2019年9月17日 (火曜日)

マイク・スターンの初リーダー作

この人のエレギの登場はセンショーナルだった。マイルス・デイヴィスの『The Man with the Horn』の冒頭の「Fat Time」。ディストーションばりばりの爆発的なエレギ。「Fat Time」という曲名は、当時太っていたギターのマイク・スターンが由来。マイルスが付けたニックネームだそうだ。可愛がっていたんだろうな。当時のマイルスの教えは「ジミヘンの様に弾け」。

そのギタリストとは「マイク・スターン(Mike Stern)」。1953年生まれだから、今年で66歳。もう「大御所」やね。マイルスが1981年にカムバックした際、マイルス・バンドのギタリストとして抜擢され、注目を浴びる。僕はそのマイルス・カムバック時のライブ盤『We Want Miles』での自由奔放なエレギが強烈な印象として残っている。そして、その後、『Star People』にも全面的に参加している。

Mike Stern『Neesh』(写真左)。邦題「ファット・タイム」。1983年8月, 9月の録音。ちなみにパーソネルは、Mike Stern (g), Hiram Bullock (g), David Sanborn (as), Tom Barney (b), Victor Lewis (ds), Buggsy Moore (per)。 マイク・スターンの初リーダー作になる。ハイラム・ブロックとのツイン・ギターが迫力。しかし、その上を行く、思いっ切り目立ったアルト・サックスはデイヴィッド・サンボーン。
 
 
Neesh-mike-stern  
 
 
全曲マイク・スターンの作曲。冒頭の「Zee Frizz」から、メカニカルなテーマがユニークでただならぬ雰囲気が漂う。そして、ソロ・パートになっていきなり出てくるのが、あろうことか、リーダーのスターンのエレギでは無く、サイドマンのサンボーンのアルト・サックス。サンボーンのメタリックで切れ味の鋭いアルト・サックスが鳴り響く。この盤って、サンボーンのリーダー作か、と間違うくらいのブリリアントで圧倒的なブロウ。

その後、スターンのエレギが入ってくる。ディストーションばりばりで浮遊感のある、ロック的ではあるがフレーズの弾き回しは「ジャズ」なエレギが圧倒的。サンボーンのアルト・サックスの印象を一掃する迫力。やはり、こうやって聴き直すと、スターンのエレギは只者では無い。ジミヘンの様に弾くが弾き回しはバップ。あくまでジャズに軸足を置いた、自由度の高いエレギ。マイルス仕込みであることは明白。

2曲目以降、ラストの「Neesh Zone」まで、リーダーのスターンとハイラム・ブロックとの「尖ったツイン・エレギ」とサンボーンの「尖ったアルト・サックス」が目立ちに目立ったエレクトリック・ジャズ。マイルスが直々に渾名を付けるくらいの「愛弟子」である。マイルス・スクールの門下生らしく、マイルスの影響が色濃い音作りが微笑ましい。好盤です。
 
 
 
東日本大震災から8年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年9月16日 (月曜日)

ブラジリアン・クロスオーバー

マイルス・スクールの門下生のリーダー作をチョイスし、聴き直している。いずれの門下生もマイルス・スクールを卒業した後、何らかの形で、マイルスの「エレクトリック・ファンク」の影響を反映している。流石だなあ、と常々感心している訳だが、このパーカッション奏者は、マイルスの「Bitches Brew」から「Jack Johnson」などの重要作に参加し、ブラック・ファンクなビートの担い手の一人として重要な役割を果たした。

Airto Moreira『Identity』(写真左)。1975年の作品。パーソネルは、Airto Moreira (per, ds, vo), Herbie Hancock (key), Flora Purim (vo), David Amaro (g), Robertinho Silva (ds, per), Raul de Souza (tb), John Heard (b), John Williams (b), Louis Johnson (b), Ted Lo (org), Wayne Shorter (ss), Egberto Gismonti (g, key, arr)。プロデューサーはHerbie Hancock。

