2023年12月16日 (土曜日)

Miles Davis At Carnegie Hall

アコースティック・マイルスの正式盤のブログ記事のフォローアップをしている。

『Miles Davis At Carnegie Hall』(写真左)。May 19, 1961年5月19日、NYのカーネギー・ホールでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Hank Mobley (ts), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds) のマイルス・クインテットのバックに、Gil Evans (arr, cond) のジャズ・オーケストラが付く。

NYの音楽の殿堂「カーネギー・ホール」にて、デイビスが通常のクインテットを演奏し、ギル エヴァンスと21人編成のオーケストラの伴奏をバックに、マイルス・ディヴィスのクインテットがフロントで演奏するライヴ音源。

初出のLPでは、マイルスの有名オリジナル曲2曲とジャズ・スタンダード曲4曲の全6曲。CDリイシューでは、CD2枚組となって全11曲。LP収録曲に追加された曲の中での目玉は「アランフェス組曲」のライヴ収録。カーネギー・ホールでのマイルスとギルとのコラボの全貌、という点では、「アランフェス組曲」のライヴ収録を含めたCD2枚組が良いだろう。

まず、ギルのアレンジが冴渡る、マイルスの有名オリジナル曲とジャズ・スタンダード曲の演奏が良い。ウィズ・ジャズオケのアルバムは多々あれど、このギルのユニークで内容の濃いアレンジで演奏されたものは無い。

このギルのアレンジは、どこから聴いても「ギルのアレンジ」で、これがまた、マイルスのトランペットを大いに引き立て、マイルスの音世界に独特の彩りを添える。

ウィントン・ケリーのハッピーで快調なピアノが演奏全体に明るい躍動感を与えている。モブレーのテナーは少し優しいが、この盤では、ケリーのピアノに煽られるようにスインギーに吹きまくる。モブレーのテナーの優しさは、ジャズオケとの共演においては相性が良い。
 

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ジャズオケ含めたジャジーな演奏に推進力を与えているのがポール・チェンバースのベース、ジミー・コブのドラムのリズム隊。このリズム隊の醸し出す熱気は、ケリーの明るい躍動感溢れるピアノと相まって、演奏全体に独特のグルーヴを与えている。

もちろん、演奏の内容について、一番はマイルス・ディヴィス。特に、このライヴ音源では、ギル・エヴァンス独特のアレンジを得て、マイルスの好調なトランペットが映えに映える。

演奏メンバーにの中で、マイルスのパフォーマンスの充実度は抜きん出ている。演奏全体の雰囲気は「マイルスの考えるハードバップ」だが、マイルスのハードバップなトランペットは、1950年台から比べると、確実にステップアップしているのは見事だ。

CDリイシュー時に追加収録された、目玉の「アランフェス組曲」については、この難曲をジャズオケ込みのライヴ演奏で再現出来るとは思っていなかったので、このライヴ演奏のクインテット+ジャズオケの演奏力は素晴らしいものがある。

マイルス・クインテットだけによる演奏もあり、これがまた溌剌として良し。当時のマイルス・クインテットの充実度合いの高さが窺い知れいる。特に、ケリー・ポルチェン・コブのリズム・セクションが絶好調。このリズム・セクションの好調度合いが、演奏全体に好影響を与えている。

マイルスとギルのコラボのライヴ音源。スタジオ録音の精緻さ・精巧さも良いが、このライヴ音源における、マイルスの有名曲、ジャズ・スタンダード曲の演奏の躍動感と溌剌としたマイルスのトランペットも捨て難い。

マイルスのリーダー作の中で「地味」な部類に入る盤だが、内容はとても良い。地味盤だからと言って、聴かず嫌いは無いだろう。このライヴ盤でのマイルスのトランペットは一聴の価値あり、である。
 
 

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2023年12月15日 (金曜日)

好盤『Jazz at the Plaza Vol. I』

アコースティック・マイルスの正式盤のブログ記事を整理していて、2枚ほど、まだ記事にしていないアルバムがあることが判明。どちらも、ジャズ者になってかなり早い頃から、LPで所有していたアルバムだけに、今まで、当ブログで記事にしていなかったことに驚いている。どちらも結構、馴染みの深いアルバムなんですけどね〜。

Miles Davis『Jazz at the Plaza Vol. I』(写真左)。1958年9月9日、NYの「Plaza Hotel」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Julian "Cannonball" Adderley (as)., Bill Evans (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)。パーソネルを見渡せば、翌年の春に録音された大名盤『Kind of Blue』を産んだメンバーである。

1958年9月、ニューヨークのプラザ・ホテルにおけるパーティでの演奏を収録したライヴ盤。ただし、リリースは1973年。1958年の録音なので、15年ほど、お蔵入りになっていたライヴ音源。元々リリースの予定がなったらしく、どうも、メンバーは録音されていることを知らずに演奏していたらしい。何回か、マイルスがマイクから遠ざかったり、全編に渡って、楽器の音量バランスが悪い。
 

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『Kind of Blue』を産んだメンバーのライヴ演奏ではあるが、この時点では、演奏はハードバップ一本槍。モードのかけらも無い。しかし、録音状態が悪い中、メンバーそれぞれの素晴らしいパフォーマンスは、しっかり記録されている。「マイルスの考えるハードバップ」のライヴ音源。聴き答えは十分。15年の時を経て、録音状態が悪いにも関わらす、リリースに踏み切った関係者の気持ちが良く判る。

