2024年2月23日 (金曜日)

後を継ぐ者・ニタイのソロ盤

2018年、キース・ジャレットが脳卒中に倒れ、復帰の見込みが立たなくなって、キースの様な耽美的でリリカル、クラシック風味の創造的なソロ・ピアノの担い手が見当たらなくなった。というか、この10年くらい、キース以外で、ソロ・ピアノのアルバムがめっきり少なくなったと感じている。

Nitai Hershkovits『Call On The Old Wise』(写真左)。2022年6月、スイス ルガノのコンサート ホール「Auditorio Stelio Molo RSI」での録音。ECMレコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Nitai Hershkovits (p)。イスラエル出身の若手有望ピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツのソロ・ピアノ盤である。

ニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)は、1988年2月21日イスラエル生まれ。モロッコ人の母とポーランド人の父の間に生まれる。15歳でピアノに転向、テルアビヴ近郊のジャズ・コンクールで何度か優勝したが、その後、ジャズとクラシック両方を学ぶ。そして、アヴィシャイ・コーエンのトリオに5年間在籍した後(2011~2016年)、NYに活動拠点を移動し、現在に至る。若手ジャズ・ピアニストの有望株である。

さて、このソロ・ピアノ盤、短いものは1分ちょっと、長くても4分ちょっとの短いパフォーマンスが18曲続く。が、曲毎のトーンとイメージが整っているので、1曲毎の曲の短さは気にならない。曲毎にキーやフレーズやタッチが異なるので、バリエーション豊かなロング・レンジのソロ・パフォーマンスにも聴こえる。
 

Nitai-hershkovitscall-on-the-old-wise

 
即興演奏を中心としたソロ・パフォーマンスで、ジャズの文脈を基本とするが、クラシックの音要素が見え隠れする。タッチは明確、フレーズは耽美的でリリカル。キースと比較すると、キースより弾き回しはドライで、感情移入も控えめ。フレーズの展開は詩的でシンプルで、キースよりもクラシック的要素は濃い。

スタジオ録音なので、よく吟味され、リハーサルされたであろう、一期一会の即興フレーズが止めどなく流れてくる。感情移入が控えめなので、フレーズの抑揚は少し地味に聴こえるが、弾き回しは色彩豊かで軽快で単調にはならないので、聴いていて飽きがこない。

親しみやすいメロディー、明確で暖かいタッチは、キースとチックの間を行くような感じの「ニタイならでは」のソロ・パフォーマンス。ピアノの腕前はかなりレベルの高いところにあって、そういう面でも、キースとかチックとかのソロ・ピアノの「後を継ぐ」逸材が現れ出た、という感じを強く持った。

マンフレート・アイヒャーがプロデュース。さすがアイヒャー、ソロ・ピアノのなかなかの逸材を発掘したなあ、と感心する。アイヒャーの慧眼恐るべし、である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年1月31日 (水曜日)

ECMのギター・トリオの秀作

3日ほど前まで、しばらくの間、冷たい北西の季節風が吹き荒れ、外出するのが憚られた。とにかく冷える。気温は上がらない。そんな日に外出〜散歩なんて、とんでもない。風邪をひいたらどうするんだ、ということで、暖房の効いた室内で、終日、読書とジャズ鑑賞に勤しむことになる。

こんな真冬の冷え冷えした日の昼下がり、暖かい室内で聴くジャズは、意外とECMレコードの「耽美的で静的でクリスタルでリリカル」な即興演奏メインの欧州風ニュージャズのアルバムが良い。真冬の寒い昼下がり、そんなECMの現代の欧州風ニュー・ジャズにじっくりと聴き耳を立てるのが僕の好み。

Wolfgang Muthspiel, Scott Colleyf & Brian Blade『Dance of the Elders』(写真左)。2022年2月、米国オークランドでの録音。ちなみにパーソネルは、Wolfgang Muthspiel (g), Scott Colley (b), Brian Blade (ds)。ヴォルフガング・ムースピールのギター、 スコット・コリーのベース、ブライアン・ブレイドのドラム、ピアノレスのギター・トリオ編成の演奏。

以前より聴いたことの無い、初聴きのアルバムに出会った時、聴く前にする幾つかの見極めポイントがあるんだが、その見極めポイントの一つに「ブライアン・ブレイドがドラムを担当するアルバムに駄盤はない」というのがある。このムースピール、コリー 、ブレイドの3者共同リーダーの新盤についても、ドラムにブレイドの名前を見つけて、これは聴いて大丈夫、と踏んで、初聴きと相成った。

ヴォルフガング・ムースピールは、オーストリア出身のギタリスト。1965年生まれなので、今年で59歳、還暦一歩手前のベテラン・ギタリスト。1989年に初リーダー作をリリースして以来、1〜2年に一枚のペースでリーダー作をコンスタントにリリース、特に、2014年の『Driftwood』から、ECMお抱えのギタリストとして、今回のアルバム含めて、5枚のリーダー作をECMからリリースしている。
 

Wolfgang-muthspiel-scott-colleyf-brian-b

 
ムースピールの名前を真っ先に挙げたのは他でもない、この3者共同リーダーの新盤については、共同リーダー作でありながらも、ムーズピールのギターが全面に押し出されていて、このムースピールのギターを心ゆくまで堪能できるアルバムとして仕上がっている。

少しくぐもった、ストレートな伸びの素性の良いギター。明らかに欧州風でECM好みの「耽美的で静的でクリスタルでリリカル」なギターの音世界。冒頭の1曲目「Invocation」から、明らかにECMレコードの音の傾向をしっかり踏まえていて、録音も含め、ECMレコードの音世界を堪能できる。

フォーキーで耽美的なムースピールのギターが心地良い響き。今回の新盤ではクラシックな響きも見え隠れする。そんなムースピールの魅惑的なギターを、コリーのソリッドで重量感溢れるベースと、ブレイドの変幻自在、硬軟自在、緩急自在でポリリズミックなドラムがしっかりサポートしている。