パーソネルを見渡せば、当時のクロスオーバー・ジャズの名うて達が大集合である。そんな「どんな志向の音でも大丈夫」なメンバーの中、ブラジル音楽の鬼才「Egberto Gismonti」の全面参加によって、ブラジル志向のブラジル人としての「アイデンティティ」を強く意識したアルバムに仕上がっている。クロスオーバー・ジャズの面目躍如である。
 
 
Identify-airto  
 
 
パーカッションの奇才、アイアート・モレイラのリーダー作だけあって、多彩な「リズム・シャワー」が見事。ブラジルのリズムが蔓延していて、躍動的でポジティブな展開。過度のブラジル・サンバ臭さがこの盤の特徴。エグベルト・ジスモンチが大活躍で、ギター、アコピ/エレピ、シンセからウッド・フルートまで吹きこなしている。やはり、このジスモンチの全面参加がこのアルバムの個性を決定付けている。

ハンコック、ショーターもブラジル・クロスオーバーの雰囲気の中で、キッチリと「キメ」ているのはさすが。ほかの目立ったメンバーとしては、デヴィッド・アマロのギターが強烈、ハウル・ジ・ソウザのトロンボーンも好演。フローラ・プリムのボーカルも効果的。参加メンバーそれぞれが、実に良い音を出していて、どの曲も、ブラジリアン・クロスオーバーな音の饗宴です。

ビリンバウ(ブラジルの伝統的な打弦楽器)がいい音を出している。タイトルは「Identity=正体」。「俺って、やっぱ、ブラジル音楽がメインなんだよね〜」というアイアート・モレイラの声が聞こえてきそうな程の、ブラジリアン・フレーバー満載なクロスオーバー・ジャズ。ここまで、徹底してブラジリアン・フレーバーを全面に押しだしていると、もはやこのアルバム、「キワモノ」一歩手前の雰囲気です(笑)。でも好盤です。
 
 
 
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2019年9月15日 (日曜日)

George Dukeのカラフルな個性

マイルス・デイヴィスのバンドには、かなりのジャズメンが参加した。マイルスは優秀な若手のスカウトが上手かった。参加して即クビになった者、そのままバンドに残ってマイルスとレコーディングをして、活動を共にした者、それぞれだったが、マイルスはまた、優秀な若手のメンバーを育てるのも上手かった。マイルスのバンドで、マイルスと演奏を共にしたメンバーは「卒業」後、皆、何らかの形で活躍した。

そんな「マイルス・スクールの門下生」の中には、このジャズマンも門下生だったのか、と意外に思う名前に出くわすことがある。例えば、僕が「へ〜」とちょっとビックリしたのが「ジョージ・デューク(George Duke)」。ポップなジャズ・ファンクの人気キーボード奏者なのだが、その「ポップで、過剰にソウルフル」なフュージョン・ファンクが得意ジャンルが故、マイルス・スクールの門下生というイメージに合わないと感じていたのだ。

George Duke『Faces in Reflection』(写真左)。1974年の作品。MPS-Recordsからのリリース。ちなみにパーソネルは、George Duke (key), John Heard (b), Leon Ndugu Chancler (ds)。シンプルなトリオ編成。しかし、出てくる音は結構重厚なクロスオーバー・ジャズな音。のっけからデュークのエレピとシンセが飛び交うハード・クロスオーバーである。
 
 
Face-in-reflection-george-duke  
 
 
アルバム全体を聴き通すと、ジャズ・ファンクから、サイケデリックなジャズ、メロウなクロスオーバーまで、カラフルな音世界。ジャズ・ファンクからサイケデリックなジャズについては、明らかに「マイルス・スクールの門下生」やなあ、という印象を受けるが、メロウな雰囲気のクロスオーバー辺りがジョージ・デュークの「個性」になる。この個性が、1970年代後半の「ポップで、過剰にソウルフル」なフュージョン・ファンクに繋がっていく。