マイルスはもちろん素晴らしい。スタジオ録音の妙など関係無し、ライヴでもマイルスが一番引き立っている。コルトレーンとキャノンボールは、でっかい音で高速フレーズを吹きまくる。エヴァンスはお得意の独特の音の重ね方で、バップなピアノを弾きまくる。コブはバシャッバシャッと独特のオフビートでフロントを鼓舞し、演奏全体のベースラインをポルチェンのベースがしっかりキープする。

マイルス・バンドの正式盤で唯一、丸々1枚、ビル・エヴァンスが参加している嬉しいアルバムでもある。マイルスをはじめとする演奏メンバーそれぞれの個性と特徴をしっかり把握していてこそ、このライヴ盤を楽しんで聴けるという、ジャズ者中堅、マイルス者中堅の方々に、是非、聴いて頂きたい好ライヴ盤です。
 
 

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2023年12月 2日 (土曜日)

『Round About Midnight』雑感

Miles Davis『'Round About Midnight』(写真左)。1955年10月26日、1956年9月10日の2セッションからの選曲。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)。マイルス・デイヴィスの「1950年代の黄金のクインテット」である。

この盤は、その印象的なジャケットと共に「名盤中の名盤」とされる。しかし、ハードバップを楽しく聴ける、聴いて楽しいマイルス盤ではないだろう。この盤はマイルスの諸作の中で、かなりハードボイルドで、ストイックで、ロマンチックな面は皆無。純粋ジャズ者、ジャズが大好きな人たちにとっては、この盤を聴いて「いいなあ」と思うだろうが、ジャズ者初心者駆け出しの方には、ちょっと早いかな、とも思う。

この盤は「マイルスの考えるハードバップ」の最終形だと思っている。大手CBSレコードでの録音である。当然、十分なリハーサルは積めたと思う。演奏のまとまりは素晴らしい。そして、アレンジが素晴らしい。

この盤については、マイルスの大のお気に入りアレンジャー、「音の魔術師」と異名を取るギル・エヴァンスのアレンジを積極採用している。このギルの他にない、マイルス好みのアレンジがこの「マイルスの考えるハードバップ」の最終形を「大名盤」たらしめている、と感じている。

コルトレーンはまだまだ発展途上。力感溢れるブロウは、マイルスの美的感覚あふれるクールで繊細なトランペットと好対照だが、テクニック、フレーズ共に発展途上。故に、諸手を挙げて、この盤でのコルトレーンは最高、という訳にはいかない。
 

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マイルスはソニー・ロリンズを採用したかったみたいだが、確かにそれは「グッド・チョイス」。しかし、プレッシャーのかかる本番にちょっと弱そうで、他のメンバーに気を遣ってしまう傾向のあるマイルスが、このセッションで、その実力を遺憾無く発揮できたかといえば、ちょっと疑問符が付く。

コルトレーンは「能天気」なところがあるので、リーダーがマイルスだろうが、レジェンド級のジャズ・ジャイアントだろうが関係なく、あっけらかんと実力以上のブロウを披露してしまうところがある。この盤ではその「能天気」な面が良い方向に出ている。つまり、コルトレーンは「ついていた」。

ガーランドはマイルスの要求通り「アーマッド・ジャマル」の様に弾く。マイルスは元々は、アーマッド・ジャマルのピアノを招聘したかったみたいだが、ジャマルはシカゴを離れることを嫌いマイルスとの共演は実現しなかった。やむなくガーランドのピアノをチョイスした訳だが、これはこれで「瓢箪からコマ」。ガーランドはガーランドのスタイルをマイルスの下で確立した訳で、ガーランドにとっては損のないマイルス・バンドへの参加だった。

ポール・チェンバースのベースとフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムによる「リズム隊」は、バップなリズム&ビートを、ダンディズム溢れる、ダイナミックでクールなリズム&ビートに昇華させている。テクニックに走ることなく、シンプルにビートを刻みまくる。それも、マイルスの吹きやすく、である。この二人のリズム隊の招聘は「マイルス大正解」だった。

「マイルスの考えるハードバップ」の最終形な、この『'Round About Midnight』。大手CBSレコードとの契約、そして、この盤の録音を契機に、マイルスが「超一流」なトランペッターとして、ジャズのイノベーターとして、ジャズ界に君臨していく。そして、付いたニックネームが「ジャズの帝王」。そんなジャズの帝王が考えるハードバップの最終形がこの盤に記録されているのだ。
 
 

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2023年11月20日 (月曜日)

マイルス『Quintet/Sextet』再聴

1955年7月、ニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演時、批評家からも観客からも高評価を得て、大手レコード会社のCBSと契約したのが、1955年10月。このCBSとの契約以降、マイルスは「ジャズの帝王」の道を歩き始める訳だが、それまでは、プレスティッジ・レーベルがメインの「インディーズ・ジャズの大将」って感じだった。

