2021年1月27日 (水曜日)

キースのソロ・ピアノの集大成

2017年2月15日の米「カーネギーホール」でのコンサート以降、一切公演を行っていなかったキース・ジャレットが、2度の脳卒中を起こし、音楽活動の復帰が困難な状況にあることを米『ニューヨークタイムズ』紙が報じて3ヶ月が過ぎた。キースは、2018年2月と5月に脳卒中を起こし、左半身が麻痺とのこと。何てことだ。

キースいわく、1年掛けてかなりリハビリしたものの、片手でしか演奏できず、「両手演奏のピアノ曲を聴くと、非常にもどかしく感じる」。本当に辛いだろうな、もどかしいだろうな。自分も死線を彷徨い、大きな手術を経て、リハビリに励みつつ、徐々に社会生活に復帰していった経験があるだけに、キースの状態を思うと胸が苦しくなる。

Keith Jarrett『Budapest Concert』(写真左)。2016年7月、ブダペストのBélaBartók(ベラ・バルトーク)国立コンサートホールでのライヴ録音。2020年10月のリリース。キースのソロ・ピアノ盤である。昨年リリースされた『ミュンヘン2016』のコンサートよりも2週間前に録音されたもの。祖父母がスロベニア系であるキースが、このコンサートを故郷への帰郷のようなものと捉え、特別な想いを携えてのソロ・パフォーマンスだったようだ。
 
 
Budapest-concert-keith-jarrett  
 
 
ライヴ盤の前半を聴いていると、聴衆にも説明している通り、バルトークへの生涯の愛着にインスパイアされたソロ・パフォーマンスになっている。いつものフリーな演奏と比べると、その傾向がより強く感じるパフォーマンスだと感じるが、イマージネーション豊かで飽きが来ないのはさすが「キース」。というか、フリーな演奏のベストに近い内容と思料。

この盤の後半がより素晴らしい。「ケルン・コンサート」や「マイ・ソング」での、キース独自の「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なパフォーマンスが繰り広げられる。いろいろと評価は分かれるが、この「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なキースも他のジャズ・ピアニストの追従を許さない、キースの独特の「孤高の個性」なのだ。これも「キース」。

この盤、聴き通せば、キースのソロ・ピアノの集大成なイメージが漂う。ECMの総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーが伝えたかったのは、『今のキース・ジャレットのソロ演奏』=「キース・ジャレットのソロ演奏の集大成」だったのではないか。キースのソロ演奏のベストは「過去」にあるのでは無く「今」にある。そんな想いを強く感じる、素晴らしい内容のソロ・ピアノ盤である。
 
 

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2020年12月25日 (金曜日)

不思議な存在のギタリスト

ジャズマンには、そのスタイルをデビューの頃から頑なに変えないタイプと、何が切っ掛けか判らないが、演奏スタイルを大胆に変えていくタイプとがあるように思う。

僕はこのギタリストを知ったのは、チック・コリアの第2期Return to Foreverの最初のギタリストというイメージが強い。『Hymn of the Seventh Galaxy』でのロック寄りの流麗でクロスオーバーなエレギが印象的だった。

が、次作『Where Have I Known You Before』には、コナーズの名前は無かった。1974年の事である。その後、コナーズは何処へ行ったのか。実は21世紀になるまで、コナーズの消息を確認することは無かった。そして、ECMの全アルバムのカタログを入手した時、カタログ番号順にアルバムを確認していったところ、この盤に遭遇した。

Bill Connors『Theme to the Gaurdian』(写真左)。1974年11月、ノルウェーのオスロ、Arne Bendiksen Studioでの録音。ECMの1057番。Bill Connors (g)のソロ・アルバムである。
 
 
Theme-to-the-gaurdian  
 
 
このソロ・アルバムを聴いた時、アルバムの主「Bill Connors」は、チック・コリアの第2期Return to Foreverの最初のギタリストとは同姓同名の違うギタリストだと思った。この盤は、全編アコースティック・ギターでの、内省的でリリカルで耽美的な、まさしく「ECMらしい」ソロギター集。第2期Return to Foreverでのロック寄りの流麗でクロスオーバーなエレギの面影の欠片も無い。