しかし「マイルス・スクールの門下生」とは言え、実際には、1971年「俺のバンドに入れ。また後で電話する」と伝えたまま音沙汰なしの状態が続き、実際には14年後の1985年に再びマイルスはジョージ・デュークに勧誘の電話を再び入れた後、実際にジョージ・デュークはマイルス・バンドに関わっていく。恐らく、マイルスは、この盤で聴かれるジャズ・ファンクから、サイケデリックなジャズを奏でる、ジョージ・デュークの隠れた「個性」の部分に着目したのではないか、僕はと睨んでいる。

ナット・アダレイに提供した「Capricorn」のセルフカバーでのアレンジがニクい。ドラムは当然として、ベースがアコベなところも、クロスオーバー・ジャズとしてはユニーク。当時のクロスオーバー・ジャズの「常識」に囚われない、自らの個性を表現しているところが、ジョージ・デュークの隅に置けないところ。単に「フュージョン・ファンク」なジャズマンで無いところが、この盤を聴くと良く判る。
 
 
 
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2019年9月14日 (土曜日)

良好なフュージョン・ファンク

しばらく「純ジャズ」の話題が続いた。ここヴァーチャル音楽喫茶『松和』は、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズも得意分野。しばらく、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズの話題を。今日から暫く「マイルス・スクールの門下生」の好盤を聴き直していきたい。

まずは「Lonnie Liston Smith(ロニー・リストン・スミス)」。1940年12月の生まれ。米国ヴァージニア州リッチモンド出身。1970年代、独自のスピリチュアルなフュージョン・ファンクを展開した。1973年から74年にかけて「Miles Davis/マイルス・デイヴィス」のアルバム「On The Corner」「Big Fun」などに参加。しっかり「マイルス・スクール」の門下生である。

Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes『Expansions』(写真)。1975年の作品。ロニー・リストン・スミス自身のグループ、コズミック・エコーズを従えての3枚目アルバム。お得意のスピリチュアルなフュージョン・ファンク。当時は「コズミック・ファンク」と形容された。浮遊感のあるエレピと随所に挿入されるキラキラした音が、星のまたたく宇宙を想起させるから、とのこと。はぁ?
 
 
Expansions  
 

 当時の「コズミック・ファンク」の形容はともかく、内容的には上質のフュージョン・ファンク。しかも、このフュージョン・ファンク、リストン・スミスのエレピ以外はアコースティックの楽器で構成されていて、後のフュージョン・ジャズに欠けていった「人間味」というか、音の「温かみ」がこの盤には残っている。マイルス仕込みの硬派なブラック・ファンクではあるが、なんとなく心も安らぐ。

リストン・スミスはエレクトリック・キーボードの扱いが上手い。出だしのタイトル曲「Expansions」のアープのストリングシンセに時代を感じるのだが、今の耳で聴いても、なかなか味のあるシンセだ。「Voodoo Woman」のグルーヴ感は半端ない。この盤が「レア・グルーヴ定番アルバム」と評価されているのも頷ける。「Peace」のソウルフルな味付けも隅に置けない。

このリストン・スミスの盤を聴いていると、やっぱり「マイルス・スクール」の門下生の音やなあ、と思う。マイルスのエレクトリック・ジャズ・ファンクに、リストン・スミスの個性を反映させて、自らのアルバムとして成立させている。浮遊感とグツーブ感濃厚なキーボード・ワーク。そして、エレクトリック・キーボードの扱いの上手さ。聴き応えのある好盤である。
  
 
 
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2019年7月19日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・153

このアルバムを聴いた時、ジャズってまだまだ演奏のバリエーションが豊やなあ、と感心した。音の雰囲気的には、ちょっと聴くと「これもヒーリング・ジャズなのか」と思うのだが、聴き進めると、実に硬派で実直な「コンテンポラリーな純ジャズ」であることが判る。切れ味鋭く、演奏の展開はモードだろう。疾走感溢れる、自由度の高いモード・ジャズをエレクトリック&アコースティック交えて、バリバリに演奏している。