Miles Davis and Milt Jackson『Quintet / Sextet』(写真左)。1955年8月5日の録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Milt Jackson (vib), Jackie McLean (as), Ray Bryant (p), Percy Heath (b), Art Taylor (ds)。アルト・サックスのマクリーンは故あって、全4曲中、「Dr. Jackle」「Minor March」の2曲にしか入っていない。

フロントが、マイルスのトランペット、マクリーンのアルト・サックス、バグス(ミルト・ジャクソン)のヴァイブの3人。バックのリズム隊は、ブライアントのピアノ、ヒースのベース、テイラーのドラム。リズム隊についてはザッと集めた感が濃厚。

このトリオ演奏は他に見たことが無い。プレスティッジらしいといえば、プレスティッジらしい(笑)。ブライアントのピアノは右手がシンプルで間を活かしたラウンジ・ピアノっぽいところがあるので、マイルスは「まあ、それはそれで良いか」と考えたのだろう。

マイルスとバグスの共演については、両者とも耽美的でリリカルなフレーズが身上、トランペットは力強くブリリアント、ヴァイブは繊細で透明度が高い。その対比が「クールでヒップな」、マイルス曰く「女を切々と口説くような」、極上のアーバンでジャジーでブルージーな音世界を創り出す。マイルスとバグスの対比は、マイルスにとって必要なものだった様に感じるが、バグスはMJQへの参加を決めていて、マイルスとバグスの共演は、この盤が最後になった。

この盤は「マイルスの考えるハードバップ」の完成形を聴くことが出来る。プレスティッジの録音セッションなので、ろくにリハーサルもせずに、いきなり本番に臨んだ節があるので、演奏のまとまりや精度について、100%満足できるものでは無いが、演奏全体の展開、アドリブの取り回し、聴かせるアレンジなど、ハードバップに必要な要素が、全て「マイルス色」に染め上げられて、ずらりと勢揃いしている。
 

Miles-davis-and-milt-jacksonquintet-sext

 
プレステッィジ・レーベルが故の、リハーサル不足、マクリーンの途中脱退、ほぼ初見のリズム隊。当然、演奏全体のレベルについては、いろいろ不足なところはあるだろう。しかし、収録曲からして、マイルスは一曲も書いていないが、他のジャズマンが書いた曲はなかなかの内容で、これがブルーノートの様にしっかりとリハーサルを積んで演奏されていたら、かなりの好演奏になっていたのでは、と推測する。

とにかく、この盤は「マイルスの考えるハードバップ」の完成形であり、マイルスは、この盤以降、この盤の成果を基に「マイルスの考えるハードバップ」を発展&昇華させていくことになる。そういう意味で、この盤は演奏そのものについては課題が残るが、これはプレスティッジに良くあることなので仕方がない。それより、「マイルスの考えるハードバップ」の完成形を聴くことが出来る点に注目すべきだろう。

ちなみにマクリーンが途中退場した理由については、マイルスの自叙伝を紐解くと、以下の通りらしい。

「Bitty Ditty」録音時、ドラムスのテイラーが繰り返し失敗。ただ、テイラーは繊細なタイプで、萎縮しないよう、マイルスはあまり強く当たらなかった。それを見たマクリーン、えこ贔屓されていると感じたのか、「俺には強く当たるのに、テイラーには優しいのか」とマイルスに詰め寄る。

まあ、なんてマクリーンは子供なんだ、というところなんですが、マクリーンは当時、既に24歳。録音時、かなり「かかった」演奏をしていたので、ヤクでもやっていたんでしょうか。そして、マイルスがそれに応じて、「どうしたんだお前、小便でもしたいのか」ときつく叱責。怒り狂ったマクリーンは楽器を片付けて帰ってしまった、とのことらしい。現場放棄のマクリーン。これ以降、マイルスとの共演は無い。

この盤のジャケの酷さについても、いろいろ揶揄されているが、プレスティッジ・レーベルなので、これくらいの酷さは当たり前と言えば当たり前。これはもう仕方がないと思っている。マイルスもこの録音は、プレスティッジとの契約の穴埋め的録音と解釈していた節があり、ジャケにもこだわることは無かったのだろう。まあ、マイルスとしては「要は中身」なんだろう。

まとめると、このマイルスの『Quintet / Sextet』、一部で言われるほど、そんなに悪い内容の盤では無いと思う。名盤『'Round About Midnight』(1956年)の「露払い的位置付けの」アルバムとして捉えた方が、この盤の内容理解が進むのでは、と思う。
 
 

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2023年11月16日 (木曜日)

クリスマスの喧嘩セッション再び

ジャズには、伝説めいた「逸話」が沢山ある。それぞれ、関係者や当事者の証言から「真実」とされる逸話もあれば、関係者や当事者の証言が全く違う「作り話」な逸話もある。それでも、それぞれの「逸話」は、ジャズならではの話がほとんどで、ジャズやジャズに関係する人達が、いかに人間っぽくて温かでユニークなのか、が良く判る。

マイルス・ディヴィスの、そんな「逸話」の筆頭に「クリスマス・セッションでの喧嘩セッション」という話がある。マイルスが先輩のモンクに「俺のバックでピアノを弾くな」と言い放ち、モンクはそれが面白くなくて途中でバッキングを取り止め、スタジオ内では一触即発の雰囲気に包まれたという伝説。「マイルスとモンクの喧嘩セッション」としても有名だったんだが、当の本人や当時の関係者の証言から、この話は全くの作り話ということで落ち着いている。

