2021年11月10日 (水曜日)

ストリーミング解禁の「恩恵盤」

ジャズにおいて、アルバムのネット経由のストリーミング聴きについては、かなり恩恵があるように思う。LP時代にリリースされたが、CD時代にリイシューされなかった音源や、一度CDでリリースされたがその後、廃盤状態になったままの音源が、一定数ある。

そんな廃盤状態の音源が、気が付けば、ストリーミング聴きの「サブスク・サイト」に、さり気なくアップされていたりする。今まで長らく廃盤状態だった音源が、ストリーミングで気が付いたら、すぐに聴ける。これが実に助かるのだ。

ECMレーベルがストリーミング解禁になって久しいが、ECMレーベルの音源がカタログ順にほぼ漏れなくリイシューされたのにはビックリした。当初、何らかの理由でストリーミング解禁されなかった音源も、現在、気が付けば、ほぼ漏れなくリイシューされている。アップル・ミュージックなどは、音質については「ハイレゾ」対応していて、録音の良いECMの音源が良い音で聴くことが出来るので、まったく有り難いことである

Jack Dejohnette's Directions『New Rags』(写真)。1977年5月、独LudwigsburgのTonstudioでの録音。ECM 1103番。ちなみにパーソネルは、Jack DeJohnette (ds, p), John Abercrombie (el-g, el-mandolin), Alex Foster (ts, ss), Mike Richmond (el-b, ec-b)。リーダーのポリリズミックな職人ドラマー、ジャック・デジョネットがピアノも兼ねた、カルテットな編成。
 

New-rags

 
このアルバム、何を基準にLPで廃盤にしたのか、理由が判らないのだが、LPではリリースされたが、CDリイシューされなかった音源である。21世紀になって、ストリーミング配信されたのにはビックリ。なんせ40年振りくらいの「再会」である。

パーソネルを見渡すと、なんとECMらしい、渋い人選であることか。出てくる音は、やはりECMらしい「ニュー・ジャズ」な音か、と想像したら、なんと、硬派でストイックな、米国モード・ジャズの最先端の、限りなく自由度の高い、創造性豊かな音が出てくるのだから、またビックリ。ただ、音的には、音のエコー含めて、どこまでもECMで、この音源、ECMの音世界の中では、かなり異質な内容だと改めて思う。

キースの「アメリカン・カルテット」の音を想起させる様な内容なのだが、この盤では、ピアノレス・カルテットの演奏が、限りなく自由度が高くて凄まじい。フリー的な展開もところどころあるにはあるが、絶対にフリーには傾かない。あくまで、伝統の範囲内に留まった、限りなく自由度の高いモード・ジャズ・オンリーで疾走する。かなりハイレベルなメインストリーム・ジャズである。

ECMの中の「米国モード・ジャズ」の最先端の演奏。それでいて、音の質、音の雰囲気は「欧州ジャズ」。僕の中で約40年ほど、その存在すら忘れ去られていた盤ではあるが(ECMレーベルのカタログ本に辛うじて、その存在は記されていた)、その内容は、当時のメインストリーム・ジャズの一級品。秀作である。
 
 
 
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2021年8月18日 (水曜日)

1970年代ECMの「隠れ名盤」

ECMレーベルの「ハウス・ジャズマン」達は、ECMレーベルの音のカラーにばっちりフィットしていて、ECMレーベルの音の統一感に大きく貢献している。総帥プロデューサーのマンフレート・アイヒャーのプロデュース力が強烈なのと、「ハウス・ジャズマン」達がもともと持っている「自然に発散する音のカラー」がECMレーベル向きなのと、その両方の相互作用の成せる技だろう。

Kenny Wheeler『Deer Wan』(写真)。1977年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Kenny Wheeler (tp, flh), Jan Garbarek (ts, ss), John Abercrombie (el-g, el_mandolin), Dave Holland (b), Jack DeJohnette (ds), Ralph Towner (12-string g (track 2))。カナダのトロント出身のフリューゲルホルン&トランペットの名手ケニー・ホイーラーの作品。