James Francies『Flight』(写真左)。2018年10月のリリース。ブルーノートの大型新人ピアニスト「ジェイムズ・フランシーズ」のデビュー・アルバム。ちなみにパーソネルは、James Francies (p), Chris Potter (sax), Mike Moreno (g), Joel Ross (vib), Burniss Travis (b), Jeremy Dutton, Mike Mitchell (ds)。 現代のコンテンポラリーな純ジャズを担う若手の精鋭部隊である。

この盤の音世界には「癒し」は無い。真摯で実直なコンテンポラリーな純ジャズが展開されている。迫力満点、切れ味満点、テクニック優秀ではあるが、それが耳に付かない、流麗なモード・ジャズ。エレクトリック&アコースティックが混ざった、無機質なファンクネスが独特のリズム&ビートが分厚い、ダイナミズムが心地良いコンテンポラリーな純ジャズの演奏の数々。
 
 
Flight-james-francies
 
 
特にフランシーズのエレピの音が印象的。様々なシチュエーションで、様々な音や様々な響きが耳に飛び込んでくる。ニューヨーク・タイムズ紙で「タッチに液体のようなダイナミズムのあるピアニスト」と形容されているが、それも納得。今までのピアニストに無い、独特の音世界がこのフランシーズにはある。この盤の演奏は聴き流すタイプの音では無い。しっかりと対峙して聴き耳を立てる、そして、その音の先進性を感じる。そんなタイプの音である。

全曲オリジナルで3人の歌手がゲスト参加。このボーカルとボイスの使い方は「楽器」としての使い方。無調のフリー・ジャズの展開の中で響き渡るボーカルとボイス。演奏のメインはモードが中心のネオ・ハードバップの発展形、そして、そこに「ネオ・フリージャズ」な展開が華麗である。現代の最先端を行く、コンテンポラリーな「ネオ・フリー」な展開に思わず「刮目ならぬ刮耳」する。

グラスパーの弟分的位置づけの現代ニュー・ジャズの新進ピアニスト。このデビュー盤では、その実験精神も十分な成果を収めており、ますますこれからが楽しみな、新しいタイプのジャズ・ピアニストである。プロデュースはデリック・ホッジ。フランシーズのピアノ&キーボードの個性を十分に引き出していて立派だ。今から次作がとても楽しみである。これからどう「変化」していくのだろう。
 
 
 
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2019年7月17日 (水曜日)

「音の多国籍性とぶ厚さ」が魅力

エレクトリック・ジャズも順調に深化している。バリエーションも豊かになっている。思えば、1960年代後半、マイルス・ディヴィスにてその扉を開いたエレクトリック・ジャズ。1970年代のクロスオーバーからフュージョン・ジャズを経て、純ジャズ復古の1980年代にも、数は限定されてはいたが、その傍らでエレクトリック・ジャズは深化し、21世紀に至っている。

Snarky Puppy『Immigrance』(写真左)。今年2019年3月のリリース。(クロスオーバー+ファンク+ダンス+フュージョン)を融合したエレクトリック・ジャズ。(ファンク+ダンス)の要素が演奏全体に渡って、効果的に効いていて、ぼ〜っと聴いていると、ライトでポップさを前面に押し出した「マイルスのエレクトリック・ジャズ」のような音世界。リズム&ビートがしっかりと効いていて、実にダンサフル。

「スナーキー・パピー(Snarky Puppy)」。バンドというかグループ名である。ネットの情報によると「2004年結成。ツアーやセッションによって40人以上のメンバーが流動的に入れ替わる大所帯編成で、ノラ・ジョーンズも輩出した名門北テキサス大学の出身」とある。つまりは流動的にメンバーが入れ替わるバンドだそうだ。
 