『Miles Davis And The Modern Jazz Giants』(写真左)。1954年12月24日の録音。3曲目の「'Round Midnight」だけが、1956年10月26日の録音。かの有名なプレスティッジ・レーベルでの「マイルスのマラソンセッション」の音源からの1曲。これが、このアルバムのど真ん中に配置されている。演奏内容は当然良いのだが、他の「マイルスとモンクのクリスマス・セッション」の演奏とは全く雰囲気が異なる。プレスティッジらしい「暴挙」である。

全5曲中、3曲目の「'Round Midnight」を除く4曲が1954年12月24日の録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Milt Jackson (vib), Thelonious Monk (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。これって、先にご紹介した『Bags' Groove』の、タイトル曲のTake1, Take2と同じ。

つまり、「Bags' Groove」のTake1, Take2と、この『Miles Davis And The Modern Jazz Giants』から「'Round Midnight」を除いた残り4曲が1954年12月24日の録音。この6曲が「真のクリスマス・セッション」になる。

結論から言うと、このマイルスとモンクのクリスマス・セッションについては、「Bags' Groove」のTake1, Take2が突出して出来が良く、次いで、モンク自身の作で、マイルスも気合を入れて吹いている「Bemsha Swing」。この3曲が良い。

問題の「The Man I Love (Take 2)」。この録音に入る前に、マイルスはモンクに、彼が作曲した「ベムシャ・スイング」以外は、自分の即興パートでのピアノのバッキングはやめてくれと言ったという。モンクはそれを忠実に守っただけ。そう解釈すると、この演奏は名演である。
 

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とにかく、冒頭のイントロ部分から、ミルトの透明感溢れる、耽美的でジャジーなヴァイブがテンションを高め、テーマを奏でるマイルスのクールでリリカルなトランペットが素晴らしい。バックキングをつける、モンク=ヒース=クラークのリズム隊も、テンションの高い、ブルージーで堅実なリズム&ビートを刻む。

ここでもモンクのコンピングは、いかにもモンクらしくて、とてもユニ0区。ただ、このモンクらしいコンピングがバックに付くと、あまりにコンピングがユニークすぎて、この耽美的なバラードにおけるアドリブ・パートが吹き難い。

マイルスの判断は正しかった。この「The Man I Love (Take 2)」でのマイルスのアドリブ・パートのクールな吹奏は素晴らしい。そんなマイルスのアドリブがクッキリ浮かび出る。

「Bemsha Swing」も良い。モンクの手になる曲が故に、モンクは活き活きとバッキングする。そのモンクの活き活きとした個性的なピアノをバックに、リリカルでクールなマイルスとミルトの流れるようなフレーズが展開される。この違和感漂う不思議な演奏が実に魅力的。

逆に、ラストに入っている「The Man I Love (Take 1)」は出来はイマイチ。これはアルバムに収録しなくてもよかったのでは、と思う。名演の「The Man I Love (Take 2)」の前の練習テイク的位置づけの演奏。これは無くても良かったなあ、と思う。

それより、この「The Man I Love (Take 1)」を除いて、「マイルスとモンクのクリスマス・セッション」と呼ばれる音源で固めて、『Bags' Groove』のタイトル曲の2テイクと、『Miles Davis And The Modern Jazz Giants』の「The Man I Love (Take 2)」「Swing Spring」「Bemsha Swing」の5曲で、ミルト・ジャクソンを含む「マイルスとモンクのクリスマス・セッション」を一枚のアルバムとしてまとめてリリースしなかったのかが不思議。

『Miles Davis And The Modern Jazz Giants』は、同一パーソネルの『Bags' Groove』のタイトル曲の2テイクと合わせて聴くと、このセッションが如何に優れた内容のセッションなのかが良く判る。但し、『Miles Davis And The Modern Jazz Giants』のど真ん中にいる「'Round Midnight」は必ず「除いて」、である(笑)。
 
 

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2023年11月 9日 (木曜日)

マイルス『Blue Moods』を聴く

マイルスは、1953〜54年に麻薬禍から脱して復調した訳だが、収入的には満足できるレベルには至ってはいなかったと思われる。収入的に満足レベルになったのは、恐らく、1955年7月、ニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演時、批評家からも観客からも高評価を得て、大手レコード会社のCBSと契約した1955年10月以降だろう。

Miles Davis『Blue Moods』(写真左)。1955年7月9日の録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Britt Woodman (tb), Charles Mingus (b), Teddy Charles (vib), Elvin Jones (ds)。ベースのチャールズ・ミンガスが主宰する「Debutレーベル」からのリリースになる。プレスティッジ・レーベルからのリリースでは無いところが、この盤の「ミソ」。

収録曲はたった4曲。アルバム全体の収録時間は30分にも満たないアルバム。これは恐らく、10インチLPで収録可能は収録時間を意識してのことらしい。それを12インチLPの幅広い盤で制作すると、レコードの溝を広く深くすることができて、これが再生音の低音の向上を狙ったもの、とも解釈されるらしいが、1955年当時、アルバム再生時、そこまでハイファイな環境を意識することがあったのか、と訝しく思う。

