気持ちだけでも温かくありたい
今年の冬はとても寒い。平年の平均気温と比較すると、2度近く低いらしい。そりゃ〜寒いわ。僕は寒さがとても苦手。今年の冬の寒さは、退院後の病み上がりの身体にとても堪える。ちょっと辛いのぉ〜。
でも、寒い寒いと嘆いても仕方が無い。寒い、寒いと言うのも「もう飽きた」(笑)。前向きに「春」を感じさせてくれるフュージョン・ジャズを聴いて、気持ちだけでも温かくありたい。
そんな前向きに「春」を感じさせてくれるフュージョン・ジャズは無いのか。ちょっと探して「これだ!」と選んだアルバムが、国府弘子の『Pure Heart』。(写真左)。
さて、本当に久し振りの『Pure Heart』を腰を据えて聴く。このアルバムは、1992年ににリリースされているのだが、収録されている音は、新しく生き生きとしている。ポジティブで元気印な国府弘子の面目躍如。聴いていて楽しい、ビタミンのようなアルバム。
冒頭の1曲目から実に春らしい演奏にニンマリ。春の暖かい日差しの中、お気に入りの普段着で、ブラブラと静かな街中を歩いているようなテンポ。ゆったりと歩くようなテンポ、僕の大好きなテンポ。このテンポだけでもこの曲はイケる。
そよ風に髪をくすぐられながら、見慣れた街で、新しい発見をしそうな予感。そんなワクワク感満載の、明るくあっけらかんで、気持ちの良いリズムの「Smooth Struttin'」。ホーン・セクションをバックに、軽やかでファンキーなリズムに乗って、リラックスした国府のピアノが闊歩する。う〜ん、完璧に雰囲気は「春」やなあ。
5曲目の「Weekend」も、軽やかなフルートとピアノが、ボサノバを奏でて、な〜んとなく、春の週末ってな感じだし、6曲目の「Carry Me With The Wind」なんかも、曲名を見るだけで、爽やかな春風が吹き抜けて行くようだし、アルバム全体の雰囲気は、春、春、春。
7曲目の「Barefoot Steppin'」は春そのもの。「Barefoot」とは裸足のことだけど、そうそう、暖かな、少し歩くと汗ばむような春たけなわの昼下がりなんぞ、裸足で、サンダルつっかけて、ぶらぶら、歩くのが僕は大好きです。少し、かすんだような、ぼんやりした青空と、あちこちの庭に咲く花々。ふとみると、軒下の日向で猫が大あくびしていたりして・・・。
春を連想させてくれる、ジャズのアルバムが少ない中、『Pure Heart』は、正に僕のお気に入り。寒い寒いと嘆いても仕方が無い。前向きに「春」を感じさせてくれるフュージョン・ジャズを聴いて、気持ちだけでも温かくありたい。寒さ凌ぎの、気持ち的に「春」を感じさせてくれる国府弘子の『Pure Heart』。お勧めです。
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