あれだけエレギをギンギン弾いていたギタリストが、一変、全くジャズ臭さの無い、内省的でリリカルで耽美的な、どこか物悲しいアコギをソロで弾き綴っている。この後のコナーズのリーダー作を聴くと、どちらかと言えば、この盤の演奏スタイルがコナーズのギターの本質なのだろう。

ただ他のECMレーベル系のギタリストと比較した場合、個性的な「癖」が無く、ジャジーな雰囲気は皆無、ひたすら素直で美しい音で流麗なフレーズを紡いで行くアコギの調べは、確かに美しい耳当たりの良い音なんだけど、平凡といえば平凡。

この後、ECMに2枚のリーダー作を残した後、特に1980年代以降は、特別に目立った活動は無かった。ビル・コナーズ、不思議な存在のギタリストだった。
 
 
 

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2020年12月13日 (日曜日)

ECMレーベルの音作りの巧みさ

欧州ジャズの歴史は古いが、地域的にはコペンハーゲンを中心とする北欧ジャズと欧州に移り住んだ米国ジャズメン達のジャズが大半だったという思い出が強い。しかし、この10年間のうちに欧州ジャズの出身地が急速に拡がってきている。

やはりネットの時代の恩恵であろう、まず第一陣として、イタリア、英国、ドイツのジャズが我が国にやってきて、最近ではイスラエル、そしてポーランドのジャズを聴くことが出来る様になった。

Marcin Wasilewski『Arctic Riff』(写真左)。2019年8月の録音。ECMの2678番。ちなみにパーソネルは、Marcin Wasilewski (p), Slawomir Kurkiewicz (b), Michal Miskiewicz (ds), Joe Lovano (ts)。マルチン・ボシレフスキのピアノ・トリオに、ジョー・ロバーノのテナー・サックスがフロント楽器として参加した、テナー1管のワン・ホーン・カルテット。

マルチン・ボシレフスキ(Marcin Wasilewski)は、ポーランド出身のピアニスト。ポーランド・ジャズ界を代表するピアニストである。この盤でのピアノ・トリオは、ポーランド出身のジャズマンで固められた、純ポーランドなピアノ・トリオになる。

トリオ演奏の基本は欧州ジャズらしい流麗なメロディ、透明感溢れるサウンド。意外と質実剛健なところが見え隠れする、ロマンチックではあるが、耽美的に流れない、意外と「硬派」なピアノ・トリオ演奏。硬派で質実剛健なところを加味した音が、ポーランド・ジャズの個性だろうと感じている。
 
 
Arctic-riff-marcin-wasilewski  
 
 
そんな純ポーランドなピアノ・トリオをバックに、1951年、米国オハイオ州クリーヴランド出身のバリバリ米国出身の大ベテラン、ジョー・ロバーノのテナー・サックスが加わる。

ロバーノのサックスは、風貌に似合わず「ニュー・ジャズ」な、ストイックで耽美的で切れ味良いサックス。故に意外と我が国では人気が無い。風貌からすれば、こってこてハードバップな豪快なテナーかな、と思うんですが、これが違う。このロバーノのサックスの本質を見抜いて、ECMの総帥、マンフレート・アイヒャーが、ECMのセッションに抜擢している。

この『Arctic Riff』は、ポーランド・ジャズと米国ジャズの邂逅的セッションの記録ではあるが、音全体のトーンは、明らかに「ECMジャズ」。ポーランド・ジャズとロバーノの「ニュー・ジャズ」的資質を活かしつつ、全体のトーンは「ECM」。

ただ欧州的で耽美的なワンホーン・カルテットに留まらず、テクニックに優れたフリーな演奏も混ざっていて、な硬軟取り混ぜた、聴きごたえのある「ニュー・ジャズ」な雰囲気の盤に仕上がっている。さすが、ECMの総帥、マンフレート・アイヒャーのプロデュース。彼の「美意識」がしっかりと貫かれている様に感じる。