パーソネルを見渡すと、マッチョでゴリゴリなベースのミンガス、しかも、ドラムにはエルヴィン・ジョーンズがいて、どうにも、マイルスの美意識とは合わない、マッチョでポリリズミックなドラマーである。どう考えて、この二人をマイルスが招聘する訳がない。しかも、この盤だけが突出する、ミンガスが主宰する「Debutレーベル」からのリリース。どういう背景で、このセッションに至ったのか。

どうも、マイルス、収入的には満足できないレベルにありながら、派手な生活を送っていて、お金を使いまくって、ミンガスに借金をしたらしい。しかも、借金を返済する様子もない。そこで、ミンガスは激怒。自分のレーベルからマイルスのリーダー作を出して、その収入を「借金の肩代わり」にしようと思い立ったらしい。強制的にミンガスがホストのレコーディング・セッションに連行されたマイルス。しかも、ドラムのエルヴィンもミンガスに借金していたらしく、マイルスと同様に「連行」されてきたらしい(笑)。|
 

Miles-davisblue-moods

 
そんな理由で人選されたパーソネル。一応、リーダーがマイルスなんで、マイルスの意向は反映されなかったか、とも思うんですが、それは無かったでしょうねえ(笑)。

トロンボーンを入れたのは、ブルーノートのマイルスでの「JJ.ジョンソン」の代わり、ヴァイブを入れたのは、バグス・グルーヴの「ミルト・ジャクソン」の代わりかな。ただ、ミンガスのベースとエルヴィンのドラムは、どう考えたって、マイルスのトランペットに合わないと思うのだが。エルヴィンの参加は借金返済の肩代わり、ミンガスはどうしてもベースは自分で弾きたかったのかな(笑)。

それでも、この高いレベルのジャズマンが集結したパーソネルである。恐らく、背景が背景だけに、リハーサルもそこそこに録音に入ったと思われるが、まずまずのレベルの演奏を残しているのだから、プロの一流ジャズマンって凄いなあ、と思う。ただ、パーソネルの違和感がそのまま演奏に出ていて、マイルスの自叙伝に書いてある通り、収録された4曲に共通して「何か問題があってすべてがうまく嚙み合わず、熱気のない演奏」という傾向は否めない。

それでも、マイルスのトランペットはリリカルで耽美的で力感が溢れ、4曲目「Easy Living」はバラード調で演奏されいて、この盤で一番の出来となっている。気合を入れて吹いているマイルスは申し分ない。この盤の録音動機が不純なので(笑)、セッション中、集中して気合をしっかり入れ続けることができなかったのかな、とも思う。加えて、このパーソネルでは、マイルスも気持ち良く吹き続けることができなかったのだろう。

ちなみに、この盤の録音から、マイルスが「ハーマン・ミュート」を使うようになった、とのこと。それまでの「カップ・ミュート」の音色とは異なる、クールで繊細なトランペットの音色が堪らない。マイルスのミュートといえば「ハーマン・ミュート」。そのマイルスのキャッチフレーズの様な「ハーマン・ミュート」がこの盤のセッションから使われ出した、というのは面白いエピソードである。

 

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2023年11月 8日 (水曜日)

マイルス『Bags’ Groove』再聴

1954年のマイルスは、麻薬禍を克服し復調なって、「マイルスの考えるハードバップ」の追求を加速させている。特に1954年半ば以降のマイルスのリーダー作に堕盤は無い。どの盤も、マイルス独特の美学の中でのハードバップな演奏が素晴らしい。

マイルス伝説の一つになっている、マイルスのパフォーマンスについて、批評家からも観客からも高評価を得たニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演が1955年7月。このジャズフェスへの出演がきっかけで、大手レコード会社のCBSと契約、かの大名盤『’Round About Midnight』の最初の録音が1955年10月。

この大名盤の録音以降、マイルスは「伝説」となっていく訳だが、1954年の半ばから、大名盤の録音の1955年10月までは、以前と変わらない、プレスティッジ・レーベルへの録音が続く。どうして、こういうアルバム編集になったのか、と思うアルバムもあって、アルバムの作りとしては「玉石混交」としているが、演奏の内容としては優れたものばかり。

Miles Davls『Bags' Groove』(写真左)。この盤もプレスティッジ・レーベルお得意の2つのセッションの寄せ集め。しかも、この盤のリリースは1957年12月。CBSに移籍して、人気ジャズマンとなったマイルス人気に完全に乗っかったリリースだろう。ジャケット・デザインについては、玉成混交としているプレスティッジ・レーベルとしては優秀な部類で、タイポグラフィーが実に魅力的。

LPのA面は1954年12月24日の録音。「Bags' Groove" (Take 1)」「Bags' Groove" (Take 2)」の2曲のみ。どちらも収録時間10分前後と、ハードバップらしい、かなりのロングプレイである。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Milt Jackson (vib), Thelonious Monk (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。ミルトの参加していた、初代MJQ(Modern Jazz Quartet)のメンバーから、ピアノのジョン・ルイスをセロニアス・モンクに代えたもの。
 