そして、このムーズピールのギター、コリーのベース、ブレイドのドラムの3者一体となった、濃密なインタープレイな展開も聴き応え満点。よくよく聴けば、コリーのベースもかなりゴリゴリアコベの低音を轟かせ、ブレイドのドラムもかなりダイナミックでスケールの大きいドラミングを披露している。それでいて、ダイナミックな展開の傍で、繊細でスリリングな表現も抜群。

なるほど「3者共同リーダー」なのも納得、3者均等の素晴らしいパフォーマンスである。ECMの音世界、欧州的な響きが芳しい。即興演奏が基本のギター・トリオのパフォーマンス。そんなECMの現代の欧州風ニュー・ジャズは聴き応え十分。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年1月30日 (火曜日)

アレッシの『It’s Always Now』

ラルフ・アレッシは、1963年3月5日、米国SFO生まれ。今年で61歳の大ベテラン・トランペッターである。が、これまでかなりマイナーな存在だった。というか、僕はこのアルバムで出会うまで、アレッシの名前に馴染みが無かった。

それもそのはずで、アレッシは基本的に学者であり研究者。カリフォルニア芸術大学で、ジャズ・トランペット演奏で学士号、ジャズ・ベース演奏で修士号を取得している。そして、教育者として、2001年にニューヨークのブルックリンに即興音楽学校を設立している。

初リーダー作は1999年。マイナー・レーベルからのリリース。アレッシのディスコグラフィーを見ていると、初リーダー作から7枚ほどマイナー・レーベルからリーダー作がリリースされていたが、突如、9枚目のリーダー作『Baida』(2013年)が、老舗のメジャー・レーベル、ECMレコードからリリース。

以来、今回の『It's Always Now』まで、4枚のリーダー作がECMからリリースされている。そして、今回、やっと、アレッシのトランペットを聴くことが出来た。まあ、そんな感じのジャズ・フィールドでの活動なので、アレッシの名前に馴染みがなくても仕方がない。

Ralph Alessi Quartet『It's Always Now』(写真左)。2021年6月の録音。ECMレコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Ralph Alessi (tp), Florian Weber (p), Bänz Oester (b), Gerry Hemingway (ds)。ECMレコードでの4枚目のリーダー作になる。
 

Ralph-alessi-quartetits-always-now

 
このアルバムを聴き始めて、まず、アレッシのトランペットについては、とても素性が良く、欧州ジャズ的な端正で癖のない、ブリリアントで綺麗に鳴るトランペット。テクニックは上々、今回はアレッシのトランペット1管のワンホーン・カルテットなんだが、アレッシのトランペット一本でフロントをやり切っている。相当にテクニック的に優れていることが良く判る。

始めの頃は、ブリリアントでストレートな良い音のするトランペットで、静的な「ネオ・モーダル」な即興演奏メインの展開の曲を吹き進めていく。音はさすがに「欧州調」なんだが、ECMらしからぬ「ネオ・ハードバップ」な音世界に、ECMも柔軟になったなあ、と思いながら聴き進めると、徐々に静的な音世界が怪しくなってくる。

曲が進むにつれ、徐々に徐々にフリーに傾いていく。しかも演奏の雰囲気は一気にアグレッシヴ。静的な音世界から、音数の多い自由即興な音世界に早変わり。これには、ちょっとビックリ。それでも、フリーと言っても、内容的には、欧州的で整った、節度をわきまえた即興演奏で現代音楽風。

ECMの「サウンド・カラー」からは逸脱していない、ほどよく抑制が効いた素性の良いフリーな展開なので、耳につくことは無い。ギリギリ、限りなく自由度の高いモード・ジャズと解釈することもできるアーティステックなフリー展開。

バックでリズム隊を担う、ピアニストのフロリアン・ウェーバー、ベースのベンズ・オースター、ドラマーのゲリー・ヘミングウェイというトリオも、アレッシのトランペットをしっかりサポートしていて立派。

ラルフ・アレッシのトランペットの優れた個性を確認することが出来る、なかなかの内容のリーダー作。内容的には、米国ジャズの様なファンクネスは皆無で、コマーシャルな要素も皆無だが、欧州の「現代の即興演奏をメインとしたニュー・ジャズ」として、聴き味良好なワンホーン・カルテットの佳作。マンフレート・アイヒャーのプロデュースの賜物でしょう。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年1月24日 (水曜日)

デュオ盤『Crystal Silence』再び

『Return To Forever』と『Light As A Feather』の名盤2枚で、リリカルでメロディアスなユートピア志向のサウンドをメインとした「クロスオーバーなエレ・ジャズ」を表現したチック・コリア。

しかし、音楽性のバリエーションが豊かなチックは、その傍らで、メインストリーム系の純ジャズにも、しっかりと手を染めている。ただし、チックは旧来のハードバップをなぞることは無い。必ず、新しい「何か」にチャレンジする。この時点で、チックが手がけたのは「デュオ」。あの名デュオ、コリア&バートンの誕生である。

この名デュオの結成の経緯については以下の通り。1972年、ミュンヘンで開催されたジャズ・フェスで、コリアとバートンはデュオによるジャム・セッションを披露する。それを聴いていたECMの総帥プロデューサーのマンフレート・アイヒャーが、コリアとバートンに「デュオ盤」の制作を持ちかけた。つまりは、この名デュオは、アイヒャーの提案によって結成されたらしい。

Chick Corea & Gary Burton 『Crystal Silence』(写真左)。1972年11月6日、オスロ、タレント・スタジオで録音。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (p), Gary Burton (vib)。ECMレコードからのリリース。プロデューサーは当然、マンフレート・アイヒャー。以降、チックが亡くなるまで、不定期にアルバムをリリースしライヴを敢行した「名デュオ」のファースト盤である。