ポーランド・ジャズの特質とロバーノの「ニュー・ジャズ」的資質を殺すこと無く、ECMとしての「音の主義」の中にとりまとめる。ECMレーベルの音作りの巧みさを強く感じさせてくれる好盤です。
 
 
 

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2020年12月10日 (木曜日)

フィンランドのニュー・ジャズ

ECMレーベルのアルバムをカタログ順に聴き直している。ECMレーベルのアルバムは、どのアルバムにも、ECMの「ジャズとしての音の志向」、「音の響き」について、強烈な統一感があって、凄いなあ、と常に感じる。ECMの創立者であり総帥(プロデューサー)の、マンフレート・アイヒャーの存在があってのことだが、ここまで「統一感」に拘る姿勢は尊敬に値する。

Edward Vesala『Nan Madol』(写真左はECM盤、右はAPO盤)。April 25 and 26, 1974年4月の録音。ECMの1077番。ちなみにパーソネルは、Edward Vesala (ds, perc, fl, harp), Teppo Hauta-aho(b, vo), Sakari Kukko (fl), Elisabeth Leistola (harp), Charlie Mariano (as, fi), Pentti Lahti (ss, b-cl), Seppo Paakkunainen (ss, fl), Juhani Aaltonen (ts, ss, fl, p-fl, bells, vo), Mircea Stan (tb), Kaj Backlund (tp), Juhani Poutanen (vln, viola, vo)。

一聴して、直ぐにこれは「ECMレーベルのアルバム」だと判る。まず、演奏にかかっている「エコー」が独特。この独特のエコーは「ECMエコー」と呼ばれるもので、透明度の高い、深いエコーはECM独特であり、欧州ジャズ特有のもの。この深いエコーは、米国のジャズには無いもので、このエコーの存在を受け入れるか、排除するかで、ECMの好き嫌いが分かれる。
 
 
Nan-madol
 
 
そして、通常のジャズには入らない、耳慣れない音の「楽器」、通常のジャズではマイナーな「楽器」の音が入っている。この盤では、ハープの音が「耳慣れない」音。そして、フルートとソプラノ・サックス、そして、ヴァイオリンが活躍する。これは米国の「本場のジャズ」では、あまり聴くことの出来ない音であり、少なくとも、この盤は「欧州」系のジャズであることに気がつく。

リーダーのエドワード・ヴェサラは、主たる担当楽器は「ドラム」。出身はフィンランド。そう言えば、この盤のパーソネルをつぶさに見直してみると、ほぼ「フィンランド」出身のミュージシャンで固められている(米国ボストン出身のチャーリー・マリアーノが参加しているところが違和感に感じるくらい)。ということは、この盤の個性的な、あまり聴いたことの無いジャズの旋律イメージは「フィンランド」。北欧ジャズにスポットライトを当てるところが、これまた「ECMらしい」。

このメンバー構成で、この演奏である。即興演奏を取り込んでいるところ、ドラム&パーカッションでリズム&ビートを維持しているところで、なんとか「これはジャズ」と評価できる内容の演奏である。このECM独特の即興演奏を旨とした「ニュー・ジャズ」は、ジャズか否かを議論するより、純粋に現代の即興演奏として聴き楽しんだほうが良い。静的で透明感のある「スピリチュアルなジャズ」だと僕は感じている。
 
 
 

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2020年12月 4日 (金曜日)

デジョネットのディレクションズ

Jack DeJohnette(ジャック・デジョネット)は、キースの「スタンダーズ」でのドラム担当として有名だが、ドラマー単体としての実績については意外と語られないことが多い。デジョネット=キースのスタンダーズのドラマー、という図式が出来あがってしまっていることが原因なのだが、メインストリーム系の好盤がフュージョン全盛の1970年代後半に偏っているので判り難い、ということもある。

Jack DeJohnette's Directions『Untitled』(写真)。1976年2月の録音。ECMの1074番。ちなみにパーソネルは、Jack DeJohnette (ds, ts), John Abercrombie (el-g, ac-g), Mike Richmond (el-b, ac-be), Alex Foster (ts, ss), Warren Bernhardt (el-p, ac-p, clavinet, cowbell)。デジョネットのメインストリーム系ニュー・ジャズのグループ「ディレクションズ」のECMレーベル第一弾。