ECMレーベルのアルバムは、どれもが「ECMレーベルの音のカラー」が反映されているのだが、この盤は、それらに増して「ECMレーベルの音のカラー」が強烈に濃厚な内容。パーソネルを見渡すと、ギターにアバークロンビー、サックスにガルバレク、ベースにホランド、ドラムにデジョネット、2曲目のみだが12弦ギターのタウナー、という、当時のECMのお抱えジャズマンで占められている。
 

Deer-wan

 
1960年代後半からスタートしたECMレーベル。1970年代中盤にはレーベルのカラーが認知され、セールスも充実して、ECMがジャズ・レーベルとして基盤を確立。この盤が録音された1977年は、ECMレーベルが一番充実した時期。ここに、アイヒャーの強烈なプロデュースが入るのだから、そりゃ〜「ECMレーベルの音のカラー」が思いっ切り充満するよな〜。

ホイーラーの端正な浮遊感溢れるトランペットが幻想的。多重録音がその雰囲気を増幅する。そこに、これまたくすんだ浮遊感溢れるアバークロンビーのエレギが絡む。そこに、クールで硬質なガルバレクのサックスが切れ込む。緩急自在、硬軟自在なベース&ドラムのリズム隊は、ECM独特のニュー・ジャズなリズム&ビートを繰り出していく。

4ビートなど、スインギーなジャズとは全く異なる、ECMレーベルのニュー・ジャズな音世界ではあるが、その音世界の中で展開される即興演奏は、それはそれはアーティスティックで見事なもの。そういう意味でも、この盤にある演奏は立派な「ジャズ」である。この盤、我が国ではあまりそのタイトルが話題に上らないが、ECMレーベルにおける名盤中の名盤の一枚だと思う。
 
 
 
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2021年8月11日 (水曜日)

変わった素性のピアノ・ソロ盤

とても変わった素性のピアノ・ソロ盤もある。音を聴けば、明らかにキース・ジャレットなんだが、タッチが少し違う。ピアノのタッチが重き霧クラシック寄りなのだ。しっかり堅実、端正に鍵盤を叩き、押し込む。昔、社会人になりたての頃、「秘密の喫茶店」で、ママさんにブラインド・テストみたいに聴かされた盤なんだが、しばらく忘れていた。

Dennis Russell Davies『Keith Jarrett / Ritual』(写真)。1977年6月の録音。1982年、ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Dennis Russell Davies (p)。デニス・ラッセル・デイヴィスのソロ・ピアノ盤。

デニス・ラッセル・デイヴィスは米国ジュリアード音楽院出身のクラシックの指揮者。ピアニストでもある。本業は指揮者、ピアニストは副業の位置づけだが、クラシック・ピアニストとしても十分に認められているらしい。 1944年生まれなので、このソロ盤の録音時は、まだ33歳。若きクラシックの有望株である。

改めて、この盤、キース・ジャレット作曲のピアノ・ソロ曲を、デニス・ラッセル・デイヴィスがピアノで弾く、という、ちょっと変わったソロ・ピアノ盤である。くどいようだが、キースは作曲のみで、演奏はしていない。
 

Ritual-dennis-russell-davis

 
さすがに、キース・ジャレットの作曲なので、演奏のそこかしこに「キース節」が散りばめられている。演奏を聴いていると、演奏の構成自体は、キースのソロ・パフォーマンスと同様で、キースのソロ・ピアノの即興演奏をそのまま、楽譜に落とした様な趣である。しかし、しばらく聴いていて「これってキースやん」って判る位なので、キースの紡ぎ出すフレーズって、思いっ切り個性的なんだなあ、と改めて感心する。

デニス・ラッセル・デイヴィスのピアニストとしての個性はほぼ無い。キースと比較すると、キースより、ピアノ・タッチがしっかり堅実、端正に鍵盤を叩き、押し込んでいる。高音域の切れ味についてはキースの方が先鋭的。アブストラクトにフリーに即興演奏として自由度を追求することは無い。あくまで基本はクラシック・ピアノ。キースの譜面通りに弾き進めている様子が強く感じられる。