透明な響きとロマンティシズム。チックとバートンの「共通の音の質と志向」が、この盤で出会った。デュオというフォーマットは、簡単そうに見えて難しい。まず「音の質と志向」が同質のものでないと苦しい。また、お互いの音が重なったり被ったりしてはいけないし、フロントに出るタイミングとバッキングに回るタイミングが一致していなければ、バラバラな演奏になる。
 

Crystal_silence_1  

 
片方が目立ちすぎてもいけないし、引っ込み思案でもいけない。その辺の「あうん」の呼吸と、相手の音を聴きながらの、機微を心得た、臨機応変なインプロが重要になる。それって、双方に高度なテクニックと音楽性が備わっていないと出来ない仕業。このチックとバートンのデュオは、その「デュオ」に関する必要な事柄が、奇跡的に全て双方に揃った、稀有なデュオ・ユニットである。

チックとバートンは、いとも簡単に、この難度の高い「デュオ」のフォーマットを征服する。この盤を聴けば、恐らくたいていの人は「デュオって意外と簡単やん」と感じるに違いない。それほど、チックとバートンは、自然にシンプルに、ポジティヴに柔軟に、ピアノとヴァイヴのデュオ演奏を紡ぎ上げていく。

さて、チックとバートンのデュオ盤と言えば、この1972年の『Crystal Silence』にとどめを刺す、と言って良い位の素晴らしい出来、奇跡的に充実した内容となっていて、収録されたどの曲も素晴らしい出来。

とりわけ、冒頭の「Senor Mouse」、5曲目の表題曲「Crystal Silence」、そしてラストの「 What Game Shall We Play Today」の出来が際立っている。適度な緊張感に包まれた、とてもスリリングでリリカルな、躍動感溢れるデュオ演奏。即興の妙が芳しく、ロマン溢れるフレーズがとても美しい。

聴けば判る。素晴らしい不滅のデュオ盤。両人フロントに立ってのユニゾン&ハーモニーは絶妙。フロントに立ったチックのソロもバートンのソロも素晴らしい。バックに回ったチックもバートンも、絶妙に機微を心得た、ハイ・テクニックで切れ味の良いバッキングを聴かせてくれる。

ちなみに、このデュオという演奏フォーマットについては、特にバートンは当初、「リズム・セクション無しで、ヴァイブとピアノだけの演奏を1時間も聴きたがるオーディエンスなんているのだろうか」と猜疑心を抱いていたという。しかし、そのパフォーマンスは歴史に残るほどの素晴らしさで「大当たり」。ECMという欧州ジャズのレーベルだからこそ出来た盤であり、アイヒャーの慧眼の成せる技であった。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年1月23日 (火曜日)

名盤『Light As A Feather』再聴

大傑作『Return To Forever』の録音が1972年2月、リリースが1972年9月。次作の録音が1972年10月。『Return To Forever』のアルバムとしての出来と評判を確認して、満を持しての次作の録音である。この次作、チックの、そして、バンド「リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)」の揺るぎない自信が満ち溢れた傑作に仕上がった。

Chick Corea & Return To Forever『Light As A Feather』(写真)。1972年10月8, 15日の録音。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (el-p, Fender Rhodes), Stanley Clarke (b), Flora Purim (vo, perc), Joe Farrell (ts, ss, fl), Airto Moreira (ds, perc)。チック・コリア率いる「リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)」の2枚目のアルバム。

タイトルの「Light As A Feather」は直訳すると「羽のように軽い」。前作『Return To Forever』で提示された、リリカルでメロディアスなユートピア志向のサウンドをメインとした「クロスオーバーなエレ・ジャズ」をベースに、ポップでメロディアスな面を全面に押し出した音世界。つまり、この盤に詰まっているのは「羽のように軽い」クロスオーバー・サウンドである。

評論家の方々やジャズ・ファンの方で『Light as a Feather』は、前作『Return to Forever』と比べてポップになって、神秘性、緊張感が薄れて「イマイチ」なんて言われることがあるが、的はずれも甚だしい。そもそも、アルバム・コンセプトが違う。チックがこのRTFで表現するサウンドはバリエーション豊かで圧倒的に幅広。安易に前作のサウンドを踏襲することはしないだろう。

当盤のコンセプトは「羽のように軽い」クロスオーバー・ジャズ志向である。そう解釈すればこの盤の評価は座りが良くなる。そして、この「羽のように軽い」クロスオーバー・ジャズ志向を濃厚に表現しているのが、チックの弾く「フェンダー・ローズ」である。チックの弾くフェンダー・ローズの音色・フレーズが、この盤の音世界の志向を決定付けている。
 

Chick-corea-return-to-foreverlight-as-a-

 
そもそも、以前より、チックのフェンダー・ローズは凄い。ローズにはローズなりの弾き方というものがあって、ローズをアコピのように弾いても何の意味も無い。コリアは、ローズならではの、ローズの特性を活かした弾き方が出来る第一人者である。

かのマイルスが電気化していった時、ローズをアコピの様にしか弾けない(弾かない?)ハービーに代わって、マイルス・グループのレギュラーとなったのがチック。あのマイルスが、チックのローズの弾き方にはたいそう満足したというから凄い。確かに、ローズって、その音の表現という面で、こんなに可能性を秘めた楽器だったんだ、とチックの演奏を聴いて、強く思ったのを覚えている。

そんなローズの幅のある表現の中で、この盤では、チックはローズの「ポップでメロディアスな表現」を引き出し、「羽のように軽い」クロスオーバー・ジャズ志向のフレーズを弾きまくる。冒頭「You're Everything」から「Light as a Feather「Captain Marvel」「500 Miles High」「Children's Song」と、チックのポップでメロディアスなローズの響き、フレーズが満載である。