デジョネットのドラミングは「ポリリズム」。ファンクネスは控えめで、品が良く切れ味の良い、クールなポリリズムが身上。帝王マイルスがデジョネットを見初めて、「ロスト・クインテット」でドラムを叩いたが、ツアーに出るのが嫌で、マイルスの許を辞した、ちょっと変わり種のドラマー。ロスト・クインテットは1969年辺りだから、それから6年経っての「ディレクションズ」でECMデビューである。
 
 
Untitled  
 
 
このディレクションズ名義のアルバム、聴いてみると面白い内容。ECMのニュー・ジャズに染まりそうなんだが、デジョネットは米国出身のドラマー。やはり、ドラミングの底にはファンクネスが漂い、モーダルなアプローチが見え隠れする。この盤の面白いところは、この盤の内容が「ECMレーベルでのモード・ジャズ」風になっているところ。

ECMレーベルのアルバムなのに、パーソネルのメンバー全員が米国人というのも面白い。確かにこの盤のモード・ジャズのフレーズの色は「欧州風」なのだが、底にファンクネスが漂い、音の重なりがジャジーなのだ。他のECMらしい音とは確実に「一線を画している」。切れ味の良い、欧州風味が加味されたモード・ジャズ、と言った感じの即興演奏が実にユニーク。

デジョネットの「ディレクションズ」って意外と人気が無い。忘れ去られた感の強いグループだが、こうやって聴き直してみると、意外と内容の濃い、真摯でメインストリームな純ジャズである。エレクトリックな楽器を大々的に導入しているが、クロスオーバー臭さが無いのも、この盤の、このグループの特徴。
 
 
 

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2020年11月29日 (日曜日)

ECMらしいエレ・ジャズです

ECMレーベルは欧州ジャズの老舗レーベル。ECMは「Edition of Contemporary Music」の略。創立者はマンフレート・アイヒャー。西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」=アイヒャー自らの監修・判断による「美意識」を、限りなく静謐で豊かな「ECMエコー」を伴って表現した「ECM独特の音世界」。

Michael Naura『Vanessa』(写真左)。ECMの1053番。 ちなみにパーソネルは、Michael Naura (el-p), Klaus Thunemann (bsn), Wolfgang Schlüter (vib, mar, per), Eberhard Weber(b), Joe Nay(ds)。バズーンあり、ヴァイブありのおおよそ従来の純ジャズとは思えないパーソネルが、いかにもECMレーベルらしい。

この盤、パーソネルがここまで「ECMらしい」と、当然、音自体がとても「ECMらしい」はず。ECMレーベルでしか聴けない、即興演奏を拠り所にした「ニュー・ジャズ」の音が詰まっている。リズム&ビートに「4ビート」は無いし、スインギーな感覚は全く無い。それだけだと「ジャズ」にならないのだが、即興演奏のアプローチがまさに「ジャズ」らしい。
 
 
Vanessa  
 
 
均等に刻まれた8ビートなフレーズであったり、無調なフレーズだったり。現代音楽に近い、はたまた、初期のエレ・マイルスに近い、とてもECMらしいエレ・ジャズである。そして、限りなく静謐で豊かな「ECMエコー」がかかった音が、これまた「ECMらしい」。演奏内容は8ビートのエレ・ジャズだったり、フリーなジャズだったり。ECMお得意のニュー・ジャズな演奏が心地良い。

Michael Naura(ミハエル・ナウラ)は、リトアニア出身のピアニスト。この盤では彼独特のエレピの弾きっぷりがとても効果的。新しいジャズ、という感覚を上手く増幅させている。クラウス・トゥネマンのバズーンがとてもユニークな音色で独特の響きを漂わせ、ヴォルフガング・シュリュターのヴァイブは、硬質でクリスタルな音色で、切れ味の良い澄んだフレーズを供給する。