このピアノ・ソロ盤の中にあるのは、キース独特の手癖やフレーズ、音のカラーや重ね方で、そういう意味では、デニス・ラッセル・デイヴィスのクラシックのピアニストとしての技術は相当高いものが有るように思う。

しかし、ユニークなソロ・ピアノ盤である。ネット上でのアルバム評を見ていると、この盤をキースのソロ・ピアノ盤と勘違いしている向きもある。まあ、無理も無いですね。でも、確かに、このピアノ・ソロ盤、キースのソロ・パフォーマンスの代わりとしても楽しめる内容になっています。
 
 
 
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2021年7月21日 (水曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・92

ジャズマンの中には、あるタイミングで音の個性がガラリと変わるタイプがいる。ジャズのトレンドに乗るタイミングで変わるジャズマンもいれば、所属レーベルが変わって、そのレーベルのプロデューサーの意向で変わるジャズマンもいる。しかし、いずれの場合も楽器の「音の基本」や「音の響きや癖」は変わらない。

Richard Beirach『Elm』(写真)。1979年5月の録音。ちなみにパーソネルは、Richard Beirach(p), George Mraz (b), Jack DeJohnette (ds)。 当時は耽美的ピアニストの代表格の1人、リッチー・バイラークがリーダーのトリオ作品。ムラーツのベースとデジョネットのドラムの「リズム隊」が実に強力、かつ、バイラークとの相性が抜群。

バイラークのECMレーベルでの『Eon』『Hubris』『Elm』の耽美系3部作の中の一枚。この3部作は、明らかに「ECMレーベルの音」を具現化しており、ECMレーベルの総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーの自らの監修・判断による強烈な「美意識」を反映した音である。ECMレーベルの個性に照らしあわせて、リリカルで明快、クールで耽美的という、バイラークのピアノの個性を最大限に引き上げた音である。
 

Eim

 
リズム隊がムラーツとデジョネットだからだと思うが、3部作の中でもダイナミックな展開になっている。ただ、ジャジーな雰囲気やファンクネスは希薄で、乾いたクリスタルな4ビートもしくは8ビートで、インプロビゼーションが展開される。このリズム隊が、バイラークのピアノの弾き回し感とピッタリ合っていて、多弁なバイラークが活き活きと弾き回している。

アイヒャーの強烈なプロデュースによって、バイラークのピアノの内面にある哀愁感が増幅されている。モーダルな弾き回しではあるが、決して「間」を活かした弾き回しでは無い。どちらかと言えば、多弁でバップな弾き回しである。が、決してうるさくない。ECM独特の深いエコーも邪魔にならない。ECMレーベルの音をよく理解して、バイラークがそのピアノの音をコントロールしているのだ。

このトリオ演奏はバイラークのキャリアの中でも「白眉の出来」。この後、音楽的意見の相違からマンフレート・アイヒャーと袂を分かつことになるのだが、この盤の優れた内容については揺らぐことは無い。バイラークのこの『Elm』を含む「耽美系3部作」は、アイヒャーの強烈なプロデュースと、それに100%応えたバイラークのパフォーマンスの「賜(たまもの)」である。
 
 
 
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2021年7月16日 (金曜日)

ECMお抱えベーシストの秀作

欧州ジャズは、米国ジャズと全く異なる音作り、全く異なる進化を遂げ、21世紀に入っては、更なる深化が進んでいる。一番顕著な例が「ECMレーベル」の存在。ECMレーベルは、米国ジャズの影響を殆ど受けず、どちらかと言えば、北欧ジャズ、独ジャズの影響を参考にしつつ、即興演奏を前面に押し出した、独自の「ニュー・ジャズ」という音世界を創造していった。

Eberhard Weber『The Following Morning』(写真)。1976年8月の録音。ECMの1084番。ちなみにパーソネルは、Eberhard Weber (b), Rainer Brüninghaus (p, key), Oslo Philharmonic Orchestra (cello, French-horn, oboe)。ECMレーベルお抱えのベーシスト、エバーハルト・ウェーバーの3枚目のリーダー作になる。ジャケットは、ウェーバーの奥様マヤさんのペインティング。この盤の音世界をよく表している。