そして、極めつけは、何と言っても、ラストの名曲・名演「Spain」。「アランフェス協奏曲」をイントロに用いた、スパニッシュな雰囲気満載の人気曲。フローラ・プリムの爽やかで神秘的な歌声と、チックの硬軟自在、緩急自在、変幻自在の「ポップでメロディアスな」ローズの弾きっぷりが堪らない。

この『Light As A Feather』は「演奏の親しみやすさ」と「バンド全体の演奏能力の高さ」がバランス良くミックスされた、ポップでメロディアスなクロスオーバー・ジャズ。前作の『Return to Forever』は「硬」、当作の『Light As A Feather』は「軟」。チックは自らの新しい音志向を2枚のアルバムで「硬軟」の双方向から表現した、と言える。見事である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年1月22日 (月曜日)

名盤『Return to Forever』再聴

ECMでの録音、マンフレート・アイヒャーとの出会い、欧州ジャズとの触れ合い。このあたりが良かったのだろうか。チック・コリアは、自由度の高い硬派なモード・ジャズ〜フリー・ジャズへの傾倒から、リリカルでメロディアスなユートピア志向のサウンドをメインとした「クロスオーバーなエレ・ジャズ」に転身した。

Chick Corea『Return to Forever』(写真左)。1972年2月の録音。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (el-p), Joe Farrell (fl, ss), Stan Clarke (b), Airto Moreira (ds, perc), Flora Purim (vo, perc)。ジャズのアルバムの中で一番好きな盤を一枚だけ挙げよ、と言われたら、僕はこの盤の名を挙げる。僕にとっての「永遠の名盤」の中の一枚である。

フュージョン・ブームの先駆けとなった記念碑的名盤、と良く言われるが、それは違うだろう。フリー・ジャズによる、従来の「音楽の本質」の放棄の後、必然として現れた、新しいモダン・ジャズの観念に基づいた「音楽の本質」の追求の一つの成果が、この『Return to Forever』だろう。

それほど、この盤には、音楽の美しさ、音楽を演奏することの喜び、そして、音楽を愛でることの楽しみ、が溢れている。この盤の演奏内容は文句の付けようがない。フュージョン・ブームの先駆けといわれるので、ソフト&メロウなリラクシング系の癒し音楽を思い浮かべる方が多いと思うが、それはとんでもない誤解である。

この盤は全編に渡って印象的なフレーズ満載であるが、演奏の根幹は「骨太なメインストリーム・ジャズ」。ハード・バップな要素から、モード・ジャズからフリー・ジャズな要素まで、1972年の録音時点での「純ジャズ」の要素を包含し、クロスオーバーな8ビートに乗せて、演奏者全員が印象的なフレーズとリフをかましまくる。それはそれは素晴らしい技の応酬であり、目眩く印象的なフレーズとリフの嵐である。
 

Return_to_forever  

 
全編に渡って、チックのフェンダー・ローズが美しい。これだけ、ハイ・テクニックに裏打ちされた、様々な美しい響きを伴ったフェンダー・ローズは「なかなか聴けない」。即興演奏ベースのフェンダー・ローズを演奏させたら、チックの右に出る者はいないだろう。

そのローズの音に絡む、スタンリー・クラークのウッド・ベース。重低音溢れ、ブンブンと唸りを上げる超弩級のベース音。しかし、チックのフェンダー・ローズに最適に絡んでいるので、全く耳障りでは無い。そのバックで、様々なパターン、音色のリズムを供給するアイアート・モレイラのドラム&パーカッション。スタン・チック・モレイラ、この3者のリズム・セクションの音は凄まじく美しい。

唯一無二、空前絶後な「フェンダー・ローズ」+「ビート&リズム」の上で、吹き上げられるジョー・ファレルのソプラノ・サックスとフルート、そして、 フローラ・ピュリムのボーカルは、舞い上がる様な飛翔感を持って、ユートピア的なサウンドの如く、ポジティブに明るく響く。

LP時代A面の1〜2曲目である「Return To Forever」〜「Crystal Silence」を聴いて、やっぱりジャズの演奏フォーマットって凄いな〜、と単純に感心する。LP時代のA面ラスト「What Game Shall We Play Today」を聴きながら、音楽ってジャンルじゃないよな〜、って強く思う。

LP時代のB面を占める、美しく躍動感溢れる名演・名曲「Sometime Ago 〜 La Fiesta」に至福の時を感じながら、ジャズを聴いていて良かったな〜、と再認識する。特に「La Fiesta」は素晴らしい。ジャズ曲の傑作の一曲である。

純ジャズの要素はもとより、フリー・ジャズ、フュージョン・ジャズ、ワールド・ミュージック、プログレッシブ・ロック、クラシック、などなど、チックがクールと思う音楽の要素がギッシリと詰まっている。それも、しっかりと整理され、しっかりとアレンジされているところがチックらしい。

基本的には、チックの生み出す音楽は「ぶれ」が無い。この『Return to Forever』には、チックの考えるジャズの全てが詰まっている。以降、チックはこの「チックの考えるジャズ」の中で展開されていく。圧倒的に幅広で奥行きのあるチックの音世界。そして、その成果の数々はジャズの音楽遺産の中で最高の部類にある。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2023年11月14日 (火曜日)

ラックナーの『Last Decade』

朝の冷え込みがずっと続いている。今日は朝から日差しがあったので、気温はそこそこ上がったが、日差しの無い曇天だと気温が上がらない。一週間ほど前まで、半袖で過ごしていたのになあ。これだけいきなり気温が下がると、体がついていかない。外へ出て、散歩するのもちょっと控えている今日この頃。

こういう気候の時は家にいて、少し暖房をつけた暖かい部屋でジャズを聴くのが良い。部屋の中で熱いコーヒーをすすりながらジャズを聴く。それも静的で耽美的でリリカルなニュー・ジャズだ。それに限る。静的で耽美的でリリカルなニュー・ジャズとくれば「ECMレーベル」のジャズ盤だろう(なんかこればっかりやなあ・笑)。