 
Immigrance-snarky-puppy  
 
 
ジャズ+ファンク+ダンス+フュージョンを融合した造語「Jafunkadansion」サウンドがウリだそうで、思わず納得である。この新盤では、そこに民族音楽的な音の要素がふんだんに散りばめられいる。アラブやアフリカ、トルコやモロッコの音楽の要素が見え隠れして、聴いていてとても楽しい。多国籍な音の要素をふんだんに含んだエレクトリック・ジャズ。

そこはかとなくファンキーなリズム&ビートと相まって、インターナショナルなエレクトリック・ジャズに仕上がっている。しかも、自由度溢れるアドリブ・フレーズは実にキャッチャー。耳当たりが良く、耳に心地良い、印象的なフレーズが連続して耳に届く。聴いていてかなり気持ちがポジティヴになる。しかも、よく聴き耳を立てると、その演奏テクニックは卓越したものがある。

そんな優れたテクニックがあるからこそ、全編約1時間弱、全く飽きることが無い。しかも今回の盤は、一発録りでは無く「オーヴァーダビングもしているし、エディットもしている」。些細な部分までしっかりと行き届いた音作りがなされていて、聴き心地満点。スナーキー・パピーの「音の多国籍性とぶ厚さ」が最大の魅力である。いや〜、いい音詰まってる、現代のエレクトリック・ジャズ。好盤です。
 
 
 
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2019年6月18日 (火曜日)

最先端の現代ジャズの1つである

トランペッターは何時の時代も「イノベーター(改革者)」が多い様な気がする。代表例が「ディジー・ガレスピー」「クリフォード・ブラウン」「ウィントン・マルサリス」そして「マイルス・デイヴィス」。最近、僕はこの人のトランペットにずっと注目している。Christian Scott(クリスチャン・スコット)である。ルイジアナ出身のジャズ・トランぺッター。特に2015年の『Stretch Music』は今でも愛聴盤である。

この10年の間、最も注目すべきアーティストの一人として成長したトランぺッター、クリスチャン・スコット。マッコイ・タイナー、プリンス、マーカス・ミラー、エディー・パルミエリ、モス・デフ、トム・ヨーク、ソランジュなど、個性的な、癖のあるミュージシャンとの共演を重ねてきた。そのせいか、スコットの音世界は、どこか革新的で唯一無二。
 
黄昏時の少しくすんだ輝きの様な、抒情的な、それでいて、重心低く力感溢れる音世界。特に、インディアンの家系に生まれた自身のルーツでを取り入れたフォーキーで土着的なリズム&ビートの響きは独特の個性。従来のジャズへのリスペクトを保持しつつ、創造する音はポストロックや現代音楽のような先鋭的な音であり、ブラックミュージック特有のうねるようなグルーヴが心地良い。
 
 
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Christian Scott『Ancestral Recall』(写真左)。今年の新盤である。ちなみにパーソネルを列記すると、Christian Scott (tp, horns), Saul Williams, Mike Larry Draw (spoken word), Elena Pinderhughes (fl), Logan Richardson (sax), Chris Turner (ds) etc. いやはや、この新盤が、クリスチャン・スコットらしい、素晴らしく革新的な内容なのだ。
 
冒頭1曲目「Her Arrival」から、いきなり仰け反る様な、思わず嬉しくなる様な、フォーキーで土着的なリズム&ビートの響き。手拍子とパーカッションの力強いポリリズム。ジャズの重要な要素の1つはリズム&ビートである。その重要な要素の際先鋭な音の1つがここにある。スイングでもなければ、4ビートでも無い、8ビートでも無い。そんな先鋭的なリズム&ビートに乗って、土着的な色彩の鮮やかなフレーズが展開される。

本作は西アフリカやインド音楽の強烈なリズムのサンプリングとスタジオでのドラミングをミックスしたとのことで、「聴く」よりも「体感する」、躍動感溢れる官能的なリズム&ビートが全編に渡って流れて、そこにスコットのトランペットが切れ込み、流れ、浮遊する。ビ・バップでも無い、ハードバップでも無い、モードでも無い。でも、これは立派なジャズである。これは現代の最先端のジャズである。
 
 
 