リーダーのベーシスト、エバーハルト・ウェーバーが我が国で話題になることは殆ど無かった様に思う。単にコマーシャルなジャズマンでは無かったので、我が国のレコード会社、ジャズ評論家が取り扱わなかっただけだろう。ウェーバー自身は優秀なベーシストであり、現代音楽をベースとした即興芸術としてのジャズの優秀な作曲家でもある。この盤以外にも、優れたリーダー作やサイドマンとして参加した音源を沢山残している。
 

The-following-morning  

 
構成楽器はベースとピアノ、キーボード、そして、チェロ、フレンチホルン、オーボエの3種のクラシック楽器のみ。打楽器を外したこのシンプルな構成で、この盤の様に「幽玄でフォーキーで耽美的、時折フリーキー」な音世界を創り出している。シンプルな構成ながら、音の厚み、広がりが効果的。間と音の広がりを上手く調和させた音世界は、まさに「現代音楽をベースとした即興芸術としてのジャズ」である。

調性と無調を効果的にミックスさせた即興演奏は傾聴に値する。「調性部分」の旋律は主にウェーバーのベースがソロ弾きで担当する。ピアノ、キーボードは優れた伴奏とサポートを提供し、ウェーバーのベースとのユニゾン&ハーモニーは耽美的でリリカル。そして、チェロ、フレンチホルン、オーボエの3種のクラシック楽器が「音の厚みと広がり」を創り出すのに貢献している。

従来のジャズと呼ぶにはビート感が希薄で優しく柔らかい。クラシックと呼ぶには、即興性が高く、あまりにモダン。ポップスと呼ぶには妖しく幽玄。当時は「ニュー・ジャズ」と呼ばれたが、今の耳には、洗練されたフュージョン(融合)・ミュージックに響く。即興性が高く、アブストラクトな面も垣間見え、現代の「静的なスピリチュアル・ジャズ」として、再評価しても良い内容である。
 
 
 
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2021年7月 3日 (土曜日)

アバークロンビー入門のライヴ盤

ジャズのエレクトリック・ギター盤を聴き直し始めて、ジョン・アバークロンビー(John Abercrombie)に再会した。ECMレーベル専属ギタリストに近い位置づけで、アイヒャー主導のECM独特の「ニュー・ジャズ」な雰囲気の中、個性的でストレートなエレクトリック・ギターを聴かせてくれる。特に、その即興演奏が独特な響きで、アバークロンビーの個性を唯一のものにしている。

『John Abercrombie / Marc Johnson / Peter Erskine』(写真左)。1988年4月21日、ボストンでのライヴ録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、John Abercrombie (g, g-synth), Marc Johnson (b), Peter Erskine (ds)。ジョン・アバークロンビーがリーダーのキーボードれすのトリオ編成。アバークロンビーのギターの個性が良く判る編成である。

リーダー作の半分以上がECMレーベルからのリリースになる。アバークロンビーのギターはECMレーベルの「音のカラー」に一番フィットしている。アバークロンビーはニューヨーク州ポートチェスター出身ながら、彼のギターにはファンクネスは希薄。

初リーダー作がECMからのリリースで、そのまま、彼のギターはECM好みの「欧州ジャズ志向のソリッドでストレートで、プログレッシヴなギター」が個性となったと思われる。それほど、彼のギターは、ECMの音の個性にジャスト・フィットしている。
 

John-abercrombie-marc-johnson-peter-ersk

 
そんなアバークロンビーのエレギの個性がとても良く判る盤がこの盤である。彼の最大の個性は、その即興演奏にあると思っていて、デリケートでストレートでメロディアスで柔軟性溢れる即興演奏は、彼のエレギの独特の響きと併せて、しばらく聴けば、アバークロンビーのエレギと判る。このアバークロンビーのギター、好きになったらとことん填まること請け合い。

