70年代の冬の歌たち・その1
冷たい雨が本降りの日曜日。朝はドップリ鉛色の雲。寒い。でも、午前中には、近くの映画館まで歩いていって(といっても30分位歩きますが)、うちの嫁はんと「DEATH NOTE 〜The Last Name」を観に行って来た。往きは曇り空でちょっと寒いがウォーキングに最適な気候だったが、かえりは本降りとなっていた。まあ、二人とも雨の中を歩くのは嫌ではないので、雨の中、傘さしてウォーキングで家へ帰り着く。やっぱり、冷たい雨は体力を消耗するね。ちょっと疲れた。
今日みたいな冷たい雨を感じると、もう季節はすっかり冬である。しかし、今年は10月〜11月中旬まで暖かい日が多かったので、急に寒くなった感じがする。さて、僕には、冬になると決まって想い出し、歩きながら、仕事をしながら、パソコンをしながら、口ずさむ歌ってものが幾つかある。自分にとっての「冬のテーマ・ソング」みたいなもんだな。その「冬の歌」1番手が、ふきのとうの「白い冬」。
「ふきのとう」ってグループ名。2人組みの日本のフォークソング・グループです。テレビに出たり、ヒット・チャートを常に賑わすような、メジャーな存在ではありませんでしたが、根強いファンの後押しと地道なツアー活動もあって、1970年代のフォーク〜ニューミュージックブームの牽引役のひとつでした。メンバーは山木康世と細坪基佳。1973年にコンテストに多数出場し、ヤマハ・ポピュラーソング・コンテストにて『夕暮れの街』で北海道大会入賞。1974年に『白い冬』でデビュー。以後『初夏』、『風来坊』、『思い出通り雨』、『流星ワルツ』、『春雷』、『やさしさとして想い出として』などがヒット。
特にデビュー曲の「白い冬」は絶品。僕もフォーク・デュオのグループを組んでたんですが、相方のYが「お前のキャラクターに、この歌はぴったりや〜」という「おだて」に乗っかって(笑)、この「白い冬」は、恥ずかしながら僕のリード・ボーカルで、ウチのデュオの十八番でした。ギター2本とデュオのユニゾン、コーラスが映える美しい曲です。この秋が終わって、冬に入った頃、この季節にピッタリの、季節感をしっかり感じさせてくれる佳曲です。でも、歌われる内容はちょっと「暗い」です。この秋、失恋した方や、失恋しそうな方は、決して聴かないようにして下さい。どっぷりと暗くなること請け合いです(笑)。
最近のJポップって、「白い冬」のように、季節をしっかりと感じることができる曲が少なくなって、なんとなく寂しさを感じるのは僕だけでしょうか。
白い冬 作詞:工藤忠行 作曲:山木康世 歌:ふきのとう
一人で想う 秋はもう深く
過ぎ去れば 空しく消えた日々
貴方に逢えた 秋はもう遠く
迎えつつあるは 悲しい白い冬
一人で暮らす 冬は早や涙
想い出せば 空しく消えた日々
貴方を愛した 秋はもう去って
感じるものは 悲しい白い冬
もう忘れた 全て貴方の事は
秋の枯葉の中に捨てた
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マスター、また来ましたよ。
いえね、今夜はまた私のところのご案内。
うふふ。
Jポップっていえるのかどうかわかりませんが、吉田拓郎さんの「落陽」です。
うふふ。
変な視点からとらえてます。
おやじバンドをやってる人へのエールなども
書きました。
この店に来る人で、バンドなんかやってる人にもよろしく伝えてくださいな。
そう、マスター。よかったらうちのBBS、いらしてくださいな。
いやね、なかなかお客さんが来なくてね。
ひまでひまで・・・。
では、そろそろ、帰りますわ。
寒くなってきたね。年末ですもんね~。
おやすみなさい。
投稿: hiroyuki | 2006年12月20日 (水曜日) 23時02分
hiroyukiさん、いらっしゃい。松和のマスターです。
早速、「音楽ひとりごと:落陽」を拝読させていただきました。
岡本おさみ、高中正義、吉田拓郎。確かに、この3人が作った名曲であり、
名演でしょうね。hiroyukiさんも書かれているとおり、高中のギターには
参りますよね。あの高中のギターがあって、この「落陽」は我々の印象に
残り、名曲となったと思います。
詞と曲は確かに基本中の基本ですが、優れたアレンジと優れたバックの
演奏が伴わないと、なかなか名曲としては残らないですよね。
投稿: 松和のマスター | 2006年12月20日 (水曜日) 23時21分