初「アルバム・リスニング」
正月には「書き初め」という「習わし」があるんだが、これが小学校時代、字が下手くそだった僕は、この「書き初め」が大嫌いだった。今でこそ、書道の教えの「言わんとすること」は判るが、小学校時代はさっぱり判らんかった。まあ、「書き初め」が嫌いというか、書道が嫌い、ということになるのかな。
さて、書道には、正月、年の初めに「書き初め」があるのだが、当然、ジャズ・アルバムを平常聴いている僕にとっては、年の初めの「アルバムの聴き始め」、いわゆる、初「アルバム・リスニング」がある。年の初めに、ジャズ・アルバムを初めて聴くという「厳かな」行事である(笑)。
この年の初めの「アルバムの聴き始め」、いわゆる、初「アルバム・リスニング」にかけるジャズ・アルバムって、学生時代から、結構決まっていて、大体以下の3枚に集約される。一枚目がマイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」、2枚目はビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」、3枚目はウエザー・リポートの「ナイト・パッセージ」である。ジャズを聴き始めて約30年。正月に、年の始めの最初に、レコード・プレーヤーのターンテーブルに載った、もしくは、CDプレイヤーのトレイに載ったアルバムである。
どうも、自分にとって、年の始めの初「アルバム・リスニング」は、聴くアルバムは何でも良い、という訳ではなく、自分の敬愛するアーティストの「代表的歴史的名盤」を愛でるのが習慣となっている。色々、毎年、今年は違うアルバムをかけようと思うんだが、どうしてもこの3枚に集約されるのだ。
で、今年は何かって。最近は、この6年間、マイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」が、連続でCDプレイヤーのトレイに載っている。このマイルスの、モダン・ジャズ、モード・ジャズの世紀の大傑作は、正月に厳粛な気持ちで、ゆったりと聴くものだと、若い頃から思いこんでいる(笑)。
さあ、今年もマイルスの「カインド・オブ・ブルー」で、今年のジャズ・アルバムのリスニングは始まるのだ。
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