ベースのマーク・ジョンソンとドラムのピーター・アースキンが、これまた、アバークロンビーのギターの個性を引き立たせるのに恰好のリズム隊で、アバークロンビーのギターの様々な表現に的確にレスポンスする。特に、アースキンの変幻自在なドラミングが素晴らしい。特にこの盤、ライヴ録音だけのその柔軟性が良く判る。

ジャズの即興性という切り口を明確に伝えてくれるライヴ盤である。ECMのアルバムとしては、珍しく4ビートの演奏が多く収録されていて、スタンダード曲が4曲も入っている。

そういう意味では、アバークロンビー入門盤としても取っ付き易い盤で、ジャケ・デザインはECMらしくなく「やっつけ」風だが、このジャケ・デザインに怯むこと無く、アバークロンビーのエレギを体験して頂きたい。
 
 
 
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2021年6月25日 (金曜日)

切々と叙情的な変則トリオ

ジャズの演奏形態って、これが絶対という「定型」が無い。例えば「ピアノ・トリオ」を例に取ってみても、基本は「ピアノ+ベース+ドラム」なんだが、「ピアノ+ベース+ギター」というのもあるし、「ピアノ+ベース+サックス」というものある。基本的には楽器同士の相性をベースに編成するが、相性の悪い楽器同士で編成を組むケースもある。つまりは「何でもアリ」なんですね(笑)。

Carla Bley, Andy Sheppard & Steve Swallow『Trios』(写真左)。2013年4月の録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、’Carla Bley (p), Andy Sheppard (sax)、Steve Swallow (b)。ピアノ・トリオ編成とはいっても、ピアノ+ベース+サックスという、ECMレーベルらしい、捻った編成のトリオである。

自由度の高いピアノを弾くカーラ・ブレイという印象が強いが、この盤でのカーラのピアノは、意外ではあるが、とても叙情的でリリカル。欧州ジャズらしい響きであり、ECMらしい響きでもある。収録曲5曲全て、カーラ・ブレイの作曲。それぞれの曲の出来が良く、作曲者本人、自らがピアノを弾くので、やはり、当然のことながら内容が良い。
 

Trios-carla

 
カーラのピアノに、アンディ・シェパードのサックスが効果的に絡む。シェパードのサックスの響きも実に「欧州的でリリカル」。そんなピアノとサックスの相乗効果で、このアルバム全体の雰囲気である「切々と叙情的で欧州的な」響きが増幅される。ドラムが無い分、このピアノとサックスの絡みが詳細に渡って聴き取ることが出来るので、この盤の全体に漂う「切々と叙情的で欧州的な」響きを十分に堪能することが出来る。

そして、カーラとシェパードのサックスの絡みをガッチリとサポートするのが、スワローのベース。スワローのベースは「エレクトリック」。カーラのピアノのタッチが硬質で切れ味が良く、そして、シェパードのサックスも同様に音が固くて切れ味が良い。そんなピアノ&サックスを、スワローのエレベ(エレクトリック・ベース)が包み込む様にサポートする。このピアノとサックスをサポートするベースはやはり「エレベ」が最適だろう。

ドラムレスの「ピアノ+ベース+サックス」という変則ピアノ・トリオであるが、ドラムレスが正解だし、ベースは「エレベ」が正解。プロデュースは「マンフレート・アイヒャー」。へ〜っ、カーラ・ブレイのセルフ・プロデュースやないんや。ということは、アイヒャーのプロデューサーとしての手腕、まだまだ衰えていない、ということになる。凄いなあ、アイヒャー。
 
 
 

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2021年6月 3日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・206

ジャズは米国だけのものでは無い。欧州においては、1950年代半ばには、独特の響きと雰囲気を持った「北欧ジャズ」が、同時期に英国ジャズも出現していた。あと有名なエリアとしては、フランス、ドイツ、イタリアが挙げられる。イタリア・ジャズについては、第二次世界大戦にて降伏した後、イタリア国内に米国文化が流入、その中にジャズがあった。1950年代には音楽文化の1ジャンルとして定着し、1960年代に最初の絶頂を迎えている。