Benjamin Lackner『Last Decade』(写真左)。2021年9月6〜8日、フランスでの録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Benjamin Lackner (p), Mathias Eick (tp, voice), Jerome Regard (b), Manu Katche (ds)。師匠のブラッド・メルドーも称賛する、作曲とピアノの両方でその才能を発揮しているベンジャミン・ラックナーのリーダー作。

ラックナーのピアノは透明度が高く耽美的でリリカル。エコーが効いた、漂うが如く流れるが如く、秋の黄昏時の穏やかに輝く黄金色の光の様な、ブリリアントで温かみのある音色。決して、弾きまくらない、印象的にフレーズをゆったりと流していく。いかにもECMレーベルらしいピアノの音。
 

Benjamin-lacknerlast-decade

 
そんなラックナーのピアノをバックに、ロマンティシズム溢れる、耽美的でリリカルでブリリアントなマティアス・アイクのトランペットが大活躍。バリエーション豊かで説得力のあるアイクのトランペットはこの盤での「聴きもの」のひとつ。ノルウェー出身のアイクの耽美的でリリカルなトランペットの音色も、いかにもECMレーベルらしい音。

マヌ・カッチェのドラムが変幻自在、硬軟自在、緩急自在。演奏の場面場面で、そこの相応しいリズム&ビートを叩き出す。決して全面には出てこない。それでも、この耽美的でリリカルで、クールな躍動感のあるドラミングは見事。ラックナーのピアノとアイクのトランペットに効果的に絡み、効果的に鼓舞する。

そして、ジェローム・ルガールのベースが、オーソドックスではあるが、堅実で魅了的な、しなり豊かで硬質なベースラインが、的確にリズム&ビートを刻む。ルガールのベースラインがあってこそ、ラックナーもアイクも安心して、モーダルなアドリブ・フレーズを、ゆったりとしたスピリチュアルなフレーズを弾き込み、吹き込むことが出来る。

ドイツ系アメリカ人のラックナーが奏でる、いかにも欧州ジャズらしい、いかにもECMレーベルらしい音世界。従来の欧州ジャズのピアノの音には無かった「ブリリアントで温かみのある」音色が耳に新しく響く。この盤にも、ボーダーレスな欧州ジャズを具現化する「現代のECMレーベルの音」が溢れている。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ    【New】 2022.12.06 更新

    ・本館から、プログレのハイテク集団「イエス」関連の記事を全て移行。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・四人囃子の『Golden Picnics
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2023年11月12日 (日曜日)

「ECMのロヴァーノ」の新作です

寒い。とにかく寒い。気象通報によれば「年末年始頃の寒さ」。あの〜今はまだ11月の上旬なんですが。これだけいきなり寒くなると、外出するのも憚られる。こういう日は、冬の身支度をして、部屋の中で熱いコーヒーでもすすりながらジャズを聴く。それも耽美的でリリカルなニュー・ジャズだ。それに限る。

静的で耽美的でリリカルなニュー・ジャズとくれば「ECMレーベル」のジャズ盤だろう(なんかこればっかりやなあ・笑)。特に21世紀に入った後のECMの音は幅が広がってきた。ECMといえば「欧州ジャズ」の老舗なんだが、21世紀に入って、ボーダーレスになってきた。東欧的な音、米国的な音、イスラエルな音、音の幅が広がって「ワールド・ワイド」になってきている。

Joe Lovano, Marilyn Crispell, Carmen Castaldi『Our Daily Bread』(写真左)。2022年5月の録音。ちなみにパーソネルは、Trio Tapestry : Joe Lovano (ts, Tarogato, Gongs), Marilyn Crispell (p), Carmen Castaldi (ds)。ベースレス、テナー+ピアノ+ドラムの変則トリオ、ジョー・ロヴァーノのトリオ・タペストリーからの3枚目のアルバム。

ジョー・ロヴァーノ(Joe Lovano)は、アメリカのジャズ・サックス奏者。1952年12月29日生まれ。今年で71歳。大ベテランの域。初リーダー作は、1985年の『Tones, Shapes & Colors』。ちょうど、純ジャズ復古の時期に新鋭サックス奏者としてデビューしたので損をしている。純ジャズ復古のタイミングでカムバックしてきたベテラン・ジャズマンや、1960年代のハードバップを最良のジャズとして、その再現に精進した新伝承派ジャズマンに混じってのデビューだったので、目立ち損ねた感がある。
 

Joe-lovano-marilyn-crispell-carmen-casta

 
ECMレーベル独特の音世界の中での、ボーダーレスな「静的でスピリチュアルなジャズ」。即興演奏をメインとした、ボーダーレスなモード・ジャズをベースに、ECMお得意の「静的で耽美的でリリカルなニュー・ジャズ」が展開される。そんまニュー・ジャズの音世界にスピリチュアルな要素がしっかりと反映される。ECMにとって「新しい響き」ひとつ。

まず、ロヴァーノのサックスの音自体が「スピリチュアル」。そこに耽美的でリリカルなクリスペルのピアノが絡む。そして、このボーダーレスな「静的でスピリチュアルなジャズ」のリズム&ビートを、カスタルディのドラムがガッチリと支える。

ロヴァーノのサックスとクリスペルのピアノが醸し出す、耽美的でリリカルな音の広がり。その音の広がりに、カスタルディのシンバルがビートを刻み、印象的なメリハリを加える。典雅で流麗な、そして浮遊感溢れるバラードチックな展開には、思わずじっくりと聴き惚れてしまう。

