくれたような気がします。また、色んな話題で楽しませて下さい。
 

チョイワルサーP38さん、いらっしゃい。松和のマスターです。

中学から高校時代にかけて聴いたアーティストの名前を見ていると
懐かしいですね。同世代ということが良く判ります(笑)。

高校〜大学とフォーク・デュオを組んで、アリス、かぐや姫、NSP、
ふきのとう、オフコース(2人時代)をコピーしまくったことを
思い出しました。

私も、昨年の拓郎の「つま恋2006」には感動しましたね〜。
どうしても仕事の都合がつかず、テレビでの参戦となりましたが、
「ペニーレインでバーボン」を一部問題の部分の歌詞を変えて歌って
くれたのには感動しました。どの曲も思い出のある歌ばかりで、
テレビの前で釘付けになり、一緒に歌うわ、感動して涙するわ、
で、近年体験したライブの中ではベストでした。
 

検索したところ、これのようですね。
心の屋根 http://www.uta-net.com/user/phplib/view.php?ID=97488

OrangeMorishitaさん、はじめまして。松和のマスターです。
 
チョイワルサーP38さんのお問い合わせについてのご回答、
確かにそうですね。感心しました。ありがとうごさいました。
 

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