21世紀に入ってから、ネットでジャズの情報の流通速度が格段に速くなったこともあって、欧州各国で「純ジャズ復古」の動きが拡散し、特にイタリアではその傾向が強く、加えて、若い才能あるジャズマンが多く輩出されたこともあって、新旧のジャズマン入り交じった、イタリアならではの「ネオ・ハードバップ」の好盤が多くリリースされている。

Enrico Rava & Stefano Bollani『Third Man』(写真左)。2006年11月の録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Enrico Rava (tp), Stefano Bollani (p)。イタリアを代表する大御所トランペッター、エンリコ・ラヴァと、精鋭ピアニストのテファノ・ボラーニの2人によるデュオ作品。まず、ピアノとトランペットのデュオという演奏形態からして「珍しい」。選曲がユニークで、有名なジャズ・スタンダード曲は見当たらない。
 

The-third-man
 

ブルーノ・マルティーノ、ジョビン、モアシル・サントスなどをチョイスしているところが「曲者」っぽくって好感が持てる。ちょっと古い録音になるが、当時のイタリア・ジャズのレベルの高さを体感出来る素晴らしい内容。イメージ的には、ピアノは旋律のみならず、打楽器とベースも兼ねることが出来るオールマイティーな楽器なので、ピアノをリズム隊に見立てた「トランペット主体のワンホーン」風かと思ったら「違った」。

ラヴァのトランペット、ボラーニのピアノ、双方、秘術を尽くした、パッキパキにテンション張った、凄まじいほどの即興性溢れるインタープレイの応酬。まず、ボラーニのピアノの弾きっぷりが見事。旋律とリズム&ビートの両方の役割を、いともたやすそうに縦横無尽、変幻自在に繰り出している。そして、その両方の役割毎に、ラヴァのトランペットがこれまた縦横無尽、変幻自在にレスポンスする。

収録曲全12曲、ダレたところは皆無、飽きることは無い。ECMからのリリースなので「ニュー・ジャズ」な雰囲気なのかと思ったら「違った」。あくまで「現代のネオ・ハードバップ」なデュオ・パフォーマンスである。総帥プロデューサーのマンフレート・アイヒャー、誠に「懐が深い」。
 
 
 

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  ・Journey『Infinity』1978

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  ・Yes Songs Side C & Side D
      ・Yes Songs Side E & Side F

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2021.03.06 更新。

  ・浪花ロック『ぼちぼちいこか』
 
 
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2021年4月 1日 (木曜日)

ECMジャズの「音の懐の深さ」

1960年代から70年代にかけて設立された欧州系のジャズ・レーベルについては、半世紀経った今でも、新盤をリリースし続ける「老舗」ジャズ・レーベルが幾つかある。パッと思いつくレベルで言うと、ECMレーベル、enjaレーベル、Steeplechaseレーベル。この老舗3レーベルの中でも、ECMレーベルは一番活発に新盤をリリースしている。

Anja Lechner, Francois Couturier『Lontano』(写真左)。2020年11月のリリース。ちなみにパーソネルは、François Couturier (p), Anja Lechner (cello)。フランソワ・クチュリエのピアノとアニャ・レヒナーのチェロのデュオ。このデュオの組合せからして、いかにも「ECMレーベルらしい」。

フランソワ・クチュリエは、フランスのジャズ・ピアニストで作曲家。1950年、フランスのオルレアン生まれ。今年で71歳になる「ジャズ・レジェンド」級。1970年代にフランスのフリー・ジャズ・シーンで頭角を顕したピアニスト。かたや、アニャ・レヒナーはチェリスト。1961年生まれのドイツ、カッセル生まれ。今年で60歳。クラシック音楽の技術を基本にしながら、ジャズやタンゴ、即興演奏などジャンルを超えた活動で知られる。
 

Lontano

 
ジャズとクラシックのクロスオーバー・ジャズ。雰囲気は明快に「ピアノとチェロのクラシック風+現代音楽的な即興音楽」。しかし、即興のリズム&ビートは「ジャジー」もしくは「無調」。音の響きは明確に「ECMの美学」。チェロの響きがジャズのベースには無い、クラシック風な音使いと音の響きで、21世紀の「ニュー・ジャズ」な雰囲気を増幅させる。

