1924年生まれのおじいちゃん
なんだかよく判らんのだが、本業の仕事ほうが立て込んでいる。適度な忙しさなので、肩慣らし程度で、生活にハリが出来ていいんだが、ちょっと寝不足気味なのが、不満と言えば不満。週の半ば、風邪をひきそうで危なかったが、気合いと風邪薬を飲みまくって、危機的状況をなんとか回避した。なんぼなんでも、休めない時は休めないからね。
クリエイトな仕事の時は、早めに家に帰って、夕食を食べて、風呂に入って、いつでも寝られる体制で、家のMacを使って、ネットサーフィンにて、情報収集やイメージ作りをするのだが、これが結構時間がかかる。今週は、一日平均5時間弱しか寝とらん。明日から連休なので、ゆっくり寝たい気持ちで一杯。
頭も体も疲れた週末、気軽に聴ける音楽が欲しくなる。最近、この僕にとって、「いつでもどこでも、どこからでも気軽に聴けて、ノリが良くて、心地良い音楽」が、Bent Fabric(ベント・ファブリック)の『Jukebox』。
2週間前、大阪へ帰った時に、大阪のお嬢からプレゼントされた。彼女って、新しい音楽に対して、ちょっと勘が良くて、ジェイミー・カラムもそうだったし、ColdPlayもそうだった。今回のベント・ファブリックもそう。ふらっとCDショップに立ち寄って、試聴して「これや!」とビビッときて(ちょっと古いか)即ゲット。そして、「松和のマスター、これ知ってる? これ、ええよ〜」。と言われて、聴いてみて、常に「これはええなあ〜。お嬢、たいしたもんやで〜」。大阪のお嬢、恐るべし(笑)。
個人的な話はさておき、このベント・ファブリックというミュージシャン、1924年生まれである。コペンハーゲン(デンマークの首都ですね)生まれ。本名はBent Fabricius-Bjerreなんだけど、アメリカでは発音しにくいからって、Bent Fabricってしたらしい。1924年といえば関東大震災の翌年。元号でいえば大正13年。日中戦争よりも前に生まれた人が、81歳になった、昨年、2006年にダンス・ミュージックのアルバムをリリースしたのだ。
デンマークのメトロノーム・レコードの社長であり、1962年にはシングル「アレイ・キャット」でUSチャートのトップ10圏内にまで上った、本職はジャズ・ピアニスト。そんな彼が、自身のピアノを軸に、7人のゲスト・ヴォーカリストをフィーチャーして作り上げたアルバムが『Jukebox』。
冒頭の1曲目の「Jukebox (Vocals:Allan Vecenfeldt)」を聴けば、「あ〜、あの曲ね」と言える人はなかなかですよ。ソフトバンクの携帯のコマーシャル、ブラピが出演していたヤツのバックに流れていた、あの印象的な曲である。ちなみに、米国でも、モトローラ製の世界初iTunes対応携帯電話(デザインが凄く格好悪くて、見ていても恥ずかしい代物)のTVCMに使用され注目を浴びたとのこと。
ダンス・ミュージックなのは確かだけれど、ジャズのようでもあり、R&Bのようでもあり、ロックのようでもあり、ファンクのようでもあり、様々なジャンルの音がごった煮になった、というか、「調和とバランスが取れた絶妙のブレンド」というか、国籍不明、ジャンル不明の、実にユニークな演奏である。さすが、北欧出身のミュージシャンだね。
冒頭の「Jukebox」や2曲目の「Everytime (Vocals:Peter Frodin)」など、一度はまったら、なかなか抜け出すことが出来ないぞ〜。病みつきになるというか、クセになるというか、「いつでもどこでも、どこからでも気軽に聴けて、ノリが良くて、心地良い音楽」がここにある。
裏話だが、ベント・ファブリックは、既に、3回結婚してて、3人目の奥さまは39歳。自分の年の半分以下である。その上、このバリバリの演奏でしょ〜。う〜ん、素晴らしい生き様である。僕もそうありたい、これからの人生の目標の一人にしよう、と心の中で、密かに想う「松和のマスター」である(笑)。
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