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2019年5月 8日 (水曜日)

現代の「エレ・マイルス」です。

1960年代の終わり、突然にマイルスが始めた「エレクトリック・ジャズ」。ハービー、チック、ザヴィヌルと、その担い手は拡がっていって、電気楽器を活用しているとは言っても、クロスオーバー・ジャズやフュージョン・ジャズとは一線を画した、あくまで旧来のジャズを踏襲した、硬派なメインストリーム・ジャズのエレクトリック版。
 
そんな「エレクトリック・ジャズ」は、1970年代から発展の一途をたどり、21世紀の今に至っても、まだまだ深化を続けている。演奏に活用しているのが電気楽器だけあって、トーンにバリエーションが豊かで、50年以上経った今でも、演奏される音の雰囲気はまだまだユニーク性を保っている。そして、今でも新しいバンド、新しい音が出現している。

Butcher Brown『Camden Session』(写真左)。2018年11月のリリース。「Butcher Brown」とは、ヴァージニア州のリッチモンドを拠点に活動する新進気鋭のバンドとのこと。Nicholas Paytonの2014年の作品『Numbers』に抜擢されたことでも話題となったバンドである(思い出した!)。ちなみにパーソネルは、DJ Harrison (key), Corey Fonville (ds), Andrew Randazzo (b), Marcus Tenney (tp,sax), Morgan Burrs (g)。
 
 
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冒頭からの2曲目「Fiat」を聴いて、思わず「おおっ」と歓声をあげたくなる。これって「エレ・マイルス」やん。シンプルでストレートなファンクネス溢れる、ビートの効いたエレクトリック・ジャズ。3曲目のミッドテンポの「Street Pharmacy」のちょっとダルでユルユルな、それでいて、思わず体が動く魅惑的なグルーヴ感。う〜ん、やっぱ「エレ・マイルス」やなあ、僕にとっては。
 
しかし、単に「エレ・マイルス」の雰囲気を踏襲している訳では無い。現代の新しいエレクトリック・ジャズの音をそこかしこに散りばめていて、明らかに「今」の音がする。これが良い。特にリズム&ビートが「新しい」。この盤を聴くと、なるほど、と思う。エレクトリック・ジャズの深化のポイントの1つは「リズム&ビート」である。
 
たまたま、ネットを徘徊していて出会った新盤なんだが、これが大当たり。まるっきし、現代の最先端を行く「エレ・マイルス」という感じの音世界は、とにかく魅力的。Butcher Brownというバンド名も初めて知ったが、早々に彼らの他のアルバムも聴いてみたいと思った。エレクトリック・ジャズ者の方々については、広くお勧めである。
 
 
 
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2019年4月14日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・145

自分の主な趣味として、音楽全般、アルバム蒐集〜鑑賞などは高校時代からなので、約45年のキャリアであるが、もう一つ、長年細々と続けている趣味として「天文」がある。私設天文台を構えて、天体写真などをバリバリ撮りまくるなどという、ヘビーな天文ファンでは無いが、主な天文現象は押さえつつ、四季折々、機会を得ては星を眺めてきた。約50年のキャリアになる。
 
このグループの名前が気になって聴いたら、これがなかなか素晴らしい内容でビックリした。そのグループ名とは「The Comet Is Coming」。和訳すると「彗星がやって来た」。天文が趣味の僕としては「これは何や」、ということで思わず入手したって感じです(笑)。しかし、ジャズの世界らしからぬグループ名ですね。
 
改めて、アルバムの紹介を。The Comet Is Coming『Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery』(写真左)。今年3月のリリース。米国インパルスからメジャー・デビュー盤。現行UKジャズ・シーンの中心人物、サックス奏者シャバカ・ハッチングスの大本命ユニットがこの「The Comet Is Coming」。
 
 
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メンバーは、King Shabaka (ts,bcl), Danalogue (key,synth), Betamax (ds,perc,programming)。サックス+キーボード+ドラムの変則トリオ・ユニットである。英国は不思議な国で、1970年代からジャズとロックの境界線が曖昧。このThe Comet Is Comingの音も現代の最先端のクロスオーバー・ミュージックという面持ち。
 