リズム隊については、エバーハルト・ウェーバーのベースが良く効いているし、ジョー・ネイのドラムは硬軟自在、緩急自在。ナウラのエレピの音をしっかりとサポートし、その魅力を増幅させているところは見事。ジャケット・デザインも含めて、この盤はその内容、音についても、とても「ECMらしい」。この盤については、ECMレーベルでした制作できないものだろう。「らしい」好盤である。
 
 
 

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2020年11月 3日 (火曜日)

テリエ・リピダルの陰謀・謀略

Terje Rypdal(テリエ・リピダル)。ノルウェー出身、ECMレーベルの看板ギタリスト。彼のキャリアにおいて、2〜3枚の例外はあるが、リーダー作については、ほぼECMレーベルからのリリースになる。リピダルは1947年生まれ。今年で73歳。初リーダー作が1968年なので、ジャズ・ギタリストとしてのメジャーなキャリアとしては52年。半世紀以上に渡って活躍する「レジェンド級」のギタリストである。

リピダルのギターについては、恐らく1〜2分聴き続けたら絶対にリピダルだと判るくらい、とても個性的な音である。幽玄で浮遊感のあるフレーズを多用した「ニュー・ジャズ」志向の音が得意で、ファンクネスは皆無であり、ブルージーな要素は微弱。そういう面では欧州ジャズ独特といえる。ジャズ・ギターというよりは、ロック・ギターと言った方が良いか、プログレ・ギタリスト的な音を出す。

浮遊感のある、ビートに乗らない、ロングトーンでフリーな独特とフレーズ。ジャズなのか、ロックなのか、どちらかにしろ、と詰問されたら、やはり「ジャズ」と答えてしまう。そんな不思議な音を持ったギタリスト。そして、リピダルは、半世紀を越えるメジャーなキャリアの中で「決してブレない」。ECMレーベルでのメジャー・デビュー盤『Terje Rypdal』の音が、マンネリに陥らず、ずっと今まで続いている。これって意外と凄いことだと思っている。
 
 
Conspiracy-terje-rypdal
 
 
Terje Rypdal『Conspiracy』(写真左)。2019年2月、ノルウェーはオスロのRainbow Studioでの録音。ちなみにパーソネルは、Terje Rypdal (el-g), Ståle Storløkken (key), Endre Hareide Hallre (b), Pål Thowsen (ds, perc)。プロデューサーは当然、マンフレッド・アイヒャー。ノルウェー出身のメンバーで固めた、リピダルの約20年ぶりのスタジオ録音作品になる。

このリピダルの新作は、リピダルのリピダルらしい個性満載。往年のメジャー・デビュー当時の、幽玄で浮遊感溢れるサステインの効いたエレクトリック・ギターが再現されている。しかし、フレーズの作りが現代的で、その音はノスタルジックでは無い、現代の新しい響きのするもの。キーボードの参加が目新しく、ハモンド・オルガンの音がリピダルのエレギに溶け込み、創造的で耽美的なユニゾン&ハーモニーを奏でる様は今までにリピダルには無い要素。

アルバム・タイトルの「Conspiracy」は「陰謀・謀略」の意。この盤を聴くと、リピダルはまだまだ深化している。この個性は全くブレていないが、この盤で聴かれる音はノスタルジーとは全く無縁。初期のリピダルの個性を現代のニュー・ジャズの要素と合わせてリコンパイルし、新しいリピダルの音世界を創造しようとしている様に感じる。それが「陰謀・謀略」であるなら、聴き手の我々としては全くウエルカムである。
 
 
 

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2020年10月26日 (月曜日)

ジョンスコの4ビート・ジャズ

ジョン・スコフィールド(John Scofield、以降、略して「ジョンスコ」)という、ほぼレジェンド級のギタリストって、フュージョン・テイストのコンテンポラリーなジャズから入って、ジャズ・ファンク、そして、ワールド・ミュージック志向なニュー・ジャズをやったり、個性的な、良い意味で「捻れた変態エレギ」を駆使して、新しいジャズ・ギターのイメージを拡げてきた。

