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2006年12月 5日 (火曜日)

ところがどっこい素晴らしい

寒い、寒い、寒い。今日は、最低気温が、千葉では2.7度。もう真冬の寒さやないか。おいおい、これからどんどん寒くなると言うのに、このままだと来年の2月にはどうなるんだ。もう、冬眠したくなるような寒さである。会社へ行っているような場合ではない。

とはいえ、会社に行かないと給料が貰えないので、しかたなく、この寒さに打ち震えながら、とぼとぼ駅まで歩くのであるが、とにかく寒い。今朝は、気持ちだけでも暖かくなろうと、朝の通勤音楽は、久し振りにオールマン・ブラザース(以降、オールマンズと略す)の「Beginnings」。オールマンズのファーストとセカンドをそっくりそのままカップリングしたお得な1枚(併せて65分程度)。

Beginningsオールマンズについては、どうも、ファーストの「The Allman Brothers Band」とセカンドの「Idlewild South」を軽視しているところがあって(面目ない)、今のところ、このお徳用CDの「Beginnings」で済ませている体たらく。う〜ん、おかしいなあ。LP時代は、両方ともしっかりと持っていたのになあ。どうしても「The Allman Brothers at Fillmore East」が最高、これが全て、って感じがあってねえ。


次に聴く、その他のアルバムはどうしてもインストルメンタル中心になってしまう。つまり、「The Allman Brothers at Fillmore East」ときて、「Eat a Peach」がきて、「Brothers and Sisters」がきて、「Win, Lose or Draw」ときて「お腹いっぱい」で終わってしまうのがしばしば。なかなか、ファーストの「The Allman Brothers Band」とセカンドの「Idlewild South」まで行き着かないのが、最近の鑑賞パターン。

これはいかんなあ、久し振りに、オールマンズのファースト、セカンドが聴きたいぞ、ということで、「Beginnings」をiPodに吸い上げて、朝の通勤電車の中で堪能。今まで、やっぱ、ファースト、セカンドはイマイチだよな、なんて思ってたんだが、ところがどっこい、これが素晴らしい。確かに、荒っぽいところはあるんだが、オールマンズの魅力が随所に散りばめられていて、なかなか楽しめるアルバムである。

オールマンズの特徴は、ロック・バンドのパターンである「リフの魅力」ではなくて、「フレーズの魅力」「ハーモニーの魅力」「リズム・セクション」の魅力である。特に「フレーズの魅力」は特徴的であり、曲の冒頭は、リフで攻めるのではなく、唄うようなフレーズで攻めてくるのが、オールマンズの特徴であり、最大の魅力である。唄うようなギターは、凄く官能的で雄々しくて、これぞ「サザン・ロックの魅力」って感じ。とにかく渋い。

過去の先入観って、アテにならないね。やっぱり、その時代、その時で、自分の耳で聴かないとね。今日、オールマンズの「Beginnings」に、その「当たり前」なことを想い出させて貰った。
 
 
 
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