サイケデリックでスペーシーでプログレッシブな音。リズム&ビートは明らかにジャジーでダンサフル。キーボードはシンセがメインで、エレクトロニカの要素が強く出ている。新しいスピリチュアルなプログレッシブ・ジャズという雰囲気。僕達、1970年代の「プログレ小僧」からすると、懐かしさすら感じる、耳慣れた音世界。
 
ハッチングスのバスクラが効果的。このエレクトリックなクロスオーバーな伴奏の中で、怪しげに鳴り響くバスクラは、マイルスの「ビッチェズ・ブリュー」を彷彿とさせる。エレ・ジャズの伝統をも踏まえた、素晴らしいクロスオーバー・ミュージック。マイルスのエレ・ジャズから着々と進化した、現代の最先端のエレ・ジャズの1つがこの盤に凝縮されている。
 
 
 
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2019年4月11日 (木曜日)

クロスオーバー・ジャズの名演

クロスオーバー・ジャズが面白くて、昔からよく聴く。クロスオーバー・ジャズは1960年代の終わりから1970年代前半に流行ったジャズの演奏スタイルで、特に1970年代前半に優れたアルバムが集中している。基本はジャズとロックの融合。ロックから8ビートと電気楽器を拝借して、それまでの純ジャズに応用したスタイル。
 
8ビートは今の耳で聴くと単純な均一ビートがメインなので、ちょっと古さを感じるが、それでも、それまで4ビートがメインだったモダン・ジャズが8ビートに乗せると、新しい響きのジャズが聴こえてくる。ビートが細かい分、4ビートに比べて「おかず」が入れ難い。しかし、均一ビートで攻めてくるので、ダンサフルな印象が強くなって、実にノリの良い演奏に仕上がる。
 
電気楽器はエレギとエレピがメイン。エレギはワウワウやファズなど、今から思うと実に単純なエフェクトをかけただけだが、これはこれでユニーク。エレピは従来のハモンド・オルガンと新しく出てきたフェンダー・ローズが代表的楽器。ピアノに無い響きとエレピならではのエフェクトが個性。ついでにベースもエレベがメイン。重低音感が増幅されて、演奏の重心が更に低くなる。
 
 
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Charles Earland『Leaving This Planet』(写真左)。1973年12月の録音。タイトルを和訳すると「この惑星よ、さらば」となる。ジャズの世界で「惑星」が出てくるとはユニーク。アーランドの宇宙指向が爆発したジャズ・ファンク盤である。疾走感と飛翔感、そしてコズミックな浮遊感。クールでアーバンなグルーヴで始まり、徐々に熱くダイナミックになっていくアーランドのキーボードが素敵。
 
切れ味鋭くハイテクニックなフレディ・ハバードのトランペットとウネウネと幽玄でモーダルで自由度の高いジョー・ヘンダーソンのテナーが効果的。演奏全体にコズミックな雰囲気を増幅させている。そして、この盤の演奏の肝は、ハーヴィー・メイソンのドラム。細分化されたビートとちょっとラフなドラミングが意外とファンキーで、当時として斬新な響きを感じさせてくれる。ベースだけが、しょぼいオルガン・ベースで代用しているところが玉に瑕。
 
CTIでのヒット曲、ハバード作の『Red Clay』が明らかにクロスオーバー・ジャズっぽい。キャッチャーな旋律と疾走感溢れるファンクネスが心地良い。チック・コリアほど尖った切れ味の良さは無く、ハービー・ハンコックほど洗練されたファンクネスでは無く、ちょっと垢抜けない俗っぽさが漂うが、意外とそういう中途半端さがこのアルバムの良さ。音的にはクロスオーバー・ジャズのサンプルの様な音で、8ビートと電気楽器が大活躍のジャズ。良い雰囲気です。
 
 
 
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