今年のECMからリリースされた「静的なスピリチュアルなニュー・ジャズ」のアルバムの中でも白眉の出来。耽美的でリリカルな音の広がりだけでなく、リズム&ビートもしっかりと刻む。水墨画の様な仄かな暗さだけでなく、仄かに明るいブリリアントでくすんだ音の輝きもあり、アドリブ展開の巧みさと相まって、ジャズの持つ「即興の妙」を心ゆくまで楽しめる。良いアルバムです。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ    【New】 2022.12.06 更新

    ・本館から、プログレのハイテク集団「イエス」関連の記事を全て移行。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・四人囃子の『Golden Picnics
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2023年11月10日 (金曜日)

ドミニク・ミラー『Vagabond』

晩秋の雨の一日。午前中からそぼそぼ降り始めて、夕方からは、まとまって降る雨。こういう日は家でじっとしているに限る。外は北風に変わって気温は下がるが、室内はまだ保温が良いのか、23℃と過ごしやすい。窓の外は雨に煙る、晩秋の雨の日の風景。こういう日に聴くジャズは「ECM」が良い。

そぼ降る雨。鉛色の空。こういう天候の日は欧州系のジャズが良い。秋の黄昏時の穏やかに輝く黄金色の光の様な、ブリリアントでリリカルで叙情的な音。どこか翳りがあって、マイナー調のジャジーな響き。水墨画の如く濃淡のある静的な音の広がり。こういう欧州系のジャズについては、欧州ジャズの老舗レーベル「ECM」に求めるのが一番。

Dominic Miller『Vagabond』(写真左)。2021年4月の録音。ECMの2704番。ちなみにパーソネルは、Dominic Miller (g), Jakob Karlzon (p, key), Nicolas Fiszman (b), Ziv Ravitz (ds)。 ドミニク・ミラーのギター一本がフロントのカルテット編成。ドミニク・ミラーにとって、ECMレーベルでの3作目になる。

ドミニク・ミラーはアルゼンチン、ブエノスアイレス出身。1960年3月生まれなので、今年で63歳。この『Vagabond』録音時は61歳。ベテランの域に達した、プログレッシヴなギターが身上のギタリスト。ミラーは15歳の頃にロンドンに移り住んでいる。

ミラーはロック・ギタリストでもある。フィル・コリンズ『バッド・シリアスリー』やジュリア・フォーダム『微笑みにふれて』などに参加。特に有名になったきっかけは、1991年、スティングのアルバム『ソール・ケージ』への参加。その後、現在まで、ミラーはスティングのツアー、レコーディングに不可欠なギタリストであり続けている。
 

Dominic-millervagabond  
 

しかし、このECMレーベルで、ニュー・ジャズなリーダー作もリリースしている。いわゆる「二刀流」である。ただ、ロンドン在住経験のある、いわゆるブリティッシュ・ロックの体現者なので、元々、英国ではジャズとロックの境目が不明瞭。ロック畑のミュージシャンがジャズを違和感なくやったり、ジャズ畑のミュージシャンがロックを平気でやったりする。恐らく、ミラーもそんな「ギタリストの一人」なんだろう。

冒頭、印象的な掛け合いから始まる「All Change」が、この盤の音世界を決定づける。音の雰囲気は、秋の黄昏時の穏やかに輝く黄金色の光の様な寂寞感。これはもう、ECMレーベルお得意のリリカルで叙情的な「ニュー・ジャズ」の世界。欧州ジャズを決定づける哀愁感。

そこにミラーの「くすんだ音色の哀愁感溢れる」印象的なギターがスッと入ってくる。そして、要所要所で、寄り添うようなヤコブ・カールソンのピアノとのインタープレイが繰り広げられる。ホットではない、クールで静的な熱気を孕んだ印象的な音の絡み。

今回は、スウェーデンのピアニスト、ヤコブ・カールソンとイスラエルのドラマー、ジヴ・ラヴィッツが参加。ベーシストは前回参加のベルギーのニコラ・フィズマンが継続。このリズム・セクションが唯一無二。

北欧、イスラエル、そして、欧州ど真ん中のリズム&ビートが効果的に融合した様な、欧州ジャズ風の「多国籍」リズム・セクションが独特な雰囲気を醸し出す。この「多国籍」リズム・セクションが、このミラーのリーダー作独特の音世界の個性を、さらに濃厚なものにしている。

全曲合わせてのアルバム全体の所要時間は32分程度と短いが、それぞれの楽曲の内容が濃いので、その短さは気にならない。従来のECMの音と比べると、やや仄かに明るく、躍動感に溢れている。そんな現代のECMの音が実に印象的。エレクトリックもアコースティックもどちらのギターも優れたパフォーマンスを提供する。現代のECMのギター好盤の一枚だろう。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ    【New】 2022.12.06 更新

    ・本館から、プログレのハイテク集団「イエス」関連の記事を全て移行。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・四人囃子の『Golden Picnics
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2023年11月 2日 (木曜日)

ジャム・バンドなジョンスコ再び

ジョン・スコフィールド(John Scofield、以降、略して「ジョンスコ」)という、ほぼレジェンド級のギタリストって、フュージョン・テイストのコンテンポラリーなジャズから入って、ジャズ・ファンク、そして、ワールド・ミュージック志向なニュー・ジャズをやったり。個性的な、良い意味で「捻れた変態エレギ」を駆使して、新しいジャズ・ギターのイメージを拡げてきた。

John Scofield『Uncle John's Band』。2022年8月、米ニューヨーク州ラインベックのクラブハウス・スタジオでの録音。ちなみにパーソネルは、John Scofield (g), Vicente Archer (b), Bill Stewart (ds)。円熟の「ジャム・バンド仕様」盤だった『Combo 66』(2018年4月録音)のパーソネルからピアノを抜いたトリオ編成。