ニュー・ジャズ志向の演奏も多々あるにも関わらず、今までに渡り歩いたジャズ・レーベルは、Enja(エンヤ)、Blue Note、Verve(ヴァーヴ)、EmArcy(エマーシー)などで、ECMレーベルでの録音が、2006年リリース(録音は2004年)の『Saudades』が初めてだったのは意外だった。そして、ニュー・ジャズの老舗レーベルで録音した盤が、意外や「メインストリーム志向」なアルバムだったとは驚いた。

John Scofield『Swallow Tales』(写真左)。Recorded March 2019年3月、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、John Scofield (g), Bill Stewart (ds), Steve Swallow (b)。キーボードレスのギター・トリオ編成。ドラムとベースのリズム隊は、レジェンド級の思索的なベーシスト、スワローと、変幻自在で柔軟なドラミングが身上のスチュワート。
 
 
Swallow-tales  
  
 
この盤のジョンスコは「メインストリーム志向」。パッキパキ硬派で4ビートが中心の「メインストリーム・ジャズ」を展開する。この盤でのジョンスコは不必要に「捻れない」。フレーズを伸ばすときに軽く捻るが、ジャズ・ファンクをやる時の様に大胆に捻れることは無い。エッジの丸い、芯の太いエレギの音色がフレーズの伸びの最後に捻れる。聴けば、やはり個性的な、唯一無二なギターである。

ニュー・ジャズっぽい、硬質で欧州的なベースを弾きまくるスワローが、意外とジョンスコとマッチするのだから、ジャズって面白い。そして、ジョンスコが4ビートなジャズをやる時、欠かさない存在になりつつある、ビル・スチュワートの4ビート・ドラミングも聴きもの。ポリリズミックな適度な手数のドラミングは新鮮な響きが満載だ。

アルバム全体の雰囲気が、ニュージャズ志向のECMレーベルぽくない音作りが意外に新鮮に響く。ジョンスコのエレギの志向に揺らぎが無いのがポイントで、その志向に応じて叩きまくスチュワートのドラミングもECMレーベルらしくなくて新鮮。そんなECMレーベルらしくないところに、ECMレーベルらしいスワローのベースが聴こえると何故かホッとするから不思議。実に聴き応えのあるECMレーベルの4ビート・ジャズである。
 
 
 

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2020年10月21日 (水曜日)

ECMのフュージョン・ジャズ

この盤を聴いた時、これって何時の録音、これってどこのレーベルのリリース、と思わず資料を見直した。Arild Andersen(アリルド・アンデルセン・写真右)が筆頭リーダー作である。アンデルセンはノルウェー出身のベーシスト。ECMレーベルのハウス・ベーシストの様な存在。ということは、ECMレーベルからのリリースなんだが、出てくる音は「ジャズ・ロック」風。硬派でメインストリーム志向のクロスオーバーな音に思わず身を乗り出す。

Arild Andersen『Molde Concert』(写真左)。1981年8月、ノルウェーの「The Molde Jazz Festival」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Arild Andersen (b), Bill Frisell (g), John Taylor (p), Alphonse Mouzon (ds)。しかし、ユニークなカルテット編成。ノルウェー出身の硬派なベーシスト、アンデルセンに、良い意味で変態捻れギタリストのフリゼール、そして、ジャズ・ファンクでならしたムザーンがドラム、そして、モーダルなピアニスト、テイラー。

このユニークな個性の集まりのカルテットが、フリゼールの「攻撃的で切れ味良く捻れる」エレギが8ビートに乗って弾きまくる。バンド全体がこのフリゼールのジャズ・ロックなエレギに引き摺られて、硬派でメインストリーム志向、モーダルで自由度が高い「エレジャズ・ロック」を展開する。音的にはクロスオーバー・ジャズの雰囲気を引き摺っているが、テイラーのピアノは限りなくモーダルで、アンデルセンのベースは明確に「純ジャズ」なベース。
 
 
Molde-concert  
 
 
録音年は1981年、フュージョン・ジャズの全盛後期であるが、この盤の「ジャズ・ロック」は大衆に迎合した俗っぽいジャズ・ロックでは無い。リズム&ビートとフレーズの展開は「ジャズ・ロック」風を踏襲してはいるが、演奏内容自体は、モーダルでかなり硬派な純ジャズ志向のパフォーマンスになっている。ムザーンのドラムが元気だ。フリゼールのロックテイストな捻れギターに触発されて、切れ味の良い、アーティスティックな8ビートを叩きだしている。