ユニークなデュオ演奏である。ジャジーなピアノとチェロのインタープレイの応酬の中に、アルゼンチン・サンバ、カンタータから想起された演奏、ジョージア風の映画音楽、ブラヒムの楽曲などが散りばめられていて、意外と「多国籍な」音の要素のバリエーションに耳を奪われる。意外とワールド・ミュージック的な音の響きが実にユニーク。

新しい、まさに現代の即興演奏、まさにワールド・ミュージック風のジャジーなデュオ演奏である。フランスとドイツのミュージシャンによるデュオ演奏の音の響きはまさに「ECMレーベル」。背後に強烈なプロデュース力を感じる。ジャズとクラシックのクロスオーバー、そして、ワールド・ミュージック的な音世界の融合。ここでも「ジャズの懐の深さ」を強烈に感じる。
 
 
 

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Never_giveup_4 
 

2021年3月11日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・201

ジャズを聴き続けてきて、ずっと長年、気になっているピアニストが幾人かいる。そんな中の1人が「John Taylor(ジョン・テイラー)」。ジョン・テイラーは英国出身。ジャズとしてはマイナーな出身地となる。英国ジャズは「ビ・バップ」至上主義が長年、蔓延していたんだが、ジョン・テイラーは耽美的でリリカルな、とても欧州的なピアノを旨とする、英国ジャズからすると「変わり種」な存在。

Peter Erskine, Palle Danielsson & John Taylor『You Never Know』(写真左)。1992年7月の録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、John Taylor (p), Palle Danielsson (b), eter Erskine (ds)。

英国出身のピアニスト、ジョン・テイラーと、北欧ジャズを代表するベーシストの1人、パレ・ダニエルソン、そして、コンテンポラリーなジャズ・ドラマー、ピーター・アースキン、以上、トリオを編成する3人が並列の共同リーダーの作品。ではあるが、リードしているのは、ドラマーのアースキンと思われる。

ジョン・テイラーのピアノは、耽美的でリリカル、モーダルで時々フリー。思わずキース・ジャレットに似ているな、と思うが、キースほど情緒的ではなく、大掛かりな展開は無い。ほど良くコンパクトにまとまった、聴き易いアドリブ展開と端正で硬調なタッチがジョン・テイラーのピアノの個性。英国出身ということで、基本的な音は「欧州的」。当然、ファンクネスは皆無。

 
You-never-know-1

 
それでもリズム&ビートは4ビート、若しくは8ビート。モーダルな展開が主なので、リズム&ビートは変幻自在。そんな柔軟度の高いリズム&ビートを、事も無げに、ダニエルソンのベースとアースキンのドラムは叩き出していく。これだけ優れたモードなリズム&ビートの供給を受けるのだ、ピアノを弾くテイラーは、実力をほぼ100%発揮しているであろう、自らのパフォーマンスに集中している。

ピーター・アースキンのドラムが凄い。僕はアースキンについては、ウェザー・リポートの全盛期のドラマーという印象があって、コンテンポラリーなエレ・ジャズの中で8ビートを叩きまくる、そんな印象が強かったのだが、どうしてどうして、コンテンポラリーな純ジャズの展開の中で、とっても硬派で硬軟自在なドラミングは見事。純ジャズでこそ、その実力を遺憾なく発揮するタイプなのでは、と思ったりする。

ダニエルソンのベースは、テイラーのピアノと相性が良い。演奏全体のベースラインが、ベースとピアノで重なったり衝突したりしない。ダニエルソンの柔軟度の高い演奏能力が大いに貢献しているのだが、振り返って見ると、ピアノにテイラー、ベースにダニエルソンを引っ張ってきてこのトリオ演奏を実現した、実質リーダー格のアースキンの慧眼恐るべし、である。

ECMレーベルらしい音世界。英国出身のピアニスト、スウェーデン出身のベーシスト、米国出身のドラマーという「多国籍」なトリオ演奏というところもECMレーベルらしい。ジョン・テイラーのピアノはECMレーベルに良く似合う。
 
 

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