Bags_groove_1

 
LPのB面は1954年6月29日の録音。「Airegin」「Oleo」「But Not for Me (Take 2)」「Doxy」「But Not for Me (Take 1)」の5曲。それぞれの収録時間は4〜5分程度。ソニー・ロリンズ作の曲が3曲を占める。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Sonny Rollins (ts), Horace Silver (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。LPのA面のパーソネルから、ピアノがホレス・シルヴァーになっている。

この盤では、やはりLPのA面を占めるタイトル曲「Bags' Groove」が白眉の出来。何回聴いても飽きがこない、ハードバップ時代の名曲名演の一つである。

マイルスのクールでリリカルな抑制の効いたトランペット、ミルトのブルージーでファンキーで端正なヴァイブ、堅実なパーシー・ヒースのベースに、バップなリズムが魅力のケニー・クラークのドラム。そして、何より素晴らしいのが、モンクのピアノ。木訥とした不規則なタイム感覚のフレーズに、微妙で不思議な間。どこにも無い、聴いたことの無い独特のフレーズの積み重ね。シンプルさが際立つ、ブルージーでファンキーな旋律が心地良い。

LPのB面は、実は10" LP時代の『Miles Davis with Sonny Rollins』の収録曲を、そっくりそのまま持ってきたもの。「But Not for Me」のみ、未収録の別テイクを持ってきているが、これは収録曲の数を増やすだけの仕業かと思われる(笑)。

ピアノが違えば、リズム・セクションの雰囲気はガラリと変わる、という典型的な例で、LPのA面とは全く違う雰囲気の、実直ファンキーで硬派でストレートなハードバップ演奏が続く。若きソニー・ロリンズの自由奔放なテナーが魅力で、マイルスとの相性も抜群。マイルスが最後まで、フロント管の相棒として、ロリンズを欲しがったのかが良く判る。

しかしながら、LPのA面を占めるタイトル曲「Bags' Groove」の演奏内容と、LPのB面を占める、with ロリンズの演奏内容とは、「水と油」の如く、全く異なる雰囲気なので、CDやストリーミングの様に、LPのA面曲からB面曲まで連続して再生されると、途中でガラッと演奏の雰囲気が変わって、かなりの違和感が残る。

この盤は、アルバム・タイトル通り、冒頭2曲の「Bags' Groove」を愛でるためにあるアルバム、と極言しても良いかと思う。
 
 

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2023年11月 7日 (火曜日)

マイルスの『Collectors’ Items』

プレスティッジ・レーベルは、セッションを録音するだけ録音しておいて、そのストックした音源の中から、感覚で収録曲をチョイスし、その感覚でチョイスした演奏曲を寄せ集めて、LPフォーマットに収めて、該当するジャズマンのリーダー作をリリースする、という、ジャズという音楽の性格上、好ましくないアルバムの制作をしていた。

ジャズは即興と進化が個性の音楽ジャンルなので、そのセッションが録音された年月日がとても重要になる。そのジャズマンの経歴の中の「どの時期」の、「どんな環境下」での、「どんなメンバーとの」セッションだったのか。それによって、演奏内容や雰囲気は変わる、と言っていい。ポップスやロックの様に、演奏自体が譜面に落とされていて、その演奏は何回演奏しても、何時演奏しても、その内容はほとんど変わらない、ということはジャズにはない。

Miles Davis『Collectors' Items』(写真左)。プレスティッジお得意の2つのセッションの寄せ集め。この盤のリリースは1956年12月。マイルスの伝説の一つになっている、1955年7月、ニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演後、マイルスのパフォーマンスについては、批評家からも観客からも高評価を得て、1955年のダウンビート誌読者投票ではディジー・ガレスピーと並んで最優秀トランペッター賞を獲得している。当時のマイルス人気に乗っかって、プレスティッジのストック音源から未発表音源を引っ張り出し、マイルスのリーダー作に仕立て上げて、その売り上げを狙ったものだと思われる。

ちなみにパーソネルは、まず、1953年1月30日の録音については、Miles Davis (tp), Sonny Rollins (ts), Charlie Parker (as "Charlie Chan") (ts), Walter Bishop Jr. (p), Percy Heath (b), Philly Joe Jones (ds) 、のセクステット編成。1956年3月16日の録音については、Miles Davis (tp), Sonny Rollins (ts), Tommy Flanagan (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds) 。

LPのA面「The Serpent's Tooth" (Take 1)」「The Serpent's Tooth" (Take 2)」「'Round About Midnight」「Compulsion」が、1953年1月30日の録音。マイルスとソニー・ロリンズ、そして、チャーリー・パーカー(ここではテナーを吹いている)の共演として有名なセッション。パーカーの存在が目をひくが、テナーを吹いて参加しました、ってくらいのレベル。ロリンズもパーカーに遠慮したのか、こぢんまりしたアドリブ展開に終始している。
 

Miles-daviscollectors-items

 
マイルスにだけ着目すると、1953年1月は麻薬禍を克服しつつある時期で、マイルスのトランペットは往年の輝きを取り戻しつつあることが、この録音を聴けば、それとなく判る。フロントの相棒、ロリンズの存在が良い刺激になったと思われる。結構、気持よさそうにトラペットを吹いている。ただ、演奏される楽曲のアレンジとそれに乗ったマイルスのトランペットのフレーズは平凡とは言わないまでも「発展途上」。ハードバップ初期、まだまだこれからやな、という、シンプルなアレンジ。ただ、ビ・バップとは全く異なる音世界に仕上がっているのはさすが。

LPのB面「No Line」「Vierd Blues」「In Your Own Sweet Way」が、1956年3月16日の録音。CBSへのかの名盤『'Round About Midnight』の録音が、1956年の9〜10月なので、その半年前の録音になる。マイルスのトランペットは完全復調、さらに「マイルスの考えるハードバップ」を推し進めていることがよく判る、

楽曲のアレンジとマイルスのトランペットのフレーズは、当時のハードバップとしては「先進的」。新しい響き満載で、「マイルスの考えるハードバップ」は完成に近づいていることを感じることが出来る。特にラストの「In Your Own Sweet Way」は名演。

ソニー・ロリンズのテナーとの相性も抜群で、マイルスが最後までロリンズと共演したがっていたことがよく判る。マイルスの「フロントの相棒」として最適なテナーをロリンズは提供している。このロリンズを聴けば、マイルスの下でメジャー・デビューを果たしたコルトレーンに疑問符が付いたのも頷ける。

以上の様な、録音年月日の背景を踏まえれば、LP時代のA面とB面、それぞれをそれぞれの観点で楽しむことが出来る。が、録音年月日の背景が不明ならば、LPのA面とB面の演奏の内容、演奏の雰囲気がかなり異なることに違和感を覚えるだろう。本来、アルバムは「アルバム制作のコンセプト」で統一されているという前提があるので、このプレスティッジのセッションの寄せ集めのアルバム作りは「掟破り」に近い。

プレスティッジ・レーベルのアルバムを聴く場合、楽曲の録音年月日とパーソネル、そして、できれば、ライナーノーツかアルバム解説を押さえることは重要。とにかく、セッションばらばら、寄せ集め収録曲のアルバムが得意のプレスティッジ。プレスティッジのマイルスもほとんどが「要注意」。振り返ってみれば、実に「困ったちゃん」なレーベルである。
 
 

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2023年11月 3日 (金曜日)

マイルスの『Walkin’』を聴き直す

マイルスの麻薬禍のピークは「1952年」。1953年後半には、故郷のセントルイスに戻り、依存症の治療に専念している。麻薬禍の克服とジャズ・シーンへの本格的なカムバックは1954年。1954年には麻薬禍から脱して、マイルスの考えるハードバップを本格的に追求し始める。マイルスの1954年は「マイルスの考えるハードバップ」元年である。

Miles Davis『Walkin'』(写真左)。1954年4月3日と4月29日の2セッションの録音から成る。パーソネルも2パターンに別れる。LP時代のA面の#1「Walkin'」、#2「Blue 'n' Boogie」が、1954年4月29日の録音。LP時代のB面の#3「Solar」、#4「You Don't Know What Love Is」、#5「Love Me or Leave Me」が、1954年4月3日の録音。

ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Horace Silver (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds) は、2セッション共通。1954年4月29日の録音(LP時代のA面の#1「Walkin'」、#2「Blue 'n' Boogie」)には、J. J. Johnson (tb) と Lucky Thompson (ts) が、954年4月3日の録音(LP時代のB面の#3「Solar」、#4「You Don't Know What Love Is」、#5「Love Me or Leave Me」)には、David Schildkraut (as) が入る。

1954年4月3日の録音といえば、Miles Davis『Blue Haze』の中の、Track #1「I'll Remember April」と同じセッションになる。いかにも、プレスティッジらしい、適当なアルバム編集である。『Blue Haze』の「I'll Remember April」では、麻薬禍を克服して、クールでリリカルな、独特な響きを持ったマイルスのトランペットが戻ってきているが、この盤の「Solar」「You Don't Know What Love Is」「Love Me or Leave Me」も同様で、マイルスは復調してきたな、ということが実感できる。

が、この盤のタイトル曲の#1「Walkin'」は別格の名演。冒頭テーマ演奏のユニゾン・ハーモニーの付け方が、まったくもって、ハードバップ。アドリブの部分については更に顕著で、間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミングを創意工夫して、ビ・バップよりも遙かに長い、複雑なアドリブをクールに表現する。
 

Miles_walkin_1  

 
そして、そのアドリブでのバッキングの妙。アドリブをしている傍らで他のミュージシャンが、フロントのアドリブを引き立てるバッキングするなんて、ビ・バップの時代には無かったこと。

つまり、ハードバップは、個人の演奏を尊重しつつ、グループ・サウンドの醸成に力点を置いた、演奏スタイルであることが理解できる。ビ・バップの様に超絶技巧な高速テクニックだけを要求するのではない、ハードバップは、非常にアカデミックな、そしてクールな演奏スタイルであることが、この「Walkin'」を通じて、大変良く判る。

2曲目以降も、麻薬禍を克服したイメージの溌剌とした、クールでリリカルなマイルスのトランペットが魅力的。同時期の録音に、1954年3月6日の録音で、ブルーノートのマイルスがあるが、これも同様に溌剌とした度合いが高く、フレーズも明るめで健康的。流麗で張りのある力強い演奏で統一されている。この『Walkin'』セッションとブルーノートのマイルスと併せて、完全復調したマイルスを感じ取ることが出来る。

加えて、この『Walkin'』セッションで感じるのは、ベースとドラムの役割の向上。ビ・バップでは、リズム・キープとアドリブ演奏の引き立て役、という限定された役割だったが、ハードバップではその役割が、グループサウンドの醸成という枠の中で、かなり変化し向上しているのが判る。リズムの打ち方にも様々な工夫が施され、アドリブ楽器と同様、間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミングを創意工夫して、グループサウンドの更なる醸成に貢献している。

この『Walkin'』を聴くと、マイルスが完全に麻薬禍を克服して、ジャズ・シーンにカムバックしたことを実感できる。そして、いち早く「マイルスの考えるハードバップ」の醸成に着手している。が、収入的にはまだまだ厳しかった。これは、大手レーベルである「Columbiaレコード」と単独契約するまで続くのである。
 
 

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2023年10月30日 (月曜日)

『Miles Davis Vol.2』の聴き直し

マイルスの全く仕事が入らなくなった麻薬禍真っ只中の1952年、実は、ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンは、麻薬禍のマイルスに、本格的なリーダー作を録音する機会を提供し、彼の生活を助け、彼を支援した。

そして、ライオンがマイルスに提供した録音機会は、全部で1952年3月9日、1953年4月20日、1954年3月6日、の3セッション。1952年は麻薬禍真っ只中、1953年は麻薬禍を克服して間もない頃、1954年はほぼ完全に復調した頃。

この3セッションの音源、10-inch LPバージョン、12-inch LPバージョン、2001年リイシューCDバージョンと3通りの音源収録のパターンがあって注意が必要。ざっと、以下の様な3通りの内容になっている。

10-inch LPが一番判りやすくて、1952年の録音は『Young Man With A Horn』で、1953年の録音は『Miles Davis Vol. 2』、1954年の録音は『Miles Davis Vol. 3』と3枚のアルバムに、ちゃんと分けて収録されている。

が、12-inch LPについては、『Miles Davis Volume 1』には、1952年と1953年の録音が、但し、LPの収録時間の関係上、A面とB面1曲が、1952年録音の曲と1953年録音の曲がテレコで入っている。『Miles Davis Volume 2』には、1954年の録音がメインではあるが、1952年、1953年、1954年の録音が混在。

2001年にリイシューされたCDはスッキリしている。『Miles Davis Volume 1』は、1952年と1954年の録音が、『Miles Davis Volume 2』には1953年の録音が収められていて、『Miles Davis Volume 1』は、9曲目の「Woody 'n' You」と、10曲目「Take Off」では、明らかに演奏の雰囲気が変わるので、1952年と1954年の録音の境目はよく判る。

そこで、今回は『Miles Davis Volume 2』(写真左)の2001年リイシューCDバージョンで、1953年4月20日のセッションを聴く。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), J. J. Johnson (tb), Jimmy Heath (ts), Gil Coggins (p), Percy Heath (b), Art Blakey (ds)。マイルスのトランペット、ジェイジェイのトロンボーン、ジミー・ヒースのテナーの3管フロントのセクテット編成。
 

Miles-davis-vol2

 
1953年4月20日のセッションは、マイルスは麻薬禍を克服して間もない頃。明らかに麻薬禍を克服しているのがよく判る、ハードバップのプロトタイプの様な、当時として「新しい」響きと内容が素晴らしい。ブルーノートでの録音ということもあるだろう。

ブルーノートはリハーサルにもギャラを払って、ジャズマンにしっかりリハを積ませて演奏のレベルを引き上げ、本番でレベルの高い、内容のある演奏をさせて録音する、ということを常にやっていた。この盤でもそうだったんだろう。

特に、マイルス=ジェイジェイ=ヒースの3管フロントのユニゾン&ハーモニーが「キマッて」いる。バンド全体のアンサンブルも整然としていて緩みが無い。それぞれのアドリブ展開は創造性に富む。この盤の演奏が「マイルスによるハードバップの萌芽」と評価される所以である。

この1953年4月20日録音は、溌剌とした度合いが高く、フレーズも明るめで健康的。総じて、流麗で張りのある力強い演奏で統一されている。演奏の展開は全く「ビ・バップ」では無い。演奏をしっかり聴かせる、クールでモダンなアレンジが施され、一人一人のアドリブ展開の長さも、そのジャズマンの力量と歌心を推しはかるに十分。いわゆる「ハードバップ」な展開である。

メンバーそれぞれが、この演奏のアレンジとスタイルが「新しいもの」と感じているみたいで、実に神妙にテクニックよろしく、しっかりと楽器を演奏している様が伝わってくる。とりわけ、マイルスのトランペットは素晴らしい。クールでリリカルで訴求力ある展開は、当時のジャズ・シーンの中で、最高レベルのトランペットである。

マイルスはライオンの恩義に報いるかの様に、麻薬禍と戦いながら、素晴らしい録音をブルーノートに残した。時代はビ・バップの流行が下火になり、ハードバップの萌芽を感じられる録音がちらほら出だした頃。マイルスは、ブルーノートの録音に、いち早く、ポスト「ビ・バップ」な、後のハードバップの先駆けとなる音を残した。そして、麻薬禍を克服する。
 
 

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