ECMレーベルらしからぬ、ポジティブで元気なドラム。この盤の内容、ECMレーベルなりのフュージョン・ジャズと感じた。それでも、メインストリーム志向のパフォーマンスは見事。アンデルセンのベースが、このジャズ・ロックな演奏をメインストリーム志向に留めている。強靱で確かなメインストリーム志向のベース。演奏全体のジャズ・ロック志向をものともせず、テイラーのピアノはモーダルなフレーズを叩き出す。

メインストリーム志向のジャズ・ロック、メインストリーム志向のクロスオーバー・ジャズ。全てを聴き終えた後、やはりこの盤の内容は、ECMレーベルならではのフュージョン・ジャズ。しかし、俗っぽくならずに、凛としたメインストリーム志向をしっかりキープしているところは、アンデルセンのベースとテイラーのピアノに因ることが大きい。さすがECMの総帥アイヒャーである。
 
 
 

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2020年10月18日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・190

チェコ出身の偉大なジャズ・ベーシストにして、ウェザー・リポートの創設者のひとりであるミロスラフ・ヴィトウス。1947年生まれなので、今年で73歳。まだまだ現役で活躍中。鋼の様にソリッドで粘りのあるピツィカート奏法と自由度の高いモーダルなベースラインが見事な個性。作曲家としてもその才能を遺憾なく発揮してきており、印象的でモーダルな曲を多数、作曲している。

Miroslav Vitous『Universal Syncopations』(写真左)。2002年、イタリアの「Universal Syncopation Studios」と、2003年、ノルウェーはオスロの「Rainbow Studios」での録音。ちなみにパーソネルは、Miroslav Vitouš (b), Jan Garbarek (ss, ts), Chick Corea (p), John McLaughlin (g), Jack DeJohnette (ds)。以降、2〜4曲目のみの参加で、Wayne Bergeron (tp), Valery Ponomarev (tp, flh), Isaac Smith (tb)。

基本編成は、ビトウス、ガルバレク、デジョネット、コリア、マクラフリンのクインテット構成。とりわけ、リーダーのビトウスのベース、コリアのピアノ、デジョネットのドラム、このリズム隊が非常に強力で創造的。このピアノ・トリオの演奏だけでも、十分に鑑賞に耐える。柔軟度と自由度が非常に高いモーダルなリズム&ビート。ファンクネス希薄ながら、うねるような乾いたグルーブ感がいかにもECMジャズらしい。
 
 
Universal-syncopations
 
 
さすがにリーダーのビトウスのアコースティック・ベースが素晴らしい。迫力満点、硬質に胴鳴りのする、ソリッドで切れ味の良い重低音ベースがぐいぐい迫ってくる。以前、若かりし頃は結構、飛んだり跳ねたりしていたのだが(笑)、さすがに、この盤の録音時は56歳。弾きっぷりは落ち着きを増し、紡ぎ出すフレーズも実に滋味溢れる、味わい深いフレーズがてんこ盛り。現代ジャズ・ベースのお手本の1つがこの盤に詰まっている。

そんなリズム隊をバックに、フロントを担当するガルバレクのサックス、そして、マクラフリンのギターが、これまた柔軟度、自由度の高い、創造的なモーダルなパフォーマンスを展開する。淀みの無い、流麗なアドリブ展開は、現代のモード・ジャズの最先端を行く、とても高度でアーティスティックなレベル。非常に迫力のあるパフォーマンス。

「New Series」によりクラシック指向を強めるECMサウンドであるが、この盤では、設立当初から1980年代辺りまでの「ニュー・ジャズ志向」の内容が展開されている。演奏するメンバーがメンバーだけにある意味「懐かしい響き」がする。が、当時の音からは、かなりステップアップしたモード・ジャズが展開されていて、懐古趣味で終わらない、さらに深化した、現代の「ニュー・ジャズ」がこの盤に詰まっている。好盤である。
 
 
 

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