デビュー当時から、メンストリーム・ジャズ、ジャズ・ファンク、ジャム・バンド、この3つの演奏トレンドを行ったり来たりして、数々の名作を送り出してきたが、今回の新盤の基本コンセプトは「ジャム・バンド」。収録された演奏曲を見ると、いやはかバラエティーに富んでいることおびただしい(笑)。こんな曲がジャズになるんや、と感心する選曲ばかりが並ぶ。これ、ほんとに凄い。全ての収録曲が見事に「コンテンポラリー・ジャズ」化されている。

1970年台のロック曲から「Mr. Tambourine Man」(Bob Dylan) から、ニール・ヤングの「Old Man」(Neil Young)、「Uncle John's Band」(Grateful Dead) 。ミュージカル曲は「Somewhere」(From West Side Story, Leonard Bernstein)。ジャズのスタンダード曲からミュージシャンズ・チューンについては「Budo」(Miles Davis)、「Stairway To The Stars」や「Ray's Idea」。そして、スウィング、ファンク、フォークなど様々な要素を取り入れたジョンスコのオリジナル曲。
 

John-scofielduncle-johns-band

 
トリオとしての演奏レベルが非常に高く、かつ流麗。今回はピアノレスだが、その効果が如実に現れている。リズム&ビートがシンプルになった分、ジョンスコの「捻れ」エレギの個性が浮かび上がる。そんなジョンスコの「捻れ」エレギが、印象的な即興フレーズを流麗に力強く弾き進めていく。

バックのリズム隊も秀逸。ジョンスコの「捻れ」エレギの個性が浮かび上がる様な、硬軟自在、変幻自在なリズム&ビートは聴き応え十分。ジョンスコとの相性も良く、フロントのジョンスコのエレギを引き立て、鼓舞する。このリズム隊があって、ジョンスコは流れるような力感溢れる即興フレーズを気持ちよく弾き進めることが出来るのだろう。

今回はCDにすると2枚組のボリューミーな意欲作。次から次へと演奏が進み、プレイバックして捨て曲がなかったのだろう。確かに全14曲、緩んだところ、マンネリなところは全く無い。ジャズ者の方々のみならず、ジャム・バンドのファンの方々にも訴求する優れたアルバム。

しかし、こういう内容のアルバムがECMレーベルから出るとはなあ。総帥プロデューサーのマンフレート・アイヒャーの許容範囲も広くなったもんだ、と感慨に耽る秋の夕暮れ、である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ    【New】 2022.12.06 更新

    ・本館から、プログレのハイテク集団「イエス」関連の記事を全て移行。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・四人囃子の『Golden Picnics
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

AOR Bethlehemレーベル Blue Note 85100 シリーズ Blue Note LTシリーズ Blue Noteレーベル Candidレーベル CTIレーベル ECMレーベル Electric Birdレーベル Enjaレーベル jazz Miles Reimaginedな好盤 Pabloレーベル Pops Prestigeレーベル R&B Riversideレーベル rock Savoyレーベル Smoke Sessions Records SteepleChaseレーベル T-スクエア The Great Jazz Trio TRIX Venusレコード Yellow Magic Orchestra 「松和・別館」の更新 こんなアルバムあったんや ながら聴きのジャズも良い アイク・ケベック アキコ・グレース アダムス=ピューレン4 アブドゥーラ・イブラヒム アラウンド・マイルス アラン・ホールズワース アル・ディ・メオラ アンドリュー・ヒル アート・アンサンブル・オブ・シカゴ アート・ファーマー アート・ブレイキー アート・ペッパー アーネット・コブ アーマッド・ジャマル アール・クルー アール・ハインズ アーロン・パークス イエロージャケッツ イスラエル・ジャズ イタリアン・ジャズ イタリアン・プログレ インパルス!レコード ウィントン・ケリー ウィントン・マルサリス ウェイン・ショーター ウェザー・リポート ウェス・モンゴメリー ウエストコースト・ジャズ ウディ・ショウ ウラ名盤 エスビョルン・スヴェンソン エディ・ハリス エリック・クラプトン エリック・ドルフィー エルヴィン・ジョーンズ エンリコ・ピエラヌンツィ エンリコ・ラヴァ オスカー・ピーターソン オーネット・コールマン カウント・ベイシー カシオペア カーティス・フラー カート・ローゼンウィンケル カーラ・ブレイ キャノンボール・アダレイ キャンディ・ダルファー キング・クリムゾン キース・ジャレット ギラッド・ヘクセルマン ギル・エバンス クインシー・ジョーンズ クイーン クリスチャン・マクブライド クリスマスにピッタリの盤 クリス・ポッター クリフォード・ブラウン クロスオーバー・ジャズ グラント・グリーン グレイトフル・デッド グローバー・ワシントンJr ケイコ・リー ケニーG ケニー・ギャレット ケニー・ドリュー ケニー・ドーハム ケニー・バレル ケニー・バロン ゲイリー・バートン コンテンポラリーな純ジャズ ゴンサロ・ルバルカバ ゴーゴー・ペンギン サイケデリック・ジャズ サイラス・チェスナット サザンロック サド=メル楽団 サム・リヴァース サンタナ ザ・クルセイダーズ ザ・バンド ジャケ買い「海外女性編」 シェリー・マン シダー・ウォルトン シャイ・マエストロ ジェフ・テイン・ワッツ ジェフ・ベック ジェラルド・クレイトン ジミ・ヘンドリックス ジミー・スミス ジム・ホール ジャキー・マクリーン ジャコ・パストリアス ジャズ ジャズの合間の耳休め ジャズロック ジャズ・アルトサックス ジャズ・オルガン ジャズ・ギター ジャズ・テナーサックス ジャズ・トランペット ジャズ・トロンボーン ジャズ・ドラム ジャズ・ピアノ ジャズ・ファンク ジャズ・フルート ジャズ・ベース ジャズ・ボーカル ジャズ・レジェンド ジャズ・ヴァイオリン ジャズ・ヴァイブ ジャズ喫茶で流したい ジャック・デジョネット ジャン=リュック・ポンティ ジュニア・マンス ジュリアン・レイジ ジョシュア・レッドマン ジョニ・ミッチェル ジョニー・グリフィン ジョン・アバークロンビー ジョン・コルトレーン ジョン・コルトレーン on Atlantic ジョン・コルトレーン on Prestige ジョン・スコフィールド ジョン・テイラー ジョン・マクラフリン ジョン・ルイス ジョン・レノン ジョーイ・デフランセスコ ジョージ・ケイブルス ジョージ・デューク ジョージ・ハリソン ジョージ・ベンソン ジョー・サンプル ジョー・パス ジョー・ヘンダーソン スタッフ スタンリー・タレンタイン スタン・ゲッツ スティング スティング+ポリス スティービー・ワンダー スティーヴ・カーン スティーヴ・ガッド スティーヴ・キューン スナーキー・パピー スパイロ・ジャイラ スピリチュアル・ジャズ スムース・ジャズ スリー・サウンズ ズート・シムス セシル・テイラー セロニアス・モンク ソウル・ジャズ ソウル・ミュージック ソニー・クラーク ソニー・ロリンズ ソロ・ピアノ タル・ファーロウ タンジェリン・ドリーム ダスコ・ゴイコヴィッチ チェット・ベイカー チック・コリア チック・コリア(再) チャーリー・パーカー チャールズ・ミンガス チャールズ・ロイド チューリップ テテ・モントリュー ディジー・ガレスピー デイブ・ブルーベック デイヴィッド・サンボーン デイヴィッド・ベノワ デオダート デクスター・ゴードン デニー・ザイトリン デュオ盤 デューク・エリントン デューク・ジョーダン デューク・ピアソン デヴィッド・ボウイ デヴィッド・マシューズ デヴィッド・マレイ トニー・ウィリアムス トミー・フラナガン トランペットの隠れ名盤 トリオ・レコード ドゥービー・ブラザース ドナルド・バード ナット・アダレイ ニルス・ラン・ドーキー ネイティブ・サン ネオ・ハードバップ ハロルド・メイバーン ハンク・ジョーンズ ハンク・モブレー ハンプトン・ホーズ ハービー・ハンコック ハーブ・アルパート ハーブ・エリス バディ・リッチ バド・パウエル バリトン・サックス バリー・ハリス バーニー・ケッセル バーバラ・ディナーリン パット・マルティーノ パット・メセニー ヒューバート・ロウズ ビッグバンド・ジャズは楽し ビッグ・ジョン・パットン ビリー・チャイルズ ビリー・テイラー ビル・エヴァンス ビル・チャーラップ ビル・フリゼール ビートルズ ビートルズのカヴァー集 ピアノ・トリオの代表的名盤 ファラオ・サンダース ファンキー・ジャズ フィニアス・ニューボーンJr フィル・ウッズ フェンダー・ローズを愛でる フュージョン・ジャズの優秀盤 フランク・ウエス フリー フリー・ジャズ フレディ・ローチ フレディー・ハバード ブッカー・リトル ブラッド・メルドー ブランフォード・マルサリス ブルース・スプリングスティーン ブルー・ミッチェル ブレッカー・ブラザース プログレッシブ・ロックの名盤 ベイビー・フェイス・ウィレット ベニー・グリーン (p) ベニー・グリーン (tb) ベニー・ゴルソン ペッパー・アダムス ホレス・シルバー ホレス・パーラン ボサノバ・ジャズ ボビー・ティモンズ ボビー・ハッチャーソン ボブ・ジェームス ポップス ポール・サイモン ポール・デスモンド ポール・ブレイ ポール・マッカートニー マイケル・ブレッカー マイルス( ボックス盤) マイルス(その他) マイルス(アコ)改訂版 マイルス(アコ)旧版 マイルス(エレ)改訂版 マイルス(エレ)旧版 マックス・ローチ マッコイ・タイナー マル・ウォルドロン マンハッタン・ジャズ・オケ マンハッタン・ジャズ・4 マンハッタン・トランスファー マーカス・ミラー ミシェル・ペトルチアーニ ミルト・ジャクソン モダン・ジャズ・カルテット モード・ジャズ ヤン・ガルバレク ヤン・ハマー ユセフ・ラティーフ ユッコ・ミラー ラテン・ジャズ ラリー・カールトン ラリー・コリエル ラルフ・タウナー ラーズ・ヤンソン リッチー・バイラーク リトル・フィート リンダ・ロンシュタット リー・コニッツ リー・モーガン リー・リトナー ルー・ドナルドソン レア・グルーヴ レイ・ブライアント レジェンドなロック盤 レッド・ガーランド レッド・ツェッペリン ロイ・ハーグローヴ ロック ロッド・スチュワート ロン・カーター ローランド・カーク ローランド・ハナ ワン・フォー・オール ヴィジェイ・アイヤー ヴィンセント・ハーリング 上原ひろみ 僕なりの超名盤研究 北欧ジャズ 吉田拓郎 和ジャズの優れもの 和フュージョンの優秀盤 四人囃子 国府弘子 増尾好秋 夜の静寂にクールなジャズ 大江千里 天文 天文関連のジャズ盤ジャケ 太田裕美 寺井尚子 小粋なジャズ 尾崎亜美 山下洋輔 山下達郎 山中千尋 敏子=タバキンBB 旅行・地域 日本のロック 日本男子もここまで弾く 日記・コラム・つぶやき 日野皓正 書籍・雑誌 本多俊之 桑原あい 欧州ジャズ 歌謡ロック 深町純 渡辺貞夫 渡辺香津美 米国ルーツ・ロック 英国ジャズ 荒井由実・松任谷由実 西海岸ロックの優れもの 趣味 青春のかけら達・アーカイブ 音楽 音楽喫茶『松和』の昼下がり 高中正義 70年代のロック 70年